2019年に劇場公開された『翔んで埼玉』の予告編動画は、こちら
邦画史上最大の茶番劇!『翔んで埼玉』
この映画は、今世紀最大級の茶番劇!・・・そして、大バカなほどの真面目さは最大級!
地域格差を強烈に風刺した「翔んで埼玉」は、公開後に観客から最大級の賛辞?を受け、おちょくりまくった先の埼玉県民からも予想外に大ウケしました! 続編も公開決定。
コケ下ろしの県民ショー!
架空世界の日本・・・その当時 埼玉県人は、それは それは凄まじいほどに差別され迫害されていたのです。
埼玉人は東京に行くには「通行手形」が必要であり、もし通行手形なしで東京都に入ったら…「埼玉狩りダ~」にあい、100叩きの上に埼玉へ強制送還されてしまうのです。
同じ日本国民でありながら、過激なまでの埼玉ディスりが繰り広げられていたのだ~!
俺たちに救世主はいないのか!?
凄まじい差別に虐げられた埼玉県民たちは、いつの日か自分たちを解放してくれる救世主が現れると信じて耐え忍んでいました。
その一方で、東京の名門高校・白鵬堂学院に一人の高校生・麻実麗がアメリカから帰国した・・・実は麗は隠れ埼玉県人で通行手形制を無くす目的を持った「埼玉解放戦線」のメンバーだったのだ。
果たして、彼は埼玉県人の救世主になり得るのだろうか?
呆れるほどの大ヒット!
本作は、同じ日本人でありながら軽視され ひどい迫害を受けていた埼玉県民が、埼玉県解放を成し遂げるべく戦いを挑んだ者たちの「愛と革命」の偉大な物語である。
『翔んで埼玉』は、2019年2月に公開されると同時に好スタートを切り、観客動員数と興行収入共に、まさかの週末ランキング第1位になり全国レベルの話題作になりました。
予想外の大ヒットとなった要因は “埼玉県民には、そこら辺の草でも食わせておけ!”
という名言?と、過激なまでの埼玉ディスりが多大なるインパクトを放ち、さらに豪華俳優キャストの役者さん達が微塵もふざけず大真面目に茶番劇を演じた演技にありました。
『翔んで埼玉』は、随所に自虐ネタが仕込まれ、埼玉県人を過激にディスられているにもかかわらず、埼玉県では異様なほどの大ヒットを記録したのデス。
なぜ埼玉がディスられる?
しかし、なぜ埼玉がこれほどまでに差別され、おちょくられるのでしょうか?
それは、都道府県別魅力度ランキングで例年ワーストを争い、これといった観光名所もそんなにない、没個性という事実そのものが“自虐ネタ”として受け入れられる土壌があり、それを『翔んで埼玉』では 過剰な差別と迫害というギャグへと転換されたのです。
映画では、激しい差別を受けている埼玉県人だが、無個性ゆえか 卑屈になりきっており、そんな暮らしを受け入れてしまっているのです。
魅力度ランキング47都道府県中・第45位!
その最新版である「都道府県魅力度ランキング2023」が10月14日に発表されましたが47都道府県中で45位が埼玉県なのです! 魅力なしが実際の調査で裏づけられた!?
この調査を行ったのは、東京の民間調査会社のブランド総合研究所で、2006年からスタートし今回が18回目となるこの地域調査ランキングは、47都道府県と国内1000の市区町村を対象に、全国の消費者3万4117人の有効回答を得て集計したものです。
原作は埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画
原作者の魔夜峰央は「パタリロ!」などの作品で一世を風靡した有名作家で突拍子もないギャグを展開しつつ耽美な少年愛も描き続け、2018年に画業45年を迎えた漫画家です。
「パタリロ」は、バミューダ=トライアングルの真ん中に存在する架空の島国マリネラ王国を舞台に、その国王パタリロが側近のタマネギ部隊や、イギリスの諜報機関MI6のスパイ・バンコランや、その愛人マライヒ等を巻きこんで起こす騒動を描いたギャグ漫画で1982年にはアニメ化もされました。
パタリロは、1999年には「第28回日本漫画家協会賞優秀賞」を受賞し、2016年には舞台化作品が上演され、2018年にも第2弾の舞台が公演されています。
本作の実写映画版も2019年に公開され、ナント!漫画のシリーズ累計発行部数は2500万部を突破しているのです。
原作漫画から35年以上の時を経て実写映画化!
