不時着した宇宙船の救出に向かったエンタープライズ号は、何者かの集中攻撃を受けて撃破され、クルーの仲間は宇宙で散り散りになってしまう。
艦長のカークは仲間と別れ、たった1人で未知の惑星に放り出されてしまった!
人気SFシリーズをJ・J・エイブラムス監督の手によりリブートした「スター・トレック」新シリーズの3作目。
2016年に公開された『スター・トレック BEYOND』の予告編動画は、こちら
宇宙 そこは最後のフロンティア
遥かなる未来・深調査宇宙船エンタープライズ号とその乗組員たちが、銀河系を股にかけて冒険を繰り広げる・・・それは、アメリカ西部開拓史の宇宙版アドベンチャー。
道なき道を踏破する「トレック」、冒険的な試み「エンタープライズ」 といったキーワードが示すように、スター・トレックは 熱きフロンティア・スピリッツに溢れ、かつ種族間の友好や平和主義を高らかに掲げた、理想に燃えるSFシリーズです。
壮大なるスター・アドベンチャー
スター・トレックは1966年にTVシリーズとして始まり、2016年の映画版『スター・トレック BEYOND』まで、5つのTVシリーズと13本の映画が製作されてきました。
リブート版スター・トレック
これまで あまりに長く続いてきた本シリーズを、J・J・エイブラムス監督は刷新し、新生版スター・トレックとしてリブート(再起動)しました。
それは若き日のカーク艦長とスポックの出会いから描き起こされ、スタトレ新参の初心者でも楽しめる完全刷新版であると同時に、熱心なスタトレ古参マニアおも唸らせる奇跡の映画に仕上がったのです。
深宇宙探査船・USSエンタープライズ
エンタープライズ号は、主人公のカーク船長が指揮する恒星間宇宙艦です。
空間を歪め、光の速さを超える超高速で航行する「ワープ航行」ができ、カーク船長が”ワープ!”と命令すると、航行軌跡と同時に艦が高速移動するシーンが毎回登場します。
初代エンタープライズのデザインは、円形指令部と円環形のワープエンジン5の推進部が離れており、「強力で危険な推進部は本体から離している」という考えが反映されています。
その後、技術の発展に伴い防御シールドやホロデッキも装備され、シーズンごとに外観デザインもリファインされています。
続編にあたる劇場版第1作目ではデザインをリファインして再登場を果たしています。
リブート版のエンタープライズ号
新シリーズに登場した宇宙艦のシルエットは優美な曲線で構成され、歴代エンタープライズ号の中でも屈指の美しさを誇っておりリブート版ルックス上の一大特徴になっています。
またブリッジは、軍艦の戦闘指揮所さながらに薄暗かった歴代の映画版エンタープライズとは異なり、様々な光が乱反射しキラキラ まばゆくほどの美しい空間へと様変わりしています。
しかし「スタトレ・BEYOND」では、エンタープライズが序盤から敵の密集攻撃により過去最高にボロボロにされ、エンジン部も分断し惑星に墜落する絶望感満載シーンとなります。
スター・トレックの魅力
1966年のテレビドラマ放映開始以降、アメリカのみならず世界中に多くのファンを持つ大人気SFシリーズ「スター・トレック」。
惑星連邦とクリンゴン帝国の戦い、ホロデッキと人間の転送、時空をつなげるワームホールなど、スター・トレックには魅力的なSFアイデアがいろいろ詰め込まれています。
登場するキャラクターも熱血漢のカーク艦長、論理と感情の間で揺れるスポック、クルーの親父的存在のピカード、人間味溢れるアンドロイドのデイタなど、敵味方・ゲストを含め多様性のある魅力的なキャラが多く登場します。
TVドラマでも、映画でも素晴らしいSFXがふんだんに使われ、見たこともない宇宙船の数々や多種多様な異星人のメイク、クルーのユニフォームなど魅力的なデザインが一杯!
そしてスリルのある宇宙大戦争だけでなく、優れたSFドラマと人間ドラマが描かれ、異種族の差別や重いテーマを扱うこともあるが、全体として希望に満ちた明るい未来を描いています・・・根底には、人種の多様な存在や多様な文化を認めようという考え方があります。
新生!スター・トレック
宇宙船USSエンタープライズの活躍を描いた人気SFドラマを、リブートして映画化。
リブート版では、おなじみのクルー陣のまだ若かりし日の 初の冒険を描いており、リブート第1作目『スター・トレック』、第2作目『スター・トレック イントゥ・ダークネス 』、第3作目『スター・トレックBEYOND』が公開されています。
リブート・第1作目『スター・トレック』 (2009年)
宇宙艦隊士官である父親を幼い頃に亡くしたカークは、酒と喧嘩に溺れる荒れた日々を送っていた。
ある日、バーで騒ぎを起こしたカークに、父の同僚だったパイク大佐に父は800名の命を救ったと聞かされ、父親の遺志を継ごうと宇宙艦隊アカデミーへ入学した。
やがてバルカン星からの緊急救助要請を受け、宇宙艦隊のUSSエンタープライズが出発することになり、カークや親友マッコイらアカデミーの若者たちも乗り込むことにした。
バルカン星を襲ったのは好戦的なロミュラン人だった・・・そして艦隊は壊滅的な被害を受けパイク艦長も連れ去られてしまう。
カークは、今後の方針を巡ってサブリーダーのスポックと対立するようになるが…最終的に二人は協力して戦うことを選び、敵の艦へと潜入しパイク艦長の救出に成功する。
地球を救った功績を認められたカークは正式に、新エンタープライズ号の艦長に就任し、
スポックは副長としてカークの下で働くことを決意するのだった。
J・J・エイブラムス監督によるリブート版
本作は、後に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」も手掛けるJ・J・エイブラムスが監督し、新たに始まったリブート映画版シリーズの第1作目。
TV版より前のカーク船長ら、おなじみのクルーたちの青年時代を描き、キャストも一新!リブート版はフレッシュでテンションの高い、痛快SF冒険活劇に仕上がりました。
リブート2作目『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)
2259年、エンタープライズのカーク船長は、ある任務で重大な規律違反をしてしまい、船長から副官に降格してしまう。
そんなある日、ロンドンでテロ事件を起こした犯人・ジョン・ハリソンがサンフランシスコにある宇宙艦隊の本部をも襲撃する事件が発生する。
ハリソンが人類と敵対するクリンゴン人が支配する惑星クロノスに逃亡したため、エンタープライズは同惑星へ向かう。
カークは再び船長になるが、乗組員たちと意見が分かれる局面が続く。
ハリソンの野望と目的は、何なのか!?
