プロの殺し屋・レオンは完璧に任務をこなしながら、孤独な生活を送っていた。
ある日家族を殺され、隣室に住むレオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する。
『レオン』は、孤独な暗殺者と家族の復讐を誓う少女を描いた凶暴な純愛アクション。
1995年に劇場公開された『レオン』の予告編動画は、こちら
殺し屋と少女の出会い
プロの殺し屋・レオンはイタリア系マフィアのボス・トニーの支援を受けながら仕事をこなし、誰とも交流しない孤独な生活を送っていた。
彼は一日2パックの牛乳と筋力トレーニングは欠かさない・・・唯一の楽しみは鉢植えの観葉植物に水を与えることだけだった。
ある日、同じアパートの隣室に住む12歳の少女マチルダが、レオンのもとに転がり込んできた。
少女は、麻薬密売組織を裏で牛耳る悪徳刑事・スタンスフィールドに家族全員を殺され、間一髪で助かったが居場所を失ったのだ。
その身を守るため、やむなく行動を共にすることに決めたレオンだったが、その選択が彼に思わぬ変化を起こし始める…さらにマチルダは、レオンが殺し屋だと知る。
マチルダは、弟を殺した汚職刑事に復讐するため殺し屋レオンに弟子入りを懇願する。
奇妙な共同生活をする中で、やがて二人の間には新しい感情が芽生えていく。
寡黙な殺し屋・レオン
殺し屋・レオンは自らの職業を掃除屋(クリーナー)と呼び、丸いレンズのサングラスを愛用しておりロングコートの中には、銃や手榴弾など多数の武器を携帯している・・・夜は手の届くところに銃を置き、イスに座って眠る習慣がある。
観葉植物を「親友」と呼び 読み書きもできない、この寡黙な殺し屋をジャン・ㇾノが、『ニキータ』で登場した時の殺し屋の雰囲気のままで演じています。
孤独な少女・マチルダ
少女・マチルダは家族を持っているものの、彼らとの関係は良好とは言えず、特に父親やとの関係には問題がある。
煙草を吸い、サングラスをかけることが多いこの12歳の少女は、家族を殺されたことをきっかけにレオンと出会う・・・彼女はレオンに殺し屋としての技術を教えてもらいたいと頼む。
マチルダは自身の過去や家族の死を乗り越え、成長していく姿をナタリー・ポートマンが繊細かつ力強く演じています。
冷酷な麻薬取引人・ノーマン・スタンスフィールド
麻薬取引人・ノーマン・スタンスフィールドは、その裏の顔として警察の腐敗した一員でもあり、彼の二重の役割が彼のキャラクターの複雑さを増しています。
彼の冷酷で計算高い性格は、映画の中で多くの緊迫したシーンを生み出しています。
ゲイリー・オールドマンが、その魅力的な演技でこのキャラクターを完璧に演じています。
ベッソン監督ハリウッドデビュー作
1995年に公開された『レオン』は、『グラン・ブルー』『ニキータ』で成功を収めたリュック・ベッソン監督がニューヨークを舞台に放つアクション・エンターテインメント。
ハリウッドデビュー作は、実は低予算で製作
『グラン・ブルー』『ニキータ』で、大ヒットを放ったイケイケ状態のベッソン監督はハリウッドを訪れ、彼が16歳の時にストーリーを思いついたという念願のSF企画『フィフス・エレメント』(1997年)の製作に乗り出します…とまでは良かったのだが、あまりにもSF超大作すぎて莫大な資金面の折り合いがつかず製作は頓挫。
SF超大作の企画は一旦棚上げ・・・そこでベッソン監督は低予算で製作可能な別の企画を立ち上げ、その興行収入を『フィフス・エレメント』の莫大な製作費の一部に充てるつもりで書き上げました。
『レオン』予想外の世界的大ヒット!
本作に対し製作会社側はさほど期待していなかった作品でしたが、公開後『レオン』は予想をはるかに上回る世界的大ヒットとなり、批評家からの高評価も受けリュック・ベッソンの代表作ともなり、ジャン・レノとナタリー・ポートマンもこの作品で大ブレイクしました。
寡黙な殺し屋を演じたジャン・レノも素晴らしい演技だが、ナタリー・ポートマンも凄い!
当時はまだ13歳の子供なのに、ゾクっとさせるような色気と知性が魅力的でした。
二人が最初に会った時の会話が最高!
ポートマン:あなたの仕事は何?
ㇾノ:殺し屋だ
ポートマン:クール!
SF超大作も大ヒット!
「レオン」の大ヒットにより監督することになった『フィフス・エレメント』は、アメリカ以外の国が製作した映画としては、当時史上最高額の製作費9000千万ドルがかけられたが興行的にはヒット作となり、全世界で2.6億ドルを超える興行収入を上げました。
『レオン』あらすじ
一流の腕を持つ孤独な殺し屋レオンは、ニューヨークにある安アパートの一室で静かに暮らしていた。
そんなアパートの別の部屋で家族と暮らす12歳の少女マチルダは、麻薬密売組織に両親や弟を殺されてしまうが間一髪、隣室にいるレオンに駆け込み救われる。
マチルダの家族を惨殺したスタンフィールドは、麻薬取締局の刑事でありながら麻薬密売組織を裏で牛耳る男だ。
彼は運び屋のマチルダの父親が麻薬をくすねたことを知り、返却を求めたが応じなかったため、鼻歌を歌いながらマチルダ以外の一家を皆殺しにしたのだ。
マチルダはレオンが殺し屋だという事を知り面倒を見てもらいながら、殺し屋のテクニックを懇願し、両親と弟を殺した悪徳刑事スタンフィールドへの復讐を誓う。
そして、共に生活する中で、やがて二人の間には絆が生まれていく。
キャスト
ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン、ダニー・アイエロ、などが出演。
衝撃のアクションとヒューマンな感動!
レオンが撃たれ、汚職警官に手榴弾のピンを握らせたとき”マチルダからのプレゼントだ”と言った後に・・・ドッガ~ンの道連れ! さすがの名シーンです。
作品概要
製作国:フランス・アメリカ合作
監督:リュック・ベッソン
上映時間:110分 劇場公開日:1995年3月25
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