「ショーシャンクの空に」は、スティーブン・キングの短編小説を原作とした、心を揺さぶるヒューマン・ドラマです。
この映画は、冤罪で投獄されたエリート銀行員アンディが、刑務所内で絶望的な状況の中でも希望を捨てず、長い年月をかけて自由を勝ち取るまでの物語を描いています。
1947年を舞台に、冤罪という社会的問題を扱いながら、どんな状況でも夢や希望を持ち続ける大切さを教えてくれる作品です。
この映画は、21世紀の現在でも、そのメッセージが色褪せることはありません
1995年6月に劇場公開された「ショーシャンクの空に」の予告編動画は、こちら
ショーシャンクの空に 解説
映画『ショーシャンクの空に』は、スティーブン・キングの短編小説「リタ・ヘイワースとショーシャンクの救済」を原作としています。
1994年に公開されたこの映画は、不当に罪を着せられた銀行家アンディ・デュフレーンの物語を描いており、ショーシャンク刑務所での長い年月を経て、絶望の中で希望を見出す様子が描かれています。
しかし、この映画が公開された当初は、興行収入は低迷し、初めは成功とは言い難い状況でした。
現在では、IMDbのトップ250映画で第一位を獲得するなど、世界中で高く評価される名作となっています。
「ショーシャンクの空に」の洋題(英語のタイトル)は?
原作は、ホラー作品をヒットさせる「スティーブン・キング」の「The Shawshank Redemption」になります。
「Redemption」の単語の意味は、以下の意味があります。
- 償還・・・返却すること
- 償却・・・
- あがない
- 償金
- 済度・・・困難や苦労から救うこと
邦題の「空に」は、何故ついたのでしょうね?
名作「ショーシャンクの空に」は、実話か?
原作はスティーヴン・キング
冤罪で刑務所に投獄されたエリート銀行員アンディが最後まで希望を捨てずに長い年月を掛けて脱獄するまでの刑務所内での人間模様を緻密に描いたヒューマン・ドラマの傑作『ショーシャンクの空に』。
どんなに絶望的な状況でも、夢や希望を持ち続けることはできますか?
最後まで希望を捨てず自由を勝ち取った冤罪という社会的制裁の影 『ショーシャンクの空に』は、1947年を舞台にして冤罪という大きなテーマを扱っていますが、冤罪は21世紀になってもまだその影をひそめることはない。
ショーシャンクの空に 登場人物・キャストの紹介
ショーシャンクの空に アンディ:
アンディは無実の罪で投獄されますが、彼の正義感、知性、そして不屈の精神が映画を通じて描かれています。
彼の物語は、希望を持ち続けることの重要性を示しています。
ショーシャンクの空に トミー:
トミーの登場は、アンディの無実の可能性を示唆する重要な転換点となります。
彼の話から、アンディの事件に関する新たな事実が明らかになり、映画の結末につながる重要な展開をもたらします。
ショーシャンクの空に レッド:
レッドは映画のナレーターとしての役割を果たし、アンディとの関係を通じて物語の展開を俯瞰的に語ります。
彼の視点から描かれるアンディの人物像は、映画の深みと複雑さを増しています。
ショーシャンクの空に 所長:
ノートン所長は、アンディに対して理解を示すふりをしておりながら、実際は彼を自己の利益のために利用しています。
この所長のキャラクターは、映画における希望と絶望の対比を際立たせる重要な役割を果たしています。
ショーシャンクの空に ブルックス
ブルックス・ハットレンは、ショーシャンク刑務所で長年を過ごした受刑者です。
彼の物語は、刑務所での長い服役後、社会復帰に苦労する様子を描いています。
ブルックスのキャラクターは、自由を手に入れた後も、過去の生活から抜け出せずに苦悩する多くの受刑者の実情を反映しています。
彼の悲劇は、社会が受刑者の再社会化にどれだけ寄与しているかという重要な問題を投げかけています。
「ショーシャンクの空に」のあらすじ・内容
無実の罪
メイン州で銀行仕事をしていたアンディ(ティム・ロビンス)は妻が浮気していたと知って浮気相手の家へ。
銃で脅そうかと考えましたが、アンディは思いとどまって銃を川に捨てます。
