Amazonプライムで配信中の『おやすみ オポチュニティ』の予告編動画は、こちら
NASA火星探査センターは、火星探査の為2台の無人探査車を送り込む計画を実施した・・・その探査車は「スピリット」と「オポチュニティ」と名づけられた双子のローバーだった。
『おやすみ オポチュニティ』は、火星探索へ送られた双子のロボットと 生み出した親達の想いを綴った感動ドキュメンタリー!
火星に着陸し火星表面で自走しながら探査する火星探査機はマーズ・ローバーと呼ばれ、
初めて火星に着陸した探査機は、1973年にソビエト連邦が打ち上げたマルス3号でした。
しかし・・・着陸後 20秒で信号が途絶え、これに続くマルス6号も着陸1秒後に信号が途絶えてしまう。
その後もアメリカや中国で火星探査は続けられたが、本格的な探査に成功したのは1976年にアメリカ合衆国が打ち上げたバイキング計画のバイキング1号とバイキング2号で、初めて火星着陸に成功し火星表面の映像を地球に電送しました。
なんと!90日の予定が15年も火星を旅し続けた?!
カリフォルニア州パサデナにあるNASA火星探査センターは、火星に生命の根源である「水」が存在したのかを確かめるため、2台の無人探査車を送り込む計画を実施した・・・その探査車は「スピリット」と「オポチュニティ」と名づけられた双子のローバーだった。
当初90日の想定耐用年数のスピリットは5年で停止したが、オポチュニティだけはそのまま動き続け・・・なんと!15年もの長きに渡って探査をし続け火星を旅し続けたのです!
驚くべき実話
火星探査機「オポチュニティ」は、15年もの長きに渡り火星を旅し続けたローバーの実話。
火星に取り残されたひとりの男を描いたSF映画『オデッセイ』と、荒廃した地球にポツンと残って活動を続けるロボットを描いた『ウォーリー』を、合体したような実話です。
機械の耐用年数!
洗濯機やテレビなどの家電製品には、たいてい「耐用年数」による機械の寿命というものがあります。
その期間を過ぎたら必ず壊れるわけでもないし、耐用年数に至る前に壊れることもありますが、製品がどれくらい持つのかの判断材料になります。
ロボット愛溢れる映画
マーズ・ローバーは、5本のタイヤがついていてソーラーパネルで自律的に動き 火星の地表を走行して画像を撮ったり鉱物を調査したりします。地球の管制センターは探査車をバックアップでサポートし、火星のローバーから送られてくるデータを分析するのです。
NASAの技術者などの関係者たちが、このローバーをただの機械以上に愛しい家族のように大切にしている姿がたっぷり映し出されており、ロボット愛溢れる映画になっています。
『おやすみ オポチュニティ』は、火星探査機オポチュニティが15年以上も火星でたどった画期的な旅路や、ロボットと人間のすばらしい絆を伝える感動のドキュメンタリー。
火星に水があるのか?
カリフォルニア州パサデナにあるジェット推進研究所のNASA火星探査計画管制センター。
火星探査のプロジェクトは、ここから始まりました。
人間のシンプルな疑問?・・・もし火星に水源があるのなら生物がいる可能性がある??
そう考えた科学者たちは調査を実現する為の提案をし続け、2台の火星探査機を送る計画が始まった・・・目的は火星に生命の根源である「水」が、存在したのかを確かめること。
科学者たちは様々な圧を受けながらも遂に、2台の探査ローバースピリットとオポチュニティを宇宙に送り出し・・・2004年1月に火星に到着させた。
AIが搭載された2台は 昼はソーラーパネルの電源で動き、火星で見るモノの全てを地球に伝えながら、夜になると互いに“おやすみスピリット”と“おやすみオポチュニティ”と伝えながら眠りにつく。
その後 火星には水があることが証明されたが、その水は酸性で生物には適さないことが判明した・・・2台のローバーは、新たな地域を目指し動き続けた。
5年後・・・1500日間も調査を続けたスピリットは、世界中から見守られて眠りについた。
オポチュニティは稼働を続け、その後 何年も動き続けた。
5000日後・・・14年の調査を続けたオポチュニティは限界だった・・・認知症にも似た症状が所々生まれ始めた。
5111日目・・・巨大な砂嵐が襲いローバーの電力を奪い続け、通信が途絶えてしまった!
5352日目・・・目覚めのコマンドを送り続けるもオポチュニティは、目を覚まさなかった。
そして、最後の目覚めの歌を送ったところで「オペレーション完了」の最終指令が下され
オポチュニティの15年にわたる長い長い調査と旅が幕を閉じたのでした。
2020年・新たなローバーが探査の旅につく・・・”おやすみ オポチュニティ”
『おやすみ オポチュニティ』は、『ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判』(2014年)、『わたしは金正男を殺してない』(2020年)と、性から実録事件モノまで多岐にわたる題材をドキュメンタリーで取り上げてきたライアン・ホワイトが監督。
感動的で素敵な作品!
ロボットやAIに感情入らないだろうと思いつつも・・・機械のオポチュニティに感情移入。
立派に任務果たしてくれて、歳を重ねて出てくる身体の変化も人間とまるで同じ様です。
“がんばれ!オポチュニティ” いつか地球に帰れる日が来たらいいねと、応援したいほど!
作品概要
製作国:アメリカ
監督:ライアン・ホワイト
上映時間:104分
劇場公開日:Amazon Prime Videoで2022年11月23日から配信
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