2022年4月に劇場公開された『モービウス』の予告編動画は、こちら
彼は救世主か!血に飢えた怪物か!? 『モービウス』はマーベル・コミックでスパイダーマンの宿敵として描かれたモービウスを主人公に、善と悪の狭間で葛藤する天才医師を描くダーク・ファンタジー・アクション!
マーベルの新たなヴィラン誕生
天才的な名医として知られるマイケル・モービウスは、幼い頃から患う血液系難病の治療法を見つけ出そうと、自らの身体にコウモリの血清を投与した。
その結果 無事病気を克服するが、その後 超人的な筋力とスピードや飛行力に加え、コウモリのように周囲の状況を探知するレーダー能力を備えた超人となった。
しかし、彼は人間の血を求める ”吸血衝動”が 抑えきれない身体となってしまう!
命を救う善か?血に飢えた悪か?・・・マーベルの新たなヴィランが誕生する。
モービウスは善か?血に飢えた怪物か!
モービウスは、幼い頃から患う血液の難病疾患を持ち、自分と同じ運命に苦しむ人々を救うため、自らを実験台として絶望的な賭けに出たのだ・・・実験が成功すれば救世主となる!
しかし、治療は急進的な成功を収めたかのように見えたが、危険な実験で超人的な能力を得た代償に、血に飢えたヴァンパイアと 命を救う医師という2つの顔を持つことになった。
血への渇望衝動!
モービウスは、治療のためコウモリのDNAと融合したが、人間の血を求める吸血衝動が抑えきれなくなり、悪魔的な衝動に駆られるようになっていく・・・人間の血が 血が欲しい!
それでも彼は、人口血液を飲みながら”人間”としての尊厳を保とうとする・・・。
そんな時、同じ病に苦しむ親友のマイロからモービウスと同じ血清を投与してほしいと懇願されるが、モービウスは「人間でいられなくなる」と拒み、二人は対立する事になる。
モービウスは、スパイダーマンの宿敵
スパイダーマンと対決するヴィランといえば、グリーンゴブリンやドクター・オクトパス、リザードなど科学の誤用でダークサイドに墜ちた善良な天才たちが少なくないが、病に苦しむ患者たちを救うため、禁断の研究に手を出すモービアスはその筆頭といえる。
原作コミックではスパイダーマンの宿敵として描かれるモービウス・・・しかし、本作でその素顔は命を救うことに情熱を注ぐ天才医師マイケルと、血に飢えたヴィランという二つの顔を持つモービウスの苦悩と、悲しみを背負った戦いが描かれる。
悲劇的キャラクター!
モービウスがマーベル・コミックに初めてお目見えしたのは、1971年の10月号に発売された『The Amazing Spider-Man』の101話。
このエピソードは、マーベルのライター兼編集者のロイ・トーマスの手に委ねられ、当初からヴァンパイア的なヴィラン登場させるアイディアはあったが、トーマスは設定にひとひねりを加えました。
彼はナチュラル・ボーンな吸血鬼にするのではなく、不治の血液系疾患に苦しむ医師が、「コウモリの血清を投与する」という禁断の治療法よって吸血鬼になってしまう、というキャラクターに仕立てました…その悲劇性が、このヴィランに人間的な深みを与えているのです。
『モービウス』のあらすじ
抑えきれない血への渇望
天才医師マイケル・モービウスは、幼い頃から血液の難病を患っていた。
同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロのためにも、一日も早く治療法を見つけ出したいという強い思いから、マイケルは実験的な治療を自らに施す事にした。
それは、コウモリの血清を投与するという、危険すぎる治療法だった。
投与後に彼の身体は激変した!全身から力がみなぎり、隆起した筋肉で覆われ、超人
的なスピードと飛行能力、さらには周囲の状況を瞬時に感知するレーダー能力を手にする。
しかしその代償は、抑えきれない血への渇望だった・・・まるで血に飢えたコウモリのように、
血が欲しくなる!
自らをコントロールするために人工血液を飲み、薄れゆく人間としての意識を保つマイケルの前に、生きるためにその血清を投与してほしいとマイロが現れる。
マイケルは「危険すぎる!人間ではいられなくなる」と拒み続け・・・二人は対立した。
しかしニューヨークの街では、次々と全身の血が抜かれた殺人事件が頻発する!?
残虐な事件は、血を求めるマイケルの仕業か? それとも…。
キャスト
主人公のマイケル・モービウス博士役をリトルシングスのジャレッド・レトが務め、マット・スミス、アドリア・アルホナ、ジャレッド・ハリス、タイリース・ギブソンらが脇を固める。
マルチバースの世界観で今後も期待
マーベル・コミックではすでにおなじみのマルチバースは、別世界が存在する概念のことで、日本では「パラレルワールド」といったほうがわかりやすく、各社の作品や物語が衝突・干渉することなく、”それぞれのキャラクターが、それぞれの宇宙で活躍する“映画として観ることができます。
『モービウス』も、『ヴェノム』と同じマーベル・ユニバースの世界観に属するキャラクターとなり今後の新たなる展開が期待されます。
モービウスは世界を救済するのか?それとも破壊するのか?
本作で やたらコウモリの折り紙を折るマイケル・モービウスの姿を見ると、折り紙趣味の 良い人と思われます?
『ブレードランナー』(1982年)に登場した、ロス市警のガフ刑事も紙を折って小さな紙作品を作る癖があったことが思い出されます。
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ダニエル・エスピノーサ
上映時間:104分
日本公開日:2022年4月1日
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