1974年に劇場公開された『未来惑星ザルドス』の予告編動画は、こちら
空飛ぶ石の頭、ヘビメタなタイトルロゴ、時空を超越したストーリーと戦慄の未来社会!
巨匠ジョン・ブアマンが人類の未来を予見した驚愕のヴィジョンがリマスター版で蘇る。
『未来惑星ザルドス』は、怖くて、得体が知れなくて・・・超面白い!必見の怪SF映画。
驚愕のヴィジョン!
浮遊する巨大神「ザルドス」は語り給う ”汝ら選ばれし者よ、銃は善なり 性は悪しきもの”と語り 大量の銃が口から吐き出される・・・彼らは叫ぶ ザルド~ス! ザルド~~ス!
”汝らの神を畏れよ!” 憤怒の形相で空中に君臨するフライングヘッド・ザルドスの強烈造形は観る者に圧倒的なインパクトを与える、驚愕のヴィジョンだ!
未来への黙示録
ザルドスで描かれる遠未来の物語は、超高齢化社会の生と死、アンチ・エイジングへの異常な執着、人類の格差の拡大など・・・現代社会が抱える諸問題などが多岐に渡って描かれる。
ラストでは、時空を超越し ベートーベンの「交響曲第7番第2楽章」が鳴り響く!
SF映画史上屈指の問題作
『未来惑星ザルドス』は、永遠の生よりも死を讃える先鋭的なメッセージや23世紀のユートピアを突きつけたが、初公開時は一部の批評家と観客を除き、全く理解されなかった!
それから約半世紀、本作への評価は今でも揺れ続け 世界中で論議が絶えないSF映画の問題作として孤高の地位を保っている。
驚異的イマジネーション!
本作はサスペンスアドベンチャー『脱出』で知られる、英国のジョン・ブアマンが製作・脚本・監督を兼任し、驚異的なイマジネーションで人類の恐るべき未来を予見したSF巨篇。
1974年に初公開された『未来惑星ザルドス』が、公開から約半世紀を経てデジタルリマスター版として蘇り約50年ぶりに再公開!
奇才ブアマン監督が幻視した戦慄の未来社会!
『未来惑星ザルドス』は、前作の『脱出』が大ヒットし アカデミー賞作品賞と監督賞候補となった英国の奇才ジョン・ブアマン監督が、その驚異的なイマジネーションを余すことなく解き放った結果、人類の恐るべき未来をも予見してしまったSF映画となりました!
しかし、公開後批評家筋からは映像の迫力や先駆的な未来感は認めながらも「??わけが分からん」と酷評され、観客からも複雑な世界観は受け入れられず興行成績も振るわなかった。
その後、後年になって80年代以降は『スター・ウォーズ』よりも何年も前に先進的なSF世界を作り上げた映画として再認識され、時代を経るごとに「ブアマンの最高傑作」「最も過小評価されている映画」などと再評価され、カルト的人気を持つ古典作品ともなりました。
ショーン・コネリーの赤ふん姿!?
主演は初代007のショーン・コネリーが、弁髪と胸毛に半裸の赤ふんどし姿のゼッド役
で大地を駆け巡り、その雄姿によりボンド俳優のイメージを一新した出演作となりました。
コネリーは『007ダイヤモンドは永遠に』を最後に007シリーズを引退し、ボンド役のあとは仕事がなく伸び悩んでいた時に、本作のゼッドのような思い切った役柄を演じきり、ジェームズ・ボンドという、世界一キャラの立った役から脱却することができたようです。
共演は『愛の嵐』(1974年)で一世を風靡し、クールな美貌で現在も『DUNE/デューン 砂の惑星』などで活躍中のシャーロット・ランプリング。
圧倒的なビジュアル表現!
「ザルドス」の制作当時は、CGなどの特殊効果はほぼない時代であり、トリック撮影など様々な当時の技術を駆使した圧倒的なビジュアル表現に眼を見張ります。
また、スタンリー・キューブリック監督は、自作『2001年宇宙の旅』(1968年)に通じるものを感じて本作に興味を抱き、ノンクレジットでテクニカル・アドバイザーとして協力。
『未来惑星ザルドス』あらすじ
2293年・・・人類は不老不死の社会を実現し、理想郷と荒廃した世界に二極化された。
永遠の命を与えられた特権階級の「エターナルズ」は、外界から隔絶された透明ドームの理想郷・ボルテックスの中で優雅な毎日を過ごしていた。
彼らは空飛ぶ巨大神像・ザルドスを建立し、それを神と崇める撲滅戦士「エクスターミネーターズ」を操り、荒廃した外界に棲む獣人「ブルータルズ」の殺戮を続けていた。
だがある日、撲滅戦士のリーダー・ゼッドはこの世界に疑問を抱き、着陸したザルドスの口内に身を隠しドーム内に潜入した!
果たして、神であるザルドスの忠実な下僕だったはずのゼッドの目的とは?
『未来惑星ザルドス』のdvd
キャスト
ショーン・コネリー、シャーロット・ランプリング、セーラ・ケステルマン、ジョン・アルダートン、サリー・アン・ニュートン、ナイオール・バギーなどが出演。
先鋭的すぎるSF!
初公開時『未来惑星ザルドス』は、マニアック過ぎで 世界的にも内容理解に追いついた者はいなかった模様。
日本では宣伝の一環として、事前にその世界を知るための「ザルドス鑑賞の手びき」が作られ、少しでも理解を深めてもらおうと努力がなされた・・・しかし、失敗に終わったようです。
スタンリー・キューブリックの『2010年宇宙の旅』の様に、後年に再評価される難解な名作SFでは、公開時に多くの謎をバラまいて終わった「謎作」があります。
でも難解作品は、その映画を見て「???」という、作品の「謎」を楽しむという見方もあるのです・・・『未来惑星ザルドス』も、そんな???です。
『オズの魔法使い』が、隠しテーマになっているようです?
作品概要
製作国:イギリス
監督:ジョン・ブアマン
上映時間:106分
劇場公開日:1974年8月10日 / 2022年11月4日よりリマスター版リバイバル上映。
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