映画『声/姿なき犯罪者』の予告編動画は、こちら
釜山の建設現場で働く元刑事の男の妻と仲間は、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失った。
妻と仲間の悲しみが元刑事の復讐心に火をつけ、犯人の姿をたどりながらアジトに潜入!
『声 姿なき犯罪者』は、韓国発の振り込め詐欺の実態を描いたリアル犯罪アクション。
彼らの手口は、実に巧妙で卑劣・・・人の弱みを突いて、金をだまし取るボイスフィッシング。
ある時は警察や弁護士、ある時は役所や金融庁などになりすまし、その声ですべてを奪う!
俺は絶対に騙されない!
”騙されるヤツは馬鹿さ~ 俺は絶対に騙されない” という人間も、騙されている時代。
電話を使い、声だけで大金を奪い取る「振り込め詐欺」は、組織犯罪グループの得意技。
振り込め詐欺の本拠地に潜入
釜山の建設現場で働く元刑事の男と仕事仲間は、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失った。
元刑事の男は防犯カメラの映像から怪しい人物を割り出し、敵のアジトに潜入した。
圧巻の光景! その場所では100人以上の電話番たちが綺麗に並べられた机に座り、統一のユニフォームを着用し、チームに分かれて同時進行で詐欺行為を行っていたのだ。
刑事魂がよみがえる
潜入した元刑事の男は、自身の正体を隠しながら新たな被害を阻止しつつ、外にいる元刑事仲間にこの場所を伝えなくてはならない。
いつバレるのか、どうやって敵を叩くのか…既に刑事は辞めているが、まだまだ体はなまっちゃいない!刑事魂が再びよみがえる。
本作の原題は「ボイス」で、姿なき犯罪者からの その声に人々がいとも簡単に騙され、大金を振り込んでしまうのだ。
『声 姿なき犯罪者』は、深刻化する振り込め詐欺の実態を描いたリアル犯罪アクション!
韓国での詐欺事情
近年深刻化している特殊詐欺被害は、デジタル化が進む韓国でも2020年の詐欺被害は日本円で700億円を突破し、被害者が急増している状況です。
日本では“オレオレ詐欺”などで高齢者を狙っているのに対し、韓国の詐欺はターゲットにされるのは主に若者や中年世代で、カカオトークなどを利用したフィッシング詐欺が多いといわれています。
詐欺現場をリアルに描く
本作を手掛けた双子のキム・ソン&キム・ゴク監督は、韓国の知能犯罪捜査隊を取材するなど徹底したリサーチを行い、とても「緻密で組織的」な犯人の手口や相手を騙すために使われるシナリオも細部まで再現し、俳優たちの熱演で観る者を一気に物語に引き込んでいく。
また、「中国の閉鎖されたショッピングモールを改造しているという設定」で、作り上げられた詐欺グループのコールセンター本拠地のセットも迫力満点!
主演は、『茲山魚譜 チャサンオボ』や、『太陽は動かない』など知られるピョン・ヨハンが30億ウォンを取り戻すため詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを演じている。
振り込め詐欺組織の責任者で極悪非道なクァクをキム・ムヨルほか、キム・ヒウォン、パク・ミョンフン、イ・ジュヨンらがキャストに名を連ねている。
『声 姿なき犯罪者』あらすじ
釜山の建設現場で働く従業員たちに・・・かかってきた電話(ボイスフィッシング)。
この電話による、巧妙な振り込め詐欺によって娘の治療費からマンションの支払いまで、沢山の人々が大金を失った。
今は現場の作業員として働くソジュンは、前職は刑事という経歴を持っていた。
ソジュンの妻も、偽りの電話により振り込め詐欺の被害者になったのだ。
怒れる男は刑事の勘を呼び覚まし、奪われた金を取り戻すため、詐欺組織に潜入し復讐を果たす決意を固めるのだった。
防犯カメラから犯人の手がかりを掴み、中国のある建物へソジュンは侵入した。
そこでは組織化された巨大な詐欺集団が、総責任者クァクの指示で毎日多額の振り込め詐欺を行っていたのだった。
その規模に愕然とするソジュンだったが、300億ウォン規模の新たな詐欺計画を知り、元刑事の正義感に再び火が付き、ひとり巨悪に挑んでいく・・・。
『声 姿なき犯罪者』のキャストと見どころ
ピョン・ヨハン、キム・ムヨル、キム・ヒウォン、パク・ミョンフン、イ・ジュヨンなどが出演。
本作では元刑事の被害者 vs 振り込め詐欺組織 vs 知能犯罪捜査隊など、それぞれのリアリティある渾身の演技が“振り込め詐欺”の実態と怖さを実感させられる。
特に、詐欺グループは犯罪者でありながら、きちんと統率された巨大な会社並みの組織で、目標額も掲げられ「どのチームがいくら売り上げたか」みたいな会話の光景もあり、組織犯罪の実態がリアルに再現されています。
『声 姿なき犯罪者』は、元刑事の潜入ミッションとスリリングな展開も見どころ。
韓国映画はこの手のジャンルを作らせたらピカイチ!さすがの韓流サスペンス。
作品概要
製作国:韓国
監督:キム・ソン&キム・ゴク
上映時間:109分
劇場公開日:2022年10月7日
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