翌日、妻と浮気相手が射殺されていたのが発見され、アンディは容疑者として裁判にかけられました。
警察の調べで川から銃が見つからなかったこともあり、アンディは終身刑…1947年にショーシャンク刑務所に送られます。
アンディは1か月の間、誰とも話をしませんでしたが調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)にロックハンマーが欲しいと依頼をします。
レッドは小さなツルハシで脱獄でもするのかと笑いつつ、報酬をもらって用意するのです。
2年が経過してアンディは屋根のタール塗りの仕事をすると、ハドレー刑務主任が遺産相続で損をしたと話しているのを聞きます。
銀行員として税金の助言
元銀行員のアンディは相続時にかかる税金を減らすための助言をし、報酬としてレッドを含めた仲間たちへビールをもらうと満足そうに彼らを見やりました。
アンディはレッドに女優のポスターを調達してもらいますが、囚人のボブズから身体を狙われて抵抗…半殺しにされて診療所に1か月間入ります。
ボブズは懲罰房に入れられてから刑務主任に後遺症を残されるほど痛めつけられて刑務所を移動することになりました。
レッドはアンディの退院祝いにチェスの駒を掘るための石を探し、頼まれたポスターも送ります。
そんな折、所長は房の抜き打ち検査を始め、アンディが聖書を読んでいたり経理が得意だと知って図書室係へ任命。
前任者のヘイウッドから仕事について聞いて彼は1912年から一人で務めていると知り、所長から別な仕事を与えられるとわかりました。
経理の腕を買われたアンディは所員たちの所得申告を請け負って必要不可欠な人になります。
ヘイウッドの仮釈放
数年が経ち、50年刑務所にいたヘイウッドが仮釈放になりますが彼は外に適合できる気がしないと言って渋りました。
レジの仕事や住む部屋をあてがわれ、しばらく経ってから首を吊って死んだのです。
アンディとレッドは彼の死を嘆き、また囚人生活を送るのでした。
ある日、新入りが刑務所に入ってアンディが収容された理由を聞き、真犯人を知っていると話します。
アンディは新入りから聞いた話を所長にして事件の再調査をお願いし、その際に出所しても所長の裏金については口外しないと言うと所長は激怒。
懲罰房に入れられ、新入りは口封じのために殺されてしまいました。
房に戻ったアンディは意を決して雷の鳴り響く雨の日の夜に脱獄。
朝の点呼で彼が消えていたことで署長たちは慌てて探しますが、アンディは各銀行をまわって所長の裏金を入手し、海外へ逃亡していたのです。
レッドはアンディが無事に脱獄したことに安堵しつつ、仮出所を迎えました。
ヘイウッド同様に生きづらさを感じる中、アンディと約束していた地に足を運ぶと彼の居場所が書かれた手紙があったのです。
レッドはアンディに会いに行き、共に生きようと考えるのでした。
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ショーシャンクの空に 感想
アンディがスゴイ!
従順で争いごとを嫌うタイプのアンディがまさか脱獄するとは思いませんでしたね。
しかも、脱獄の手法が最後まで明かされないこともあって見入ってしまいました。
彼は聖書をよく手にしており、所長も聖書の教えを大切にしていた頃から信用されるキッカケにもなったのです。
これが伏線になっていて、実は聖書の中にロックハンマーを隠していたとは驚きでした。
紙の部分をロックハンマーの形状にくりぬいて保管し、夜な夜な美女のポスターの裏の壁を削る日々を送っていた…地質学が好きで諦めない性格のアンディだからこそやり遂げた作業であり、所長はもちろんレッドも驚愕していたのが忘れられません。
また、ロックハンマーで彫刻を作るのも趣味だった彼はチェスの駒なども作成していたのが微笑ましかったです。
仲間にビールを振る舞うことができた際の笑顔や、図書係として増設を完了させた際の達成感を感じさせる雰囲気など、言葉数の少ない彼から色々と感じさせられるシーンが多いのも見どころでしょう。
刑務主任と所長について
刑務主任の容赦無い暴行や所長の極悪さには目を見張りました。