前作以上のバトルアクション!
前作からの続編、エンタープライズの乗組員たちは、新たな強敵ハリソンと戦う。
カーク役のC・パインら前作のキャストが同じ役で再結集し、TV「SHERLOCK/シャーロック」で人気爆発したベネディクト・カンバーバッチが、ミステリアスな悪役ハリソンを演じた演技が素晴らしい!カークとスポックの友情も感動的。
前作を超える圧倒的な映像!スケールアップしたアクション、登場人物それぞれの見せ場など、中身の濃い続編映画のお手本といっていい仕上がりのアクション・アドベンチャー。
リブート3作目『スター・トレックBEYOND』(2016年)
カークを船長とするエンタープライズ号が、深宇宙を調査する任務に出発してから3年。
エンタープライズは物資補給で宇宙基地ヨークタウンに寄るが、そこにある小型宇宙船が到着し、乗っていた異星人は自分がいた別の宇宙船が惑星アルミタッドに墜落したので助けてほしいという。
だがそれは、カークが持つ遺物“アブロナス”の入手を目指す異星人クラールの罠で、目的地への到着直前で攻撃を受けたエンタープライズはアルミタッドに墜落した。
仲間は散り散りになってしまう・・・果たして何が起こっているのか?その目的とは?
たった1人で見知らぬ土地に投げ出された、カークの限界を超えた戦いの幕が開く!
そして、降り立った未知の惑星でクルーたちの絆が試される。
圧巻のリアルなSF映像
序盤に登場する小型戦闘艇の密集隊形による斬新な宇宙戦闘シーン、透明の巨大な球体の中に建設されている未来都市、林立する高層ビル、その間を走る高速モノレール、さらに巨大なチューブの中を宇宙船が進む・・・まさにSFイラストをリアルに再現したような映像!
「スター・トレック」「イントゥ・ダークネス」と続いて第三作目となった本作は、過去作よりSFアクションが強化され、敵陣営の強さも際立たせることで、そこから逆転劇を狙う爽快感も最高!
監督がジャスティン・リンに交代
監督は前2作のJ・J・エイブラムスが多忙のため製作に回り、新監督は大人気アクションシリーズ「ワイルド・スピード」第3~6・9作を手掛けたジャスティン・リンに交代。
J・リンらしく、エンタープライズのクルー同士の絆、乗り物を使ったアクションの楽しさを強調する一方、ドラマ版という原点に回帰するような遊び心もふんだんにあります。
おなじみの顔ぶれに新キャストも!
直観的で無鉄砲なカーク船長役をクリス・パイン、副長スポット役にサイモン・ペッグ、カーク船長の良き理解者でもあるボーンズにカール・アーバン、通信士官役にゾーイ・サルダナ、パイロット役は韓国系アメリカ人のジョン・チューなどが前2作に引き続いて出演。
そして、今回の悪役は「パシフィック・リム」など、大作への出演が続いているイドリス・エルバが爬虫類のような恰好をしたエイリアンとして登場!
前作で悪役を魅力的に熱演したべネディクト・カンバーバッチが評価を高めただけに、本作でのエルバの演技に注目です。
さらに、スパイアクション「キングスマン」で義足の暗殺者ガゼルを演じ、華麗なアクションを披露したソフィア・ブテラが本作のヒロインに抜擢され、主役級のキャラクターを演じています。
スタトレ「BEYOND」の見どころ
『スター・トレック ビヨンド』は、映画版「スター・トレック」シリーズの最新作にして第13作目。
本作の見どころは、何といってもかつてないスピード感と度肝を抜くアクション!
『ワイルド・スピード』のジャスティン・リン監督が生み出す、アクションシーンによって宇宙ドラマに新たな新境地を迎えています。
目をみはるほどの壮大なアクションはもちろん、クルーたちのチームワークと絆に焦点を当てたストーリーにも大注目!
また今回の注目は、ソフィア・ブテラア演じる白い肌を持つ謎のキャラクターが登場!
劇中では、カーク船長の椅子に腰を下ろしている?
超えていく世界!
タイトルの「BEYOND」は、「彼方」とか「果て」という意味があり更なる物語が紡がれる。
ラストでは、クルー全員が見上げた先にエンタープライズ号が「新造」されている。
新生・エンタープライズ号の深宇宙調査任務は、あと2年・・・第4作目も期待です。
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