本記事では、2023年に公開されたこのホラー映画について掘り下げていきます。
この映画は、誰もが知る愛されキャラクター「くまのプーさん」が、残忍な人間狩りを行う殺人鬼へと変貌を遂げるという衝撃的な内容です。
昔ながらの物語を大胆に再解釈したこの作品は、プーさんと彼の友達の暗黒面を探求します。
ここでは、映画のあらすじ、キャスト、見どころについて詳細に解説していきます。
この予想外の展開に驚愕すること間違いなしです。
2023年6月に公開された『プー あくまのくまさん』の予告編動画は、こちら
森の中の かつての楽しい日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは大学進学のため、くまのプーさんと 小ブタのピグレットを森に残して旅立ってしまう。
時が経ち、婚約者のメアリーと共に 森に戻ってきたロビンだったが・・・そこで目にしたのは血に飢え、野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった!?
ある日、♬森の中~くまさんに~出会った♪
童謡「森のくまさん」でも歌われるくまのプーさんは、100エーカーの森に住んでいる、のんびり天然のくまのぬいぐるみ・・・食いしんぼうで、いつもお腹がグーグー鳴っています。
ハチミツが大好きで、友達のウサギのラビット家のハチミツを、全部たいらげてしまう程!
黄色のボディに赤いシャツを着たプーさんは、仲良しの小豚のピグレットや虎のティガー、ロバのイーヨや森の仲間を大切にする、とてもやさしくて友だち思いのくまさんなのです。
ハチミツはもう飽きた!
人語を話すぬいぐるみのクマ・・・そんなプーさんと、心優しい少年クリストファー・ロビンは「ぬいぐるみの森」で出会い仲良しになり、楽しい冒険に満ち溢れた日々を過ごしました。
そして、森の中の楽しい日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは大学進学のためプーさんと 小ブタのピグレットを100エーカーの森に残して旅立ってしまう。
ロビンは去ってしまった!
それまで食事などを全てロビンに依存しまくっていたプーさんたちは、それが突然途絶えてしまったため その後、食糧難に陥った・・・もうハチミツだけでは、生きていけないヨ~。
ガリガリに瘦せ細った彼らは、ロバのイーヨを犠牲にし 生きながらえるが、同時に精神的におかしくなり 人間どもを恨むようになっていった。
愛されキャラ返上!殺人鬼に
飢餓状態となり自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットは、獣の本能に目覚め、新たな方法で食料を確保する・・・それは人間狩りだ!
愛されキャラ返上! 友だちは、もういらないよ~ダ! ハチミツも もう飽きた!
野獣になり生き抜くためには、肉を喰らうしかない! のんびりプーが殺人鬼のクマに変貌。
『プー あくまのくまさん』は、仲良しだったロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが彼を逆恨みし、残忍な人間狩りを行うさまが描かれるスラッシャーホラー。
大人気!ほのぼのキャラ
「くまのプーさん」は、1966年にイギリスの作家アラン・アレグサンダー・ミルンが、息子のクリストファー・ロビンと子供部屋のぬいぐるみたちをモデルにして作った物語に、E・H シェパードが挿絵を付けた童話が原作です。
カワイイぬいぐるみの登場キャラクターが織り成す ほのぼのとしたストーリーや、優しい感じの雰囲気が人気となり、イギリスでは一躍大ベストセラ―となりました。
特にくまのプーさんは、少し抜けている感じの黄色いくまが、トレドマークの赤いTシャツを着ている姿が可愛らしくて、フィギユアスケートの羽生結弦さんが好きな事でも有名です・・・羽生選手のスケート演技が終わった後には、リンクがプーさんの人形でいっぱい!
ミルンが物語を作り、キャラクターと挿絵をシェパードが分担しましたが、ミルンは1956年に、シェパードは1976年に亡くなっています。
ディズニーキャラクターの首位!
その後プーさんは、1966年にアメリカのウォルト・ディズニーの手によってアニメーション化され、現在ではディズニーでも屈指の人気キャラクターとなっています。
1998年には、プーさんのキャラクター関連グッズの売り上げがミッキーマウスを上回り、
ディズニーキャラクターの首位となりました。
初の実写映画化!
その後、短篇のテレビ化や長編アニメ化を経て、2018年には初の実写映画化がされました。
ユアン・マクレガ―主演で、初の実写映画化『プーと大人になった僕』は、大人になったクリストファー・ロビンとプーさんの奇跡の再会と、そこからはじまる新たな感動の物語が描かれています。
実写化された本作で、”何もしないをする”や、”君は壊れてないよ”など・・・プーさんの真っすぐな言葉は心に深く突き刺さります。
全世界驚愕!ほのぼのキャラが過激描写満載の残虐ホラーに?
この誰もが知る、ほのぼのくまのプーさんが”背筋が凍る”ほどの凶悪、キャラに変身!
「プーあくまのくまさん」という 信じられないような、アレンジが加えられました。
映画の原題は「くまのプーさん:血とはちみつ」で、PG12の年齢制限付きの映画です。
ほのぼのキャラで知られる、くまのプーさんを凶悪キャラに変身できるのでしょうか?
著作権にうるさいウォルト・ディズニーが、このまま ”黙って放っておく”訳はない!
「プー あくまのくまさん」の著作権消滅
パブリックドメインとは、著作物や発明などの知的創作物について一定期間が過ぎ著作権が発生していない状態または消滅したことをいい、フリーの使用ができる事を指します。
国際的な著作権は、諸作物の保護に関する「ベルヌ条約」により定められており、著作者の死後もしくは作品の公表後50年の保護期間があります。
プーさんを愛する人々ブチギレ必至!