『翔んで埼玉』は、原作漫画から35年以上の時を経て実写映画化された作品で、原作は37年前頃の雑誌に連載されたギャグ漫画ですが、途中3話までで途切れてしまった「未完の漫画」です。
未完の漫画になったのは、作者の魔夜が当時住んでいた埼玉県の所沢市には連載した編集長が近くに住んでおり、同作で埼玉県の「おちょくる面白さ」を狙ったものの、常に締め切りに追われる精神的プレッシャーがあったのでした。
第3話まで執筆後ついに我慢の限界がきてしまい神奈川県横浜市に転居したが、埼玉から横浜に転居した事で「外の住居県から描くと、埼玉をおちょくる悪意のある作品になってしまう」という懸念から、連載を中断したとされています。
69万部超えのベストセラー!
そんなマンガが30年の時を経てある日テレビ番組で取り上げられ、ネット上でも大反響を呼び、3話が収録された全1巻の単行本が復刻されてからは69万部超えのベストセラーとなりました。
映画化された『翔んで埼玉』は、原作漫画で途切れた幻の続きが描かれる事になります。
また原作者の魔夜峰央さんは、映画化によって原作が封じ込められたので漫画の続編描きは無いと報じています
最多12部門で優秀賞を受賞!
『翔んで埼玉』は、おふざけのコメディ映画ながら作品評価も絶賛され、第43回日本アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞を含む最多12部門で優秀賞を受賞した他、海外の上映でも大いに爆笑をかっさらったそうです。
壮大なる茶番劇をシュールに映画化したのは「テルマエ・ロマエ」シリーズで知られる武内英樹監督。
武内監督は、「のだめカンタービレ 最終楽章」前後編で累計興行収入78.2億円、「テルマエ・ロマエ」で興収59.8億円を稼ぐなど、コメディ実写化の名手といわれています。
豪華キャストたちのクソ真面目な演技!
武内英樹監督は、俳優たちに“とにかく真面目にやってください、NHKの大河ドラマのつもりで、一切ふざけなくていいです” などと演技指導をしたのだそうです。
監督の指示通り“バカバカしいことを本気でやる”というコメディの基本を、『翔んで埼玉』に出演した豪華キャストたちは忠実かつ真摯にやりきったのです。
しかし、本作は埼玉県民が迫害される内容とあって個人差により酷評や非難される場合もあるので、竹内監督は公開後にクレームを恐れ「クレーム対策のQ&A」を用意したが全然使わなかった事を明かしています。
ユニークなネタが満載!
劇中にはユニークなネタが満載され、中でも空気を吸って東京のどの町かを当てる「東京テイスティング」というものがあり、各地域から採取された空気を嗅いでどの街の空気かを当てるというもので、麗は見事に全問正解しているが、西葛西など千葉に隣接している街には多少苦戦しているのも面白い!
他にも埼玉県人を捕獲するための装置「さいたまホイホイ」も笑えます。
数あるネタの中でも一番気になるのは、海に憧れるあまりトンネルを掘ってまで海を引っ張ってこようとしているということだ。
海は横浜など神奈川県民的には当たり前にあるものだが、埼玉県人には持たざる者としての憧れの海なのです。
「日本埼玉化計画」とは?
その計画は、虐げられ差別化されていた埼玉県人の結束を固め通行手形制度も廃止し、地域差別のない平和な国づくりを目指すものです。
しかし大阪・京都・兵庫の支配下にある「滋賀県人」も、埼玉県人のように非人道的な扱いを受けていることが『翔んで埼玉』パート2で明らかになるのです。
根底にあるのは「郷土愛」
「ダサイタマ、クサイタマ」と罵られ侮辱されたにも関わらず、埼玉県内の映画館は笑いの渦につつまれる?県内に住んでいる自分たちが、おちょくられているのに気にしない?
