2006年『このミステリーがすごい!』1位や第134回直木賞など、多くの賞を受賞した、東野圭吾原作の推理小説「ガリレオ」シリーズ初の長編を映画化。
前2作の短編小説集『探偵ガリレオ』『予知夢』を映像化した福山雅治主演のテレビドラマ『ガリレオ』(フジテレビ 2007年10月~12月放送)の続編として制作された「天才物理学者VS天才数学者」の本格ミステリー。
映画「容疑者Xの献身」のキャスト
主人公の帝都大学物理学助教授の湯川学・・・福山雅治
警視庁捜査一課の内海薫・・・柴咲コウ
お弁当屋さんで働く花岡靖子・・・松雪泰子
花岡靖子の娘の花岡美里・・・金澤美穂
高校数学教師で花岡靖子と同じアパートに住む石神哲哉・・・堤真一
映画「容疑者Xの献身」のあらすじ・ストーリー
小さな弁当屋を経営しているシングルマザーの花岡(松雪泰子)は、娘を助けるために別れた夫を自宅のアパートで絞殺してしまうが、隣に住む高校の数学教師・石神(堤真一)に隠蔽の手伝いをしてもらう。
その後、顔をつぶされ、指紋も焼かれた男性の死体が発見されるが、警察は調査から身元を判明し、花岡の存在にたどり着く。
しかし、花岡には死亡推定時刻のアリバイが!内海(柴咲コウ)ら警察に協力を依頼された「変人ガリレオ」と称される天才物理学者・湯川(福山雅治)は、事件関係者の中に大学時代の友人である石神の存在を知る。
湯川が「天才」と認める石神の論理的思考のおかげで、依然として花岡は警察の捜査から逃れられている。
湯川はその『完璧すぎるアリバイ』から事件に石神が関わっていると推測し、独自に調査を開始。
そして、湯川がたどり着いた結論とは・・・。
なぜ花岡親子には完璧なアリバイが?石神が隠蔽の手伝いをした理由とは?冷酷なトリックと悲哀の結末を湯川が解き明かす!
映画「容疑者Xの献身」の感想
福山雅治演じる天才物理学者・湯川学が、柴咲コウ演じる新米刑事と一緒に、不可思議な事件を科学の力で解決するドラマ『ガリレオ』は、ミステリーの中にコミカルな要素が所々に存在しましたが、映画では、愛のためにどこまで自己を犠牲に出来るか?という「命がけの純愛」がテーマとなっているせいか、重厚な内容と胸に突き刺さるラストに感動。
特に映画では、原作では描かれていないラストの続きが悲しみの余韻を与えてくれることもあり、原作を読んだ人も楽しめる作品になっていると思います。
映画「容疑者Xの献身」の出演者・キャスト
もう一人の主要キャスト、花岡靖子を演じた松雪泰子さんは相変わらずの美しさ!
弁当屋を営むシングルマザーの生活感ある演技の中に、色っぽさを感じてしまいます。
また、花岡靖子の一人娘・花岡美里を演じたのが、2019年に話題になったドラマ『あなたの番です』(日本テレビ)で注目された役どころの一人、中国人留学生のリン・シンイーを演じていた金澤美穂さんというのも、今となっては見どころの一つかもしれません。
映画「容疑者Xの献身」の主題歌
エンディングで使われている曲は、福山雅治、柴咲コウを中心としたコラボレーション・プロジェクト「KOH+」の「最愛」になります。
映画「容疑者Xの献身」のロケ地
湯川学(福山雅治)が教えている大学は、複数の場所で撮影されており、以下の場所が使われています。
・国立京都大学
・東京国立博物館
映画「容疑者Xの献身」のレビューを調べてみた
実に面白いデス(ガリレオ風) ライ麦畑の反逆児 という映画を 観たあとに読んでます👍 ̖́- フォローありがとうございます✨
ゲームや映画の怪物は巨大で恐ろしい外観だが、現実世界の怪物は電子顕微鏡でしか見えず禍々しい格好でもない。ガリレオを批難したアリストテレス主義者たちは知は五感に基づくべきで、望遠鏡で見えるのは人為的に器械が作り出した幻影だとして見るのを拒否したとか。私は純文系なので彼らに共感する。
オススメ映画、邦画の実写映画なら容疑者Xの献身とか挙げたいけど、あれはガリレオシリーズ知ってる前提がちょっとあるしなぁ…という理由で、面白くてとっつきやすいシン・ゴジラかなぁ…そもそも邦画あんま観ないけど…
東野圭吾さんのガリレオ作品
小説家の東野圭吾さんは、「ガリレオシリーズ」として以下の作品があります。
ガリレオシリーズ3作品目の「容疑者Xの献身」が映画化されており、海外でも2012年には韓国版、2017年には中国版として映画化されています。
- 探偵ガリレオ
- 予知夢
- ガリレオの苦悩
- 聖女の救済
- 真夏の方程式
- 虚像の道化師 ガリレオ7
- 禁断の魔術 ガリレオ8
- 沈黙のパレード
韓国版のリメイク
韓国版では、「容疑者X 天才数学者のアリバイ」のタイトルでリメイクされています。
予告編動画がありましたので、参考にしてみてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
この役作りのために髪の毛を抜いて、頭を薄くしたという堤真一の演技が素晴らしい。
アパートの隣に引っ越してきただけの親子のために、石神(堤真一)がどうしてそこまでするのか。どうしてそこまで献身的の愛を貫けるのか。人が生きていく中で、何が大切であるかを、作品を通じて知ることができる。
湯川(福山雅治)のこの真実を暴いても「誰も幸せにならないと」という心の葛藤も綿密に表現していて、心を打つ。
東野圭吾さんの作品の中でも最もお勧めしたいシリーズの映画化!最高の出来でした。
特に堤真一さん演じる数学教師の石神哲哉が原作の生き写しかと思うほどの踏襲具合でした。
少しずつ、しかし節々に感じられる石神の変化が見ていて絶妙すぎて鳥肌です。