2018年に劇場公開された『泣き虫しょったんの奇跡』の予告編動画は、こちら
『泣き虫しょったんの奇跡』の出演者・キャスト
瀬川晶司(せがわしょうじ)役・・・松田龍平
小学生から奨励会に所属しプロを目指すが年齢制限により夢を絶たれてから自暴自棄に過ごす。
泣き虫しょったんの奇跡 子役
鈴木悠野(すずきゆうや)役・・・野田洋次郎
晶司の幼馴染で親友でライバル、家も隣。小さい頃からいつも2人で将棋を指していた。
永山絢斗(ながやまけんと)役・・・新藤和正
奨励会で晶司と共に切磋琢磨する仲間。
鹿島澤佳子(かしまさわよしこ)役・・・松たか子
晶司の小学校の頃の担任。いつも笑顔で生徒たちを優しく見守る。幼い頃からプロ棋士になりたかった晶司の夢を応援している。
瀬川千香子(せがわちかこ)役・・美保純
晶司の母。
藤田守(ふじたまもる)役・・・小林薫
アマチュアの強豪と名を馳せた人物。晶司にプロへの編入テストを受けることを薦める。
瀬川敏雄(せがわとしお)役・・・國村隼
晶司の父。余計なことは口を出さずずっと晶司の夢を応援していた。交通事故により急死する。
『泣き虫しょったんの奇跡』のストーリー
小学生の頃に将棋の楽しさに目覚め兄や同級生と対戦することが晶司の日課でした。
とくに隣に住む悠野とは帰宅後に毎日のようにどちらかの家で将棋を指しました。
そして中学生の時に全国中学生選抜将棋選手権大会奨励会という大会で晶司は優勝。
小学生の頃の作文に将棋のプロになりたいという夢を書いた晶司に担任の瀬川先生は、「凄いね、しょったん」と前向きなエールを送ってくれました。
表立って伝えることはなかったものの晶司はそんな瀬川先生にとても感謝していました。
奨励会に身を置くことになった晶司は和正たちと出会い仲良くなり共にプロを目指します。
奨励会は25歳まで所属することができます。
プロになれるのは26歳の誕生日を迎えるまでと決まっています。
奨励会の仲間達で頻繁に晶司の部屋に集まっては酒を飲み、語らい、テレビゲームをして遊んでいました。
晶司なりには頑張っていたつもりでしたがプロテストへ挑戦できる回数は徐々に減っていきます。
そしてついにラストチャンスの対局にも敗れ晶司は奨励会から去ることになりました。
羽生善治と対戦する夢ももう叶いません。
その頃奨励会には入らず将棋を辞めたと思っていた幼馴染の悠野がアマチュア将棋で活躍している事を新聞で知り、晶司の心は刺激されていました。
晶司は数ヶ月何もせずに過ごし、兄からは説教を受け就職を急かされましたが父の敏雄は今までずっと奨励会で頑張ってきたことをとにかく褒め、ゆっくり休んでそれから考えろと自暴自棄になった晶司に誰よりも優しく接します。
晶司も少しずつ活気を取り戻し敏雄のフォローも受けながら一緒に夕飯の支度をするようになりました。
そんな矢先、日課にしていたジョギング中の交通事故で敏雄が亡くなりました。
晶司は病院に駆けつけると敏雄の遺体の前で、自分は父さんが思っていたほど将棋を頑張ってなんていなかったんだと大泣きします。
いつも優しく見守っていた敏雄に最後まで本当のことは言えませんでした。
将棋への未練は断ち切れる事もなく、晶司は久しぶりに隣の悠野を尋ね将棋をしました。
その後の晶司は大学に通い就職もしました。
面接で奨励会に属していたことを履歴書に書いた晶司に、それは資格ではないと話していた上司も実は晶司を応援していました。
隣のデスクの女性社員も晶司のファンです。
働きながら将棋を続けている晶司はある日アマチュア界で有名な棋士の藤田と対戦します。
晶司はこんなに強い人が今までいたのかと思う程で負けたのになぜか満足感がありました。
藤田もまた今まで対戦してきた相手と晶司は別格だと気づき初対面でお酒を酌み交わし、その席でプロの道を志してみないか問います。
藤田は晶司にその気があるなら奨励会に働きがけをすることを申し出てくれたのです。
その頃とても懐かしい人からハガキが届いていました。
「だいじょうぶ きっとよい道が 拓かれます」それは小学校の頃の担任、瀬川先生でした。
いつも褒めてくれて将棋に自信を持つきっかけをくれた恩師が今でも忘れずに応援していてくれた事がとても嬉しかったのでした。
一度は藤田の話しを断った晶司でしたが家族や会社の人達、かつての奨励会の仲間にも背中を押されプロに挑戦することを決めました。
プロへの編入テストに挑戦を表明後、ネット上には誹謗中傷もありましたが、昔からの晶司を良く知り、今も近くで見守る悠野は気にすることないと励まします。
二勝二敗で迎えた対局で悠野に言われたある言葉を思いだしました。
「しょったんの弱点は勝つことに慣れていないことだ」晶司は諦めず粘り強く最後まで戦い抜きました。
プロ編入テストの結果は合格。
記者会見では嬉しくて嬉しくて泣きながら喋る晶司にテレビの前で会見を見ていた悠野は「泣くな、しょったん!」と喜ぶのでした。
本作の将棋棋士 モデルは、“しょったん”こと瀬川晶司
瀬川晶司さんは、35歳にしてプロ編入試験にて合格し、プロの道を歩み続けられています。
また、以下にプロフィールがありますので、参考にしてみてください。
『泣き虫しょったんの奇跡』の感想
しょったんは本当に良い人達に恵まれすぎていて羨ましいなと感じました。
主人公がとても魅力ある人たちと出会っていて、何度も挫折は経験しますがゆっくり成長していく様子が描かれています。
プロ棋士になるのに年齢制限があることは知っていましたが編入テストがあったなんてこの映画で初めて知りました!
小さい頃から何年もかかってもプロになれない人もたくさんいる厳しい世界なんですね。
将棋にも詳しくなりました笑
難しい内容なのかなと思いましたがストーリーもとても面白く引き込まれた作品でした。
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