2012年に劇場公開された『モテキ』の予告編動画は、こちら
映画『モテキ』の魅力とは?長澤まさみと森山未來の絶妙な演技
三十路前のモテない男・藤本幸世が突然訪れた“モテ期”にどのように対応し、成長していくのかを描く本作は、二人の演技が物語の核心を強く支えています。
森山未來は幸世の心の動きを繊細に演じており、恋愛に対する不安や期待、そして挫折をリアルに表現しています。
一方、長澤まさみは小悪魔的でありながらも優しさを持つ松尾みゆきを自然体で演じ、その存在感が作品全体の魅力を引き立てています。
『モテキ』における長澤まさみの魅力と役どころに迫る
長澤まさみが演じた松尾みゆきは、明るく親しみやすい一方で、どこかミステリアスな魅力を持つキャラクターです。
特に、彼女の笑顔が幸世を振り回しつつも引き寄せる、その天真爛漫さと小悪魔的な行動は観客に強い印象を与えます。
さらに、長澤まさみは松尾みゆきの持つ多面的な魅力を巧みに演じ分け、彼女の曖昧な恋愛感情や時折見せる切なさを丁寧に表現しています。
『モテキ』のキャスト
主人公の幸世を取り巻く4人の女性たちの個性が鮮明に描かれ、それぞれが彼に与える影響や彼との関係性が物語の核となっています。
特に、松尾みゆきとの関係は幸世にとって希望と絶望を同時に感じさせるものであり、その感情の起伏が物語の緊張感を生み出しています。
藤本幸世(森山未來)
女性に免疫がなく妄想ばかりしている主人公。周りには魅力的な女性が多くチャンスもあるのだが理屈っぽい性格で機会を逃している。音楽ライターの仕事を始めた。彼氏持ちのみゆきに惹かれるが…
松尾みゆき(長澤まさみ)
編集者で仕事をしていて趣味合う幸世とTwitterで出会う。全方位にモテるであろう女子。容姿もとても良く明るく親しみやすい彼女だが訳ありの恋愛をしていて幸世にも思わせぶりな態度を取っている。
桝元るみ子(麻生久美子)
みゆきの友達。カラオケが好きだったり、異性と上手く関われないことなど幸世とどこか似ていて意気投合。幸世と関係を持ってしまい一途に好きになるがフラれてしまう。
愛(仲里依紗)
子持ちのホステス。軽そうに見えて幸世に深いアドバイスをしてくれる。
唐木素子(真木よう子)
幸世の職場の先輩。いつも煮え切らない幸世にきつく助言してくれて説得力がある。
墨田卓也(リリーフランキー)
幸世の上司。既婚だが愛人も複数いる。幸世に振られてしまったるみ子とも関係を持つ。
山下ダイスケ(金子ノブアキ)
みゆきの彼氏。有名なインフルエンサーで実は既婚者。
モテキのあらすじ
幸世(森山未來)は一時期の美女ばかりから言い寄られるモテキがあったのにも関わらず相変わらずくすぶっていた。
趣味が合い頻繁にTwitter上で会話していた人物とある日会うことになった。
そこには想像もしていなかったような人物が現れたのだ。
当然同性が来ると思い込んでいたがそこに来たのは女子。
しかもあり得ないレベルの美女。
圧倒されてしまった幸世だが話してみるとTwitterでのキャラそのもので話しやすいみゆき(長澤まさみ)に好感をもち夢中になってしまう。
その後みゆきの友達も合流し3人で幸世の部屋に行くことになるが友達に先に帰られ2人きりで朝を迎える事に。
キス止まりだけど氷を口移ししたり2人はくっついて眠ります。
彼氏持ちだとわかった幸世だが頭の中はみゆきでいっぱいになります。
会社の人たちにみゆきとのTwitterのやりとりをずっとチェックされていたと知り慌てた幸世にちょうどみゆきからの着信が入り飲み会に呼ぶことに。
みゆきは友達のるみ子(麻生久美子)も連れて来ましたが、るみ子を置いて先に帰ります。
二次会にるみ子と2人でカラオケをすることになった幸世。
神聖かまってちゃんが好きな幸世とB’zが大好きなるみ子の好みは正反対だがその場を自然と楽しめている様子。
こんな子と成り行きで付き合うのも悪くないとふと考える幸世と、もう好きになり始めているるみ子。
2人はその後一夜を共にします。
ますます幸世を好きになってしまうるみ子でしたが幸世はみゆきを忘れられないのでした。
