2019年5月に劇場公開された「貞子」の予告編動画は、こちら
YouTuberの男は再生回数を稼ぐため、5人の死者を出した団地の火事跡に忍び込んで心霊動画を撮ろうとする・・・しかし それを ”撮ったら死ぬ!”
Jホラー『貞子』は、SNS時代に再び現れた貞子の 新たなる呪いを描き出す!
最恐のホラーアイコン!貞子
その姿は、白装束と長い髪の隙間から覗く不気味な眼、粘土の様な爪の剥がれた指先、そして「呪いのビデオ」の映像の中から 前髪を振り乱しながら這い出てくる!
貞子は1998年にJホラーブームの火付け役となった『リング』によって、鮮烈なデビューを飾り、その強烈すぎるインパクトから恐怖の象徴ともなりました。
それから約20年間、彼女の存在は一切風化することなく世代を超え、常に人々を絶望の淵に突き落としてきたのです!
Jホラーブームの火付け役
2019年公開の『貞子』は、『リング』、『リング2』で監督を務めた中田英夫が20年ぶりにメガホンをとり、SNS時代に再び現れた貞子の新たなる呪いを描き出す!
- 貞子とは?
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彼女の本名は山村貞子・・・1947年伊豆大島で生まれ、母の山村志津子は透視や予知能力を持つ超能力者ということで公開実験が行われたが、インチキだと騒がれ それがもとで発狂してしまう。
発狂した母親は貞子が9歳の時に三原山の火口に投身自殺し、貞子は母の従兄弟の家に引き取られた。
しかし父親が結核で療養所に入院した時、父親の担当医に強姦されたあげく井戸に突き落とされ 殺害された。
死んだ後に井戸の底で彼女の怨念と超能力は目覚め、天然痘ウィルスと融合した怨念は後に事件現場の真上に建てられたコテージのVHSビデオに念写され、これが見ただけで死ぬという『リング』の”呪いのビデオ”に昇華されるのでした。
貞子の鮮烈なデビュー作『リング』
映画『リング』は映像を見た者を7日後に呪い殺すとされる「呪いのビデオ」の来歴に迫っていくという筋立てになっており、物語中盤で「呪いのビデオ」を作成した人物として超能力者「山村貞子」の名が浮上する。
そして、この世に恨みを抱いて死んだ貞子が怨念となってビデオを念写したという結論に至り、古井戸に遺棄されていた遺体を供養することで 怨念は浄化され呪いは解除された。
と!思いきや呪いの物語は『らせん』『ループ』へと続くのデス・・・恐るべし”貞子ちゃん”
原点回帰!恐怖が戻って来た
本作は鈴木光司の小説「タイド」を原作に、ホラーの巨匠・中田秀夫監督が20年ぶりにメガホンをとり、不気味な映像と効果音でグイグイ見せます!
貞子にまつわる映画は、原点である『リング』(1998年)から『リング2』(1999年)、そして貞子の出生にまつわるエピソードを盛り込んだ『リング0バースデイ』があり、この三作から彼女の過去や秘密を知ることができます。
実は貞子には悲しい過去がある?
生前の貞子は、井戸やテレビからワラワラと這い出る怨念を抱いた悪霊ではなく、いじめられたり、強姦されたりと元々可哀そうな過去が原因で怨念の権化と化したのです・・・貞子さんの秘密を知っておくと、彼女の見方も変わりマス。
SNS時代の貞子!
第一作目で貞子が井戸やテレビからワラワラと這い出てくるシーンは、脳裏に焼きつくほどの衝撃シーン!
でも、当時はテレビも奥行きのあるブラウン管の作りで中から這い出てくることには違和感がなかったが、現代のデジタル薄型テレビから這い出てこれるのでしょうか?
本作で もしかして「貞子がネット経由でやってきた!」と思いきや、やはり薄型テレビに映りました…SNS時代での貞子は、スマホからも出現が可能かもしれません?
映画「貞子」(2019)のあらすじ
それを ”撮ったら死ぬ!”
心理カウンセラーの茉優は、警察に保護された一人の少女を担当する事になった。
全ての記憶を失い自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女の周囲で不可解な出来事が起こり始める。
一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介の薦めでYouTuberとなった茉優の弟・和真は再生回数を稼ぐため、5人の死者を出した団地の火事跡に忍び込んで心霊動画を撮ろうとするが……行方不明となる!
その後茉優は、記憶障害の少女との出会いや弟の失踪の中、“撮ったら呪われる”貞子の存在に気付いていく。
キャスト
池田エライザ、塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、桐山漣、ともさかりえ、佐藤仁美などが出演。
佐藤仁美さんは第1作、第2作に続き20年ぶりで、同じ役で再び参戦しています。
『貞子』の魅力
見るから“撮ると死ぬ!”へ変化
呪いのビデオを ”見ると死ぬ”から “撮ると死ぬ!”に変化した本作では、貞子の呪いが誕生した秘密とそのルーツに迫っていく。
恐怖のアイコンであると同時に、貞子が哀しみを携えた存在であることも知らされる。
貞子ちゃんに叱られる!
心霊スポットで、心霊動画を撮影するのは止めましょう!
それを撮ると ・・・”貞子ちゃんに 叱られる!”
次作『貞子DX』(2022年秋・公開予定) で、貞子の呪いは変異し 拡散する!
『貞子』作品情報
製作国:日本
監督: 中田秀夫
上映時間:99分
劇場公開日:2019年5月24日
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