2020年に劇場公開された「ミセス・ノイズィ」の予告編動画は、こちら
キャスト
吉岡真紀(篠原ゆき子)
主人公の1人、小説家。かつての売れっ子作家も今や作品に行き詰まった下火の作家。隣人との騒音トラブルも執筆に悪い影響をもたらし悩みの種であったが、そんな一連のバトルを作品に書くことになった。
若田美和子(大高洋子)
もう一方の主役で真紀の隣人。旦那と2人暮らし。幼い息子を亡くしたことで旦那は精神疾患を患い
そのサポートやパートに忙しく暮らす。
吉岡裕一(長尾琢磨)
真紀の夫。仕事や隣人との騒動にのめり込む真紀に愛想を尽かす。
多田直哉(米本来輝)
真紀の従兄弟。入れ込んだキャバ嬢が昔は真紀のファンだと話していて、今は落ち目だと気づく。真紀から隣人の愚痴を聞かされ、その話しをそのまま作品に取り入れたらどうかと薦める。
吉岡菜子(新津ちせ)
真紀の娘。美和子の家庭にも遊びに行き、美和子の旦那にもとても好かれる。
ストーリー
自信作として執筆した作品も担当者からダメ出しされてしまう吉岡真紀は全盛期が過ぎたスランプの作家でした。
家では一児の母で家事もこなしながら仕事に励んでいますが娘の菜子のことに関して疎かになりがちなのを夫の裕一に度々指摘されていました。
仕事と家事の両立は確かに忙しいのですが、真紀を1番悩ませていたのは隣人の騒音被害でした。早朝から布団を干し大声を張り上げながらの布団叩き、、いくら言っても辞めてはもらえずノイローゼぎみになってますます執筆活動に悪い影響が出ていました。
従兄弟の直哉に愚痴っていると、騒音トラブルに遭っている日常をそのまま小説にしてみたらどうか切り出されます。真紀は一瞬ためらうもその案に乗ります。
いつものように隣人が早朝から布団叩きを始めても強気な態度にでたり動画撮影などをし煽るかのように接します。大声を出し家の中まで追いかけてくる隣人。その様子を撮影した動画をネットにあげた直哉の投稿はバズり、真紀の作品は編集者にも好評で瞬く間に世間で話題となっていきました。
一方、真紀から見れば加害者の隣人、若田美和子は幼い息子を事故で亡くしていました。夫は自分を責め心を病み精神疾患を患っていました。そのため幻覚が見えがちになりうなされる毎日。布団に無数の虫が湧く錯覚を頻繁に起こしその度に美和子は夫が納得するまで布団叩きをし虫をはらうような行為をしていたのです。
ある日美和子は1人で遊んでいた真紀の娘の菜子がいろんな場所に落書きをしていた事を注意し、自分の自宅へ連れて帰り遊ばせました。亡くなった息子と同じくらいの歳の菜子は部屋にあったおもちゃでたくさん遊びすっかり隣人の夫婦と仲良くなりました。
そんな事とは知らず真紀は娘を連れ去り遅くまで引き留めたと誤解をし、美和子に不信感を募らせ責め立てました。そして菜子にはあの家庭はおかしいからもう遊びに行ったら駄目だときつく叱るのでした。
この騒動を元にした真紀の小説が売れた事で美和子の住むマンションには野次馬やマスコミが集まったり、テレビで特集されるようになりました。美和子は騒音おばさんとして扱われネットで叩かれるようになっていました。
美和子の旦那が外に出ても指を刺されるようになり、ますます被害妄想や幻覚も酷くなっていきます。真紀からお隣さんと関わってはダメだと言われている菜子に話しかけた際にも拒絶され、終いにはベランダから飛び降り自殺未遂を図ります。
これには真紀の出版社も頭を抱え契約を打ち切りにします。夫の裕一も出てってしまい菜子と2人だけで食事に行きますがその帰りにマンションでマスコミに囲まれてしまいます。
そこに美和子が来て仲裁に入り蹴散らして行きました。真紀はお礼と共に今までのことを全て詫びました。美和子の旦那の自殺未遂は初めてでは無かったことや亡くなった息子さんの話なども聞きました。今まで以上に家族のことを大事に思えた美和子は裕一と仲を戻し菜子と3人で暮らし執筆活動を一から始めることにしたのでした。
見どころ、感想
2004年頃にテレビでも多く取り上げられていた騒音おばさんの事件を彷彿とさせるような内容、、
かと思いきや美和子の視点から見ると全く別のストーリーになります。
幼い息子を亡くした悲しみを夫婦で背負いながら精神的に弱い旦那の事もずっと気にかけていている美和子を単純に凄いと思いました。真紀と美和子のバトルはコントのようにも見えて笑えました。
B級映画のジャンルになるのか、出演者さん達も知らない方々でしたがお話しの面白さが退屈せずあっという間に感じた視聴時間でした。おすすめです!
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