ある日同じライブ会場にみゆきがいました。
ステージを見ながらみゆきは手を繋いできます。
彼氏がいるのに相変わらず無防備なみゆきにカッとなりつい、るみ子と寝たと話してしまいます。
みゆきは動揺しすぐにその場から去りました。
るみ子には幸世からみゆきへの気持ちを話し突き放します。
るみ子は友達として今後も関わりたいと言いますが重すぎて無理だと断ります。
墨田(リリーフランキー)に「男は藤本だけじゃないから。」と言われ、墨田と寝る事で幸世への気持ちを断ち切ります。
そんな中仕事でみゆきの彼である山下(金子ノブアキ)と会います。
自分と同じ歳で自分より社会経験があって顔も広くて仕事ができる山下に勝てる気がしませんでした。
ですが、インタビューの途中で既婚者である事に気付きます。
みゆきは愛人だったと知るのです。
山下にみゆきへの思いをぶつける幸世でしたが、向こうも承知の上だと交わされてしまいます。
そして山下はみゆきに、あいつには気をつけろ。と忠告します。
その後山下は妻と別れる事になったとみゆきに告げますが、みゆきは全く嬉しく思いませんでした。
久しぶりに幸世に会ったみゆきは幸世から走って逃げますが幸世は追いかけます。
そして後から追ってきた山下の前で2人は泥まみれになりながらキスをします。
「幸世くんには会いたくなかった。」と言うみゆきでしたが幸世とキスし気持ちを受け入れる形で物語は終わります。
森山未來が魅せる“モテ期” 映画『モテキ』の見どころを解説
森山未來が演じる主人公・藤本幸世は、派遣社員からニュースサイトの正社員になりながらも、内面的な成長を果たしていきます。
突然訪れた第2の“モテ期”に戸惑いながらも多くの女性たちと関わっていく幸世の姿を、森山未來がどのように繊細に演じているか、その演技の見どころを紹介します。
幸世は自己評価の低さからくる自信のなさに苦しみつつも、次第に自分自身を受け入れていく姿が描かれます。
森山未來の表現力により、幸世が感じる喜びや不安、葛藤がリアルに伝わり、観客も彼の成長に感情移入せずにはいられません。
長澤まさみと森山未來の共演が描く“モテキ”とは?その核心に迫る
特に長澤まさみ演じる松尾みゆきの小悪魔的な魅力と、森山未來演じる幸世の不器用な恋愛模様が見どころです。
2人の複雑な関係性と、その中で見せる演技のぶつかり合いが、映画全体のテンションを大きく左右しています。
彼らの共演シーンは、幸世の心の迷いや揺れ動く感情を強く浮き彫りにし、観客を感情の渦へと引き込みます。
特に、みゆきが幸世に見せる微妙な表情や何気ない仕草に込められた意味が、物語の重要な鍵となっているのです。
音楽と演出が織りなす『モテキ』の世界—大根仁監督の楽曲セレクションの魅力
大根仁監督の手による楽曲セレクションは、各シーンに完璧にマッチしており、登場人物たちの感情をより深く表現しています。
フジファブリックの「夜明けのBEAT」や大江千里の「格好悪いふられ方」など、選曲がシーンの持つ意味を強調し、観客の心に残る印象的なシーンを作り上げています。
特に、幸世が自分の恋愛を振り返るシーンで流れる曲は、その瞬間の心情を的確に表現しており、音楽と物語が一体となった演出が観客を感動させます。
また、カラオケシーンでのキャラクターたちの熱唱や、夏フェスでの盛り上がりなど、音楽を通じて登場人物たちの本音が浮き彫りにされていくのも見どころです。
コメント
コメント一覧 (2件)
漫画の実写化にはあまり期待しないのですが、今作は期待以上でした。
1人のさえない青年に訪れる一生に一度訪れるというモテキ。
マドンナ役の女優たちがそれぞれ魅力的なのは勿論ですが、自分にもモテキが来るんじゃないかと思わさせてくれる現実的なストーリーを違和感なく演じる森山未來の演技にも好感を抱きました。
元々漫画で読んだことのあった作品だったのですが、映画になると各女優さんたちの魅力なのか、漫画とは違った面白さでした。
一見、現実とはかけ離れたあり得ない設定かと思われるのですが、視聴すると不思議なのですが妙なリアリティがあってめちゃくちゃ引き込まれます。