2019年7月に劇場公開された『ポラロイド』の予告編動画は、こちら
そのカメラに映った友人は、次々と謎の死を遂げていく・・・死を呼ぶポラロイドカメラ。
『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』のロイ・リーが製作を務め、一台のポラロイドカメラが巻き起こす悪夢のような現象を描いた視覚的ホラー。
死を呼ぶ呪われたカメラ
アンティークショップで偶然手に入れた、年代モノの珍しいポラロイドカメラ。
現代のSNS世代の高校生バードたちは、シャッターを押せば写真が出てくるその“新感覚”なポラロイドカメラに夢中になる・・・バードは、仲間たちの写真をカメラで撮り始めた。
しかし その後、撮影された友人が次々と悲惨な死を遂げていく・・・死を呼ぶカメラ!?
被写体の傍に必ず写り込み、写り込んだ人間が死ねば 別の被写体に移動する不可解な“影”。
彼女が写真を処分しょうと火をつけると、被写体の女性の身体にも火がついた!
連鎖する悪夢の元凶がこのカメラにあることに気付いたバードだったが、自らも写真に写り込んでいることが発覚し・・・死の順番とその法則が判明した! 次は自分の番?
悪夢の元凶
死を呼ぶポラロイドカメラは、身勝手な殺人犯が死亡する時に握りしめていた物だった・・・猟奇的殺人犯の怨念が、そのカメラに乗り移っているようだ・・・しかし呪いの正体は!?
シャッターを押せばその場で写真が出てくるポラロイドカメラは、簡単な操作で手軽に写真が撮れるカメラとして一時期人気がありましたが、デジタル社会の今日ではレトロ感覚あふれる珍しいカメラとなりました。
写真を撮られた者は死ぬ!・・・映画『ポラロイド』は、そのポラロイドカメラで撮影された人々が悲惨な死を遂げていく恐怖を描いた新感覚の怪奇ホラー!
写った者が連鎖的に死ぬ?
2006年に公開された『ファイナル・デスティネーション3』では、主人公がジェットコースターの脱線予知夢を見た直後に、事故は現実のものとなってしまう。
多くの死亡者が出る中、間一髪で助かった主人公は、事故の直前に撮影された写真の中に死のヒントが隠されていることに気づき、自らの死を回避しようと奔走する。
その写真の人物の背景には、事故に会う時のトラックや剣が写っていたのだ。
映画『ポラロイド』でも、写った者が連鎖的に死ぬという呪われしカメラの怪奇ホラー!
15分のショート・フイルムがきっかけ!
本作は、ノルウェー出身の監督ラース・クレヴバーグが2015年に手掛けた15分のショート・フイルムPOLAROIDがきっかけで劇場版の製作がスタートしました。
15分の短篇は、スペインのトレモリノスファンタステック映画祭で発表され、そのあまりの恐ろしさとアイデアで「最優秀ショートホラーフィルム賞」を獲得し、一躍ホラー映画ファンの話題をさらったのです。
『ポラロイド』は、短篇をセルフリメイクしたラース・クレヴバーグが監督し、製作は世界的大ヒットを記録したホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のプロデューサー、ロイ・リーが務めました。
『ポラロイド』の序盤は、都市伝説をネタにした実録的雰囲気ではじまり、ホラーシーンも心霊現象の趣で描かれ 怪奇現象の主体もはっきりとは見せず「背後に立つ影」の恐怖を感じさせていく・・・この辺は『リング』や『呪怨』風で、実にJホラー的。
中盤は、主人公たちがポラロイドカメラに取り憑いた呪いの正体を探っていくミステリー風の展開と、サイコキラーの恐怖が際立ってくる。
そして終盤は、いよいよ”影”が正体を現して、主人公たちと直接対決をするモンスターモノへと展開していく・・・影の正体にどんでん返し的な驚き!
クレヴバーグ監督は、本作のインタビューで 日本の古い迷信で「カメラに撮られたら魂が抜かれる」というのも知っているし、”『ポラロイド』は間違いなく日本の幽霊ものからインスピレーションを受けています” と言っています。
『ポラロイド』のあらすじ
ごく普通の女子高生バードは、アルバイト先のアンティークショップで年代物のポラロイドカメラを手に入れた。
今日のデジタルでSNS世代の高校生バードたちは、シャッターを押せば写真が出てくるその“新感覚”なカメラに夢中になる。
このカメラに夢中になったバードは、友人や密かに思いを寄せる彼氏たちとの楽しい時間をカメラで撮り始める。
しかし、そのポラロイドカメラで撮影された友人が次々と悲惨な死を遂げていく!
死んだ人々を捉えた写真には、必ず不可解な「影」が写りこんでおり、バードは被写体の者が死ぬたびに、別の写真に影が移動することに気づいた。
そしてバードが写真を処分しようと火をつけると、被写体となっている女性の体にも火がつくという、不可解な現象が起こる。
このことから、一連の悪夢のような出来事が このポラロイドカメラによるものであるとバードは確信するが、彼女自身も写真に写りこんでいることが発覚する・・・次は自分の番なのか! 影の正体とは?
キャスト
キャスリン・プレスコット、サマンサ・ローガン、タイラー・ヤング、ミッチ・ピレッジ、
グレイス・ザブリスキーなどが出演。
世界各国で上映禁止!上映禁止の理由?
『ポラロイド』は 流血もお色気も皆無で、陰影と照明効果を効かした視覚的なホラー作品。
なのに、この映画は噂によると「あまりの恐怖に上映禁止」にされた”呪われた映画”なんだそうです・・・でもリサーチすると、客寄せの為のキャッチコピーかとも思われます。
そもそも、上映中止にするほど怖くなくて、アナログな視覚効果が恐い映画です。
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ラース・クレヴバーグ
上映時間:88分
劇場公開日:2019年7月19日
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