『アンホーリー 忌まわしき聖地』は、超自然現象をテーマにしたスリル満点のホラー映画です。
物語は、聴覚障害を持つ少女アリスが聖母マリアの出現を体験し、奇跡的に聴覚を回復するところから始まります。
彼女は病人を次々と治癒し、周囲を驚かせますが、教会のマリア像が血の涙を流すという不吉な兆候が現れます。
映画の主人公は、過去の失敗により落ちぶれたジャーナリスト、ジェリーです。
彼はボストン郊外の町でアリスと出会い、彼女の奇跡の背後に隠された恐ろしい真実を探り始めます。
この真実は、過去の魔女狩りと関連しており、一人の女性が魔女として処刑された歴史が映画の中心的な要素となっています。
映画は、イギリスのホラー作家ジェームズ・ハーバートの小説「奇跡の聖堂」を基にしており、エヴァン・スピリオトポロスが監督を務めています。
ジェフリー・ディーン・モーガンが主演を務め、ケイティ・アセルトンやウィリアム・サドラーなどが共演しています。
この映画は、奇跡の背後に潜む邪悪な力を描いており、観客を惹きつける謎とスリルに満ちています。
2021年に公開された『アンホーリー 忌まわしき聖地』の予告編動画は、こちら
聾啞の少女が聖母マリアの出現を体験し、耳が聞こえて話せるようになった。
そして、少女は病人を次々と治癒し奇跡を起こしていく・・・マリア像が血の涙?
『アンホーリー 忌まわしき聖地』は、聾啞の少女の身の回りで起きる超常現象ホラー。
奇怪な出来事!?
過去の失敗で落ちぶれたジャーナリストは、ボストン郊外のある町での取材を依頼される。
取材は空振りに終わるが、そこで倒れていた少女アリスを救い、教会の神父に引き渡した。
直後、聴覚障害のあるアリスは突然、耳が聞こえて言葉を話せるようにもなったのだ!?
聖母マリアの出現?
アリスは ”私を直してくれたのは、マリア様” と言った。
そして、少女は病人を次々と治癒し奇跡を起こしていく・・・聖母マリアの出現か?
奇跡が起きると、教会のマリア像が ひっそりと血の涙を流していた。
その奇跡は、本当に聖母マリアのなす業なのだろうか・・・それとも邪悪な力のものなのか?
その町は 忌まわしき聖地
取材に乗り出したジャーナリストのジェリーは、調査を進めるうちに恐ろしい真実にたどり着く・・・実はその町では、過去に陰惨な“魔女狩り”が起きていたのだ。
1845年・・・一人の女性が魔女として木に吊るされ、焼き殺された。
ジェリーは魔女が復活したと確信し教会に伝えるが、アリスを引き取り 育ての親ともいえるヘイガン神父が首を吊って自殺してしまう・・・教会は知っていた、魔女が復活した事 を。
魔女狩りの恐ろしい歴史
魔女狩りは、魔女と疑われた人間に法的手続を経ないでリンチ等の迫害を行い、15~17世紀にヨーロッパと米国で起こった魔女狩りは、多くの無実の人々が不当に魔女の嫌疑をかけられて拷問を受け、無残に殺された・・・そして、そのほとんどは女性だったのです。
ここでいう「魔女」とは、悪魔と契約しキリスト教社会の秩序や安寧を破壊しようとする背教者のことです。
魔女の復活!
不思議な力を使って日常の出来事を変えようとする「魔術」という概念は、古代から存在し「祈祷師」など魔術を行う者には女性が多く、彼女たちは病気を治したり、出産を助けたり、失くしたものを見つけたりするなど、近所の人々に頼られていた・・・しかし、病気や死、嵐、地震、干ばつ、洪水など 何か悪いことがあった時も、「魔女」のせいにされたのです。
人間は魔法という非科学的な力を排除するため、魔女狩りを始める・・・そして不当に魔女の嫌疑をかけられて拷問を受け無残に殺された魔女は、その時の恨みから復活し復讐する!
映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』は、イギリスのホラー作家ジェームズ・ハーバートが1983年に発表したベストセラー小説「奇跡の聖堂」をもとに、エヴァン・スピリオトポロスが脚本・製作・監督を務め「魔女の復活」を描いた超自然現象ホラー映画。
魔女狩りの映画
2015年に公開された『ウィッチ』は、家族に魔女と疑われてしまった少女の物語で、1630年のニューイングランドを舞台に、信仰心の篤いキリスト教徒の一家がある事件を境に娘を責め、やがて父親が“娘が魔女なのではないか”と疑い始め、疑心暗鬼に陥った家族の姿が描かれました。
フィンランド映画『悪魔の花嫁』(2016年)は、北欧初の魔女狩りの悲劇を描いた歴史ドラマで権力化したキリスト教社会が、いわゆる集団ヒステリーを起こし ろくな証拠もなしに強引な裁判で多くの女性を火刑にしてしまいます。
『アンホーリー 忌まわしき聖地』は、魔女狩りで火あぶりにされ 封印された悪魔が復活し、怪異を引き起こしていく現象が描かれる。
『アンホーリー 忌まわしき聖地』あらすじ
1845年・・・彼女は木に吊るされ、顔には仮面が釘で打ち付けられていた。
そして町の人々が彼女に火をつけ、人形を彼女の顔に当てながら呪文を唱えた。
数時間後、木に吊るされたままの彼女の黒焦げの死体が残された・・・。
焼き殺されたメアリーは癒しの力を持っていたが、サタンを通して活動していたため、生きたまま焼き殺されたのだ・・・更にメアリーは子孫を残して生き続けるよう悪魔と契約した。
そして現代・・・ボストン郊外のある町で、聾啞の少女が聖母マリアの出現を体験する。
耳が聞こえて話せるようになった少女は病人を次々と治癒し、彼女が起こす奇跡を目撃しようと大勢の人々が詰めかけた。
取材に乗り出したジャーナリストのジェリーは、調査を進めるうちに恐ろしい真実にたどり着く・・・魔女は復活していたのだ!
キャスト
ジェフリー・ディーン・モーガンが主演を務め、ケイティ・アセルトン、ウィリアム・サドラーが共演、他ケイリー・エルウィス、クリケット・ブラウンなど。
悪魔はマリア様のフリをする
奇跡が起こり、皆がてっきりマリア様のご加護だと信じていたのは・・・本当は悪魔の仕業。
悪魔は、マリアのフリをして大衆の支持を集め、力を得ようとしていたのです。
映画の最後には、こんな言葉がありました「ニセ予言者たちに気を付けなさい!
彼らは、羊のなりをしてやって来るが、中身は貪欲な狼だ」 と。
『アンホーリー 忌まわしき聖地』は、奇跡の背後に潜む悪魔の姿を描いたサイコホラー!
作品概要
製作国:アメリカ
制作:サム・ライミ
監督:エヴィアン・スピリオトポウロス
上映時間:100分
日本劇場公開日:2021年4月2日
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