2022年4月に劇場公開された『パリ13区』の予告編動画は、こちら
歴史ある建造物と、モダンな高層ビルが混在している・・・華の都 パリ・13区。
『パリ13区』は、多文化で活気あふれる現代のパリを舞台に、ミレニアル世代の若者たちが不器用で愛おしい人間模様をモノクロームの映像で描き出す。
ミレニアル世代の男女4人・・・コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミュ―ユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート・・・4人の男女が織りなす不器用で愛おしい“新しいパリ”の物語。
フランス映画『パリ13区』は、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックスや愛を洗練されたモノクロームの映像で描き出していく。
パリジャンの街 『パリ13区』の治安は、とても良い
パリ13区は多くのパリジャンやアジア系移民が住み、歴史ある建造物とモダンな高層マンションや近代的なビルが混在している、一味違うパリの地区と言えます。
パリはとても素敵な街ですが、日本と比べると治安があまり良くありません・・・置き引き、スリ、ひったくりなどが多発しています。
また移民系が混在の18区~20区など、昼夜とも立ち入り禁止の3つの区もあるようです。
パリ20区のエリアで「パリ13区」はパリの中では、最も安全な地域になります。
この地域は住宅価格がとても高いので、一般の人はなかなか住めない地域になっています。
13区にあるチャイナタウン
また13区のチャイナタウンにはヨーロッパ最大級の中華街がありますが、洋風の建物群に同化しているため、中華街の雰囲気を感じられないのがパリ13区のチャイナタウンです。
『パリ13区』の原作
原作は3篇のグラフィック・ノベル
コミックが原作というのも意外で、内容は全然フランスでないのに映画では物凄くフランスらしく描かれているのです!?
ビッグコラボが描く新しいパリ!
『パリ13区』は原作のグラフィック・ノベルを、社会派ドラマ『ディーパンの闘い』などで知られるフランスの名監督ジャック・オーディアールが、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界から注目される監督となった女流監督セリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、フランス映画界の世代を超えたビッグコラボが ”新しいパリ”を創り出しました。
まさに、名監督と気鋭女流監督と新進脚本家が組んだ、ビッグコラボ作品と言えます。
パリが舞台のオススメ映画!
華やぎのパリ・・・見るだけでパリに行った気分になれる、オススメ映画で妄想旅行。
2011年に公開された『ミッドナイト・イン・パリ』は、パリを舞台にしたロマンティックなファンタジーコメディーで、美しいパリの映像はパリ好きの心を掴んで離さない伝説的な作品です。
言わずと知れたフランス映画の代表作『アメリ』(2011年)は、パリに住む人々が繰り広げるロマンティックコメディーで、人間味あふれるパリの雰囲気が感じられる映画です。
ディズニーアニメ『レミーのおいしいレストラン』(2007年)は天才シェフでネズミのレミーが、シェフ見習いのコック帽の中に入ってシェフを目指すストーリーで、光の街であるパリの夜景やセーヌ川と石畳みの風景など、素敵なパリに連れて行ってくれます。
フランス映画『パリ13区』は、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、都市に生きる者たちの人間関係を洗練されたモノクロームの映像で描き出していく。
『パリ13区』のあらすじ
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる・・・エミリーはルームシェア募集の広告を出していた。
2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはなかった。
同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。
ノラは金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガールだと勘違いされてしまい、学内の冷やかしの対象となってしまう。
大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが…。
1カ月後、エミリー、カミーユ、ノラの人生は思わぬ形で交差していくことに!?
『パリ13区』のキャスト
本作でスクリーンデビューを飾った“ルーシー・チャン”が見事な演技をみせています。
さらに『つかのまの愛人』のマキタ・サンバ、『燃ゆる女の肖像』で数多くの演技賞に輝いたノエミ・メルランなど、キャスティングもベストマッチ!
華やぎとノスタルジーに煙るパリ!
多くのパリジャンが住む13区 は 庶民的で良い感じ! 等身大のパリが伝わってくる。
『パリ13区』は、鉛のように重く美しいモノクロ映像で見ると、華の都・パリをノスタルジーに感じさせてくれます・・・新たな感覚の青春映画!
本作では、フランスのお国柄と言えるエロティックな人間関係を描いたドラマで、そういう性と縁遠いとされてきたアジア系女性を前面に出しているのも異色です。
レーティングは「R18+」なのでお子様要注意!
作品概要
製作国:フランス
監督:ジャック・オーディアール
上映時間:105分
日本劇場公開日:2022年4月22日
コメント