1960年に劇場公開された「サイコ」の予告編動画は、こちら
会社の金を横領した女は、一軒のさびれたモーテルへ立ち寄った…ベイツ・モーテル。
そのモーテルには一見好青年のオーナーと、口やかましい病気の母親?がいるようだ。
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』は、ハリウッドの常識を覆し、映画製作の新しい時代の幕開けとなった傑作スリラー!
映画「サイコ」の魅力を紹介
サスペンス&ショッカーが襲う!
映画前半で、4万ドルを横領し逃げる女・マリオンのサスペンスフルな逃走劇は、立ち寄った一軒のモーテルから一転し非日常的なスリラーへと変わっていく。
そして一晩泊まったモーテルで惨劇が起こり、マリオンは目を見開いたまま絶命する。
息を呑むようなシャワールームの惨劇シーンは、恐怖映画史に残るほどの名シーン!
『サイコ』は、犯罪者の逃走サスペンスとモノクロで描くショッキングな映像…そして、トドメを刺すようなラスト10分の大ドン返しが有名なサイコスリラーの傑作!
ネタバレ防止・途中入場禁止
『サイコ』は前半逃走するマリオンの話と思わせておき、いつのまにかモーテルの青年ノーマン・ベイツの話になっていく…そして、ベイツと彼の母親?との関係がネタバレへと続く。
本作の劇場公開時には、ラストのネタバレを防ぐため、途中入場禁止とされました。
1999年公開の『シックス・センス』も、冒頭で”この結末は誰にも喋らないでください!”と言う前置きがあり、ラストのドンでん返しの口外を防ぐメッセージが流れました。
異常心理スリラーの先駆け
本作は小説「ジキル博士とハイド氏」に代表される”二重人格”という精神病を扱った映画であり、多重人格やストーカーなどの異常心理をテーマとする作品の先駆け的映画で『羊たちの沈黙』などの ”サイコ・サスペンス物”と呼ばれるジャンルを確立した作品です。
映画「サイコ」のあらすじを紹介
逃走する女とベイツ・モーテル
アリゾナ州の小さな町 ファーベル。
不動産会社に勤めているマリオンは、雑貨屋を営むサムと情事にふけっていた。
マリオンはサムと結婚したいが、彼は分かれた妻に多額の慰謝料を払っている為、再婚を踏み切れずにいる。
そしてマリオンは、最愛のサムと一緒になるために、会社の金4万ドルを横領してしまう。
彼女は逃避中に一軒の寂れたモーテルに宿泊するが、そのモーテルには一見好青年のオーナー ノーマン・ベイツと、口やかましい病気の母親?がいるようだった。
そして、その夜にマリオンはシャワールームで襲われ殺害された!
彼女を殺したのはノーマンか? それとも彼の母親か? 驚愕の犯人とは!?
映画「サイコ」のキャスト
ノーマン役をアンソニー・パーキンス、マリオン役をジャネット・リーが演じています。
他、ヴェラ・マイルズ、ジョン・ギャヴィン、マーティン・バルサム、ジョン・マッキンタイア、サイモン・オークランドなどが共演
映画「サイコ」のみどころポイント
不穏なシーンになると顔アップのカメラワークとなり、一つ一つのシーンが不気味~~。
わずか1分ほどの殺人シーンに、たたみかけるような演出で息つく隙を与えない!
ノーマン役 アンソニー・パーキンスの怪演と、彼の瞳の奥に隠された妖しさが印象的。
本作は古い映画ながら、今見てもこの怖さは色あせない傑作!
『サイコ』は、ラストのどんでん返しシーンが、恐ろしくも素晴らしい!…”サイコ―”です。
作品情報
製作国:アメリカ
監督: アルフレッド・ヒッチコック
上映時間:109分
劇場公開日:1960年9月17日
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