あんなに可愛らしかったプーさんが、おぞましい殺人鬼に豹変されたのです!
本作を「ディズニー公式」のホラー映画と、勘違いする方もいるかもしれませんね?
全世界熱狂!続編決定
本作では、ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが、野獣と化し残忍な人間狩りを行うさまが描かれる。
その話題は世界中を席巻し、2023年には最も期待する映画ランキング上位にランクイン。
本作の成功により続編製作も決定し、続編は1作目の10倍の予算で製作予定との事。
大人気!改変ホラー
誰もが知る おとぎ話の主人公で、あなたの知らない闇がここにある・・・改変ホラー!
これまで、原作の著作権が切れているため、児童向けキャラクターの刺激的な再解釈が行われている映画も数多くあります。
1856年に刊行されたルイス・キャロルの原作『不思議の国のアリス』の原作は、パブリックドメインにより再解釈され、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルによる『アリス』(1988年)は、シュールかつ不気味なテイストでアート面の人気を確立しています。
クリスマスのアイコンであるサンタクロースも格好のパブリックドメインで、良い子にプレゼントを配るサンタが、実はサタンの息子で虐殺をくりひろげる『サタンクロース』(2005年)なども改変され、ほがらかで優しいイメージから離れた暴力ものが人気となっています。
シンデレラもホラーに!?
「シンデレラの呪い」は、誰もが知るおとぎ話に背筋が凍るようなひねりを加え「私たちがよく知るシンデレラを、信じられないほどユニークにアレンジし、ゴアファンにはたまらないほどの、ダークな物語になるとコメントしています。
野獣化したプー!悪魔のクマさんに?(あらすじ)
プー あくまのくまさん あらすじ
100エーカーの森で、クリストファー・ロビンと森の仲間たちは楽しく暮らしていた。
彼らはロビンが持ってきてくれる食べ物を皆で食べて、幸せに暮らしていた。
やがて、森の中の楽しい日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは大学進学のためプーさんと、小ブタのピグレットを森に残して旅立ってしまう。
それまで食事などを全てロビンに依存しまくっていたプーさんたちは、食べ物を補給してくれるリーダーが居なくなったことで森は混乱し、食糧危機に陥った、
飢餓に陥ったプーたちは、一番弱いロバのイーヨを生贄にして食い繋ぐことで生命は維持できたが、それがきっかけで野獣化し、人間たちを恨むようになった。
さらに共食いが始まり、その怒りは置き去りにしたロビンを逆恨みするようになる。
そして「人間許すまじ」と人間を狩って食料にして生きてゆくのだった・・・野生の熊は危険。
5年後の森
5年の月日が過ぎ、ロビンは婚約者のメアリー・ロビンを連れて森にやって来た。
ロビンは婚約者に、昔の森の仲間に合わせるつもりで来たが、住んでいた家屋は廃墟になっており、荒れ果てていた・・・白骨化した人間のガイコツもあり、何か不気味な雰囲気だ?
突然メアリーが凶暴化した、豚のピグレットに襲われ殺されてしまう!
そこで目にしたのは血に飢え、野獣化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった。
逃げ出したロビンは、追いかけてきたプーさんとピグレットに捕まり、森の中へと引きずり込まれてしまった・・・そしてプーさんは彼を痛めつけ始めた。
ロビンは、プーさんを説得するが”去ったくせに!”と、プーさんは憎悪に固まっている。
一方その頃、5人の女子大学生が100エーカーの森にあるログハウスに遊びにやって来るが、プーとピグレットは大学生をターゲットにするためにログハウスに向かう。
やがて、プーたちと大学生の闘いが始まったが、プーに残虐の限りを尽くされる!
そして、捕まっていたロビンは・・・プーに。
プー あくまのくまさん キャスト
マリア・テイラー、ニコライ・レオン、ナターシャ・ローズ・ミルズ、ダニエル・ロナルド、ナターシャ・トシー二、クリストファー・コーデル、アンバー・ドイグ=ソーなどが出演。
見どころ
本作で登場した、子ブタのピグレットは完全に豚さん?というか完全にイノシシ!
醜いイノブタと化したピグレットは、プーの手下のような立ち回りで残虐非道を繰り返すばかり・・・プーさんとピグレットは、着ぐるみで中に俳優が入っています。
このピグレットを演じたクリストファー・コーデルはロンドンで活躍している俳優さんで、非常にダンディな男性で、多くの人が驚いてしまうほどのカッコよさ!
恐くて不気味で面白い!
♬ある日、森の中~くまさんに~出会った♪
くまさんの いうことにゃ・・・お嬢さんお逃げなさい!スタコラサッサとお逃げなさい!
ところが くまさんが 後からトコトコ追ってくる! 手には凶器を持っている。
『プー あくまのくまさん』は、永遠の癒し系キャラを闇落ちさせ、血と肉を求める残忍キャラに変貌! ほのぼのプーさんを殺人鬼に仕立て上げたギャップが面白い!
本作は怖いというより不気味なアトラクションホラー!可愛さ微塵もなくマジでエグイ!
版権が切れたのでやりたい放題の作品! 趣味の悪さだけはまさに一級品。
明らかに次回作が用意されているエンディング・・・続編に期待で~す。
プー あくまのくまさん 続編が既に決定済み
字幕はありませんが、海外にての予告編動画となります。
プー あくまのくまさん 続編作品概要
製作国:イギリス
監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド
上映時間:84分
劇場公開日:2023年6月23日
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