刑務主任は入ってきたばかりの囚人が泣きわめいていた際に、黙らなかったことで殴り続けて囚人は翌朝亡くなるのです。
また、所長の指示で彼にとって邪魔になる囚人を撃ち殺すこともありました。
所長は最初はアンディに経理の仕事のために利用するだけで、彼の行動には多少のおおらかさがあると思いましたが…やはり容赦無い冷酷な人間だったようですね。
アンディが無実であるという可能性が見いだされる中、保身のために証人になりえる囚人を秘密裏に殺してアンディも2ヶ月の間、真っ暗な懲罰房に入れるのです。
懸命に努めてきたアンディに対してひどい仕打ちをする所長だからこそ、最後は裏金を暴かれて捕まりそうになったという展開は良かったですが…まさか銃で自殺するとは驚きでした。
しかし、これまでの悪行を踏まえて自身の刑務所に収容される可能性があると思うと、どちらにせよ長生きはできなかったのだろうなと思いました。
『ショーシャンクの空に』は勧善懲悪となるストーリーとアンディの魅力、そして他の登場人物たちからも考えさせられる映画です。
脱獄をテーマにしていてレッドの語りをメインにして語られるのも見どころである中、最後まで見入ってしまいました。
ショーシャンクの空に なぜ バレた?:脱獄の秘密
映画では、主人公のアンディが巧妙な計画を練り、長年にわたって脱獄を実行しますが、その過程で独房の中で穴を掘るなど、緻密な計画が展開されます。
アンディは長年にわたってロックハンマーを使用して脱獄の穴を掘り続けていましたが、この穴はポスターの裏に隠されており、誰もその存在に気づきませんでした。
一方、原作では脱獄自体の描写はあまりなく、脱獄がバレる理由については詳細が描かれていません。
彼の脱獄後、彼はノートン所長の悪行を告発し、最終的には所長を自殺に追い込むことに成功しました。
ショーシャンクの空に 原作との違い
映画の脚本は、細部において原作とは異なる部分もありますが、全体的な物語の流れは原作に忠実です。
ただし、映画における脱獄の方法は、他の有名な映画「大脱走」で見られた方法と似ているという批評もあります。
主人公の違い
映画では冤罪で刑務所に入れられた銀行員のアンディが主人公となっており、彼の脱獄劇が描かれていますが、小説では徹底して囚人のレッドが語り手となり、彼の手記として物語が描かれています
ラストシーン
映画ではアンディとレッドが再会するラストシーンが描かれていますが、原作では再会が描かれず、アンディの手紙を約束の場所で見つけ、国境を越えようとするところで物語が終わります
キャラクターの違い
映画ではブルックスの役割やその後が詳細に描かれていますが、原作では彼の描写がほとんどないキャラクターとなっています
ショーシャンクの空に 名言
例えば、「希望は良いものだ、多分、最高のものだ。そして良いものは決して死なない」という言葉は、映画の中心的なテーマである「希望」を象徴しています。
この言葉は、アンディが長年にわたる困難と不正に直面しながらも、決して希望を失わない姿勢を示しており、多くの視聴者に感銘を与えています。
また、「人は壁の中にいるか、壁の外にいるかのどちらかだ」というセリフも、刑務所という閉鎖された環境の中で、自由という概念を考えさせられる深い意味を持っています。
“ここまで来たのなら、もうちょっと遠くまで来ないか。街の名前は憶えてるね? 僕の計画を実現するために君の手を貸してほしい。 君が来るのを待ってる、チェス盤を用意して…“
“希望はいいものだ 決して失われない“
ショーシャンクの空に ラスト 最後
ショーシャンクの空に その後
映画「ショーシャンクの空に」の終わりには、アンディとレッドが感動的に再会するシーンが描かれています。
このシーンは、映画全体を通じて築かれた二人の友情が、どんな困難も乗り越えられることを象徴し、希望が決して裏切らないこと、そして自由の価値を強く印象づけます。
アンディは脱獄し、所長の不正を暴露した後、レッドは仮釈放され、二人はメキシコで再会し、長年の困難から解放された喜びを共に分かち合います。
『ショーシャンクの空に』は、後味が悪い?