その根底にあるのは「郷土愛」であり、ダメな部分を自ら受け止める事が出来るのは、むしろ地元への自信と揺るぎない信頼がないとできないことではないでしょうか。
翔んで埼玉の衝撃的なキスシーン?
本作のぶっ飛んだギャグの連続の中でも、特に印象的だったのはGACKTと伊勢谷が演じた麗と阿久津の濃厚なキスシーン。
SNSにはこのキスシーンの反応として「美しかった」「見ほれた」と大興奮のコメントが多数見受けられますが、他にも、二階堂ふみが演じた高校生男子役・百美と麗のキスシーンもあります。
翔んで埼玉のロケ地
本作のロケ地は、旗を持った集団が集まるシーンは東京都庁前・解放前線同士の抗争シーンは神奈川県相模原市の相模川河川敷きと、田んぼが見える画面は茨城県の愛郷橋、山田うどんは埼玉県の県道沿いにあるうどん店です。
他にも栃木県のゴルフ場・群馬県の群馬会館・静岡県の動物公園などでロケが行われました。
『翔んで埼玉』あらすじ
舞台は、架空世界の日本・・・居住区や出身地で埼玉県民は凄まじい差別を受けていた。
何でもある東京は、何にもない埼玉への迫害を続けていました。
埼玉県人は、通行手形なしには東京都に入ることも許されず、東京に入ると即!「埼玉狩りだ~」で捕まり、100叩きの上に強制送還されてしまうという屈辱の日々を送っていたのでした。
さらに“埼玉県民には、そこら辺の草でも食わせておけ!”という、暴言も吐かれていた。
過度に虐げられた埼玉県民たちは身を潜めながら暮らし、いつの日にか自分たちを解放してくれる「救世主」が現れる事を切に切に待ち望んでいました。
そんなある日、東京の超名門学院にアメリカから麻実麗という高校生が転入してきた。
実は・・・麗は隠れ埼玉県人で、これまでの差別を撤廃させようと目論む「埼玉解放戦線」の主要メンバーだったのです。
その後、麗の帰還から東京を巡る大抗争が勃発し、関東の近県をも巻き込んで壮大な物語が展開していく。
映画版では埼玉解放戦線のメンバーが活躍する【伝説パート】と、ある家族を通して埼玉の伝説を振り返る【現代パート】の2部構成で展開されます。
ラストはどうなったのか?ネタバレ!
凄まじい闘いを果たした数年後の埼玉・・・その後は『日本埼玉化計画』に成功しました!
そして次なる計画として『世界埼玉化計画』に着手しようとしています・・・ザ・エンド
キャスト
本作で、二階堂ふみは初の男性役・壇ノ浦百美を演じ、転校生・麻実麗をGACKTがまさかの高校生役という 前代未聞の設定に加え、個性派の伊勢谷友介・京本政樹やブラザートム・麻生久美子・島崎遥香・成田凌・間宮祥太朗・益若つばさ・武田久美子・麿赤兒・竹中直人・中尾彬等の豪華キャストが顔を揃えています。
凄まじくも面白い県民ショー!
映画【翔んで埼玉】は、埼玉県人を徹底的にコケ下ろした県民ショー!
豪華キャストが、最高におふざけの茶番劇を披露しています。
このバカバカしくも真面目な茶番劇を、どうか寛大な心で鑑賞しましょう!?
そして、キャストは埼玉人を散々ディスったため謝っています・・・「埼玉の皆様、ゴメンなさい」 と。
さらには続編の公開が決定した時点で「埼玉の皆様、続編を作ってゴメンなさい」 と再び深く頭を下げながら 謝っています。
作品概要
製作国:日本
監督:武内英樹
上映時間:106分
劇場公開日:2019年2月22日
続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
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