この映画の結末は、一部の視聴者にとっては後味が悪いと感じられるかもしれません。
特に、アンディが長年にわたる不正義に立ち向かい、ついに自由を手に入れる場面は、一方でショーシャンク刑務所での生活に順応してしまったブルックスやレッドのようなキャラクターたちの運命と対照的です。
彼らは外の世界に適応できず、絶望の中で生涯を終えることになります。
この辛い現実は、映画の希望に満ちたメッセージとは裏腹に、社会の厳しさや人間の孤独を浮き彫りにします。
ショーシャンクの空に関する意見
多くの映画ファンから愛される「ショーシャンクの空に」は、その斬新なストーリーと映像美で高い評価を受けています。
しかし、一部の視聴者は映画の結末に後味の悪さを感じることがあるようです。
この作品が持つ独特のメッセージと表現方法が、様々な解釈を生んでいるのかもしれません。
映画「ショーシャンクの空に」における後味の悪さの根源
この映画は、不当に有罪判決を受けた男が脱獄するまでの過程を描いており、希望や人間の尊厳をテーマにしています。
しかし、一部の視聴者は、映画の終盤に展開する一連の出来事やその描き方に後味の悪さを感じます。
その主な理由は、映画が示す正義と希望のメッセージが、一部には現実離れしていると捉えられることがあるからです。
また、映画全体を通じて、主人公たちが直面する困難や不条理な状況が重く描かれているため、最後の解決が唐突に映ることもあります。
このギャップが、視聴後に複雑な感情を引き起こす一因となっている可能性が高いです。
映画は多くのメッセージを含んでおり、それぞれの視聴者が異なる感情を抱くことは自然なことですが、「ショーシャンクの空に」の場合、その後味の悪さが、作品が持つ深い影響力の一面を示していると言えるでしょう。
ショーシャンクの空に 考察
「ショーシャンクの空に」のストーリーには、様々な解釈が可能です。
例えば、アンディの脱獄は、文字通りの脱出だけでなく、自身の運命を自らの手で切り開く象徴とも捉えられます。
また、アンディとレッドの友情は、人間が困難な状況でも絆を深めることができることを示しています。
この映画は、ただの脱獄物語ではなく、自由、希望、そして人間の強さについて深く考察することができる作品です。
ショーシャンクの空に ビールのシーン
映画『ショーシャンクの空に』には、囚人たちが屋上でビールを楽しむシーンがあります。
このシーンでは、主人公が仲間たちに贈るためにビールを持ち込み、彼らとの団結を象徴しています。
また、レッドが語る名言「希望はいいものだ 決して失われない」は、有名なセリフの一つです。
これらの要素が映画『ショーシャンクの空に』における印象的なビールに関連するシーンや名言です。
「ショーシャンクの空に」のエンドロール
映画のエンドロールに「アレン・グリーンを偲んで」が表示されているために、誰なのか気になっている方も多いはずです。
監督のフランク・ダラボンさんの友人で本作品の撮影期間中に亡くなられたそうです。
「ショーシャンクの空に」の撮影場所
撮影は主にオハイオ州で行われ、刑務所外部は、すでに使われなくなった少年院が使用されました。
映画「ショーシャンクの空に」のレビューを調べてみた
◆モチベーションが上がる映画 ・幸せの力 ・グリーン・マイル ・戦場のピアニスト ・フォレスト・ガンプ ・ショーシャンクの空に ・エターナル・サンシャイン ・ビューティフル・マインド その他の、映画の効果はツイートの下に並べました。
映画でショックを受けたのは子供の頃にみた「ショーシャンクの空に」かな。刑務所で受刑者に襲われるシーンが怖くて、2回目を観る事ができなかった。様々なBLや鬱漫画が好みの大人になった今観てみたら、恐怖に感じていたシーンはなんてことなく、映画は名作すぎて泣いた
『ショーシャンクの空に』の特典映像に入ってたパロディ短編映画、『The Sharktank Redemption』がこれ以上ないほど面白かった 映画会社の見習いがクソ仕事を脱出する話をショーシャンクになぞらえてる話だけなんだけど、パロディとし…
映画事故 『ショーシャンクの空に』鑑賞中、隣の席の方のかなりキツめの口臭が館内の空気の流れに乗ってなのかどうやっても避けられない事態に。 それでも最高に面白かったけど、鑑賞後はダッシュで真っ先に映画館飛び出して、ティム・ロビンスと同じポーズで…
「ショーシャンクの空に」の作品情報
- 製作国:アメリカ
- 監督: フランク・ダラボン
- 上映時間:142分
- 劇場公開日:1995年6月3日
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