天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政と運命的な出会いを果たし、その後えい政の玉座奪還に成功する・・・しかし半年後、王宮に突如敵侵攻の知らせが届く!
原泰久の人気漫画を実写化した大ヒット映画「キングダム」
覇者を目指す二人の若者
紀元前・春秋戦国時代の秦・・・中国統一の覇権を目指す若者と、自らの腕で天下に名を成すことを目指す少年がいた。
秦の若き国王・えい政は、500年の争乱が続く大戦争時代で いまだ一度も統一されたこのない中華大陸を統一することを目指していた。
そんな苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下の大将軍を志ざしていた。
途方もなき新たな戦いの始まり!
天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政と運命的な出会いを果たし、河了貂や山の王・楊端和と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。
半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始、秦は国王えい政の号令の下、蛇甘平原に軍を起こす。
歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かいと共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。
戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。
『キングダム2 遥かなる大地へ』あの熱狂と ふたたび夢の続きがはじまる!
邦画実写化作品NO.1ヒット!
2019年に公開された映画『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」の連載から火が付き、単行本の累計発行部数は、2023年2月までに9200万部を突破した人気コミックの第1弾実写化作品。
紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(後の秦の始皇帝)を、壮大なスケールで描いた物語は2019年の「邦画実写化作品NO.1ヒット」を記録するほどの、大きな話題を集めました。
原作・キングダムの面白さ!
漫画「キングダム」の作者・原泰久さんは大学3年生の頃に漫画家を志し、大学在学中に「上田君の退化論」という作品で「ちばてつや賞」の期待賞を受賞しています。
その後、1999年に「於兎松」でデビューを飾ると、社会人として働きながら漫画家としての活動をスタートし、2006年には「週刊ヤングジャンプ」で「キングダム」の連載を開始しました・・・そして原作漫画は大ヒットに!
史記に基づく世界観
キングダムの面白さは「引き込まれる世界観」にあります!
物語は中国の「史記」を基に描かれていますが、漫画1巻目のその中で描かれたのは、主人公の信と幼馴染の漂の下僕として過ごす日常や、宮殿に召し抱えられたはずの漂が、信の元へ戻り絶命するという内容で、その作り込まれたストーリーと世界観に最初から最後まで没頭してしまいます。
敵が強い!
天下の大将軍になるために奮闘している信だが、その目の前に続々と強敵が現れていきます。
でも、キングダムでは相対する敵にも戦う理由がしっかりとあり、その台詞や行動が魅力的なのです。
そして、信が敵と戦う中で急激に成長していく様子も描かれており、臨場感溢れるエピソードが多くあります。
迫力ある戦闘シーン!
キングダムでは、信とその仲間たちによる戦闘シーンが数多くありその迫力は圧倒的!その理由としては、合戦のスケールの大きさにあります。
第263話の「五国合従戦」では55万の兵を誇る敵と、20万の信達との戦いが描かれており、その臨場感がある戦闘描写が素晴らしいのです!
合従軍が起こった函谷関の戦いは、紀元前241年に起きた戦争であり、史実にも残されている実際の戦です。
秦国を滅亡させるために楚・趙・魏・韓・燕の5か国で合従軍を組み、秦国の国門である函谷関に同時に攻め入りました・・・この戦いにより「秦」が6国を統一したのです。
キャラの成長!
主人公の信は、第一話では下僕として登場していますが、回を重ねるごとに力を付け成長していきます。
敵味方を問わず、最初は弱かったキャラが数々の戦争を経て、身も心も次第に強くなっていく様子が丁寧に描写されている点が魅力的です。
信の行く末が気になる!?
信は、親友・漂と約束した「天下の大将軍になる」という夢を叶えるために戦っています。
この夢は果たして叶うのかどうか、その道筋にどんな困難が待ち受けているのか、作中では信の未来がどうなっているのか分かる描写は無いため、今後の展開に注目が集まっています。
映画・キングダムのみどころ
原作の漫画を映画化するには、いかに原作に忠実か、またはそれを上回る仕上がりにかかってきます・・・その点、映画『キングダム』シリーズは大掛かりなロケを敢行して、それに応えています。
1作目は中国浙江省の広大な映画村「象山影視城」での撮影に加えて、近郊の平原で100頭ほどの馬を使ったダイナミックなシーンを撮り上げ、兵士役のエキストラはのべ1万人に上ったと言われています。
本物志向のこだわり!
2作目以降はコロナ禍もあって中国ロケが難しくなりましたが、日本で撮影したカットと、佐藤信介監督のイメージをもとに中国のスタッフが撮影したカットを組み合わせるなどして、躍動感のあるシーンを作り上げています・・・この本物志向の映像に拘っています。
キャストの豪華さ!
「キングダム」シリーズでは、物語を彩るキャストの豪華さにも大注目!
今や本作で、圧倒的な主演俳優の山崎賢人をはじめ、山崎とメインコンビを組む吉沢亮や、キーパーソンの王騎将軍役を見事な肉体改造で挑んだ大沢たかおに加えて、橋本環奈、清野菜名、長澤まさみ、杏といったヒロインたちも実に魅力的です。
そして1作目には高嶋政宏、本郷奏多、要潤、2作目からは豊川悦司、玉木宏、佐藤浩市。
3作目からは山本耕史、山田裕貴、片岡愛之助が参加しており、これら以外にも隅々まで“見たことがある役者”で埋め尽くされており、まるでNHK大河ドラマを見ているようです。
これまでの『キングダム』シリーズ
映画『キングダム』シリーズは、2018年のコミックス第50巻達成を記念して実写映画化され、第1作目は『キングダム』(2019年)、第2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)、第3作目『キングダム 運命の炎』(2023年)の3作が公開されました
映画も続編的に進んでおり、1作目からシリーズ順に観ないと話が飛んでしまいます。
第1作目『キングダム』(漫画話数1巻~5巻)
紀元前245年・・・中国春秋戦国時代。
戦争孤児で下僕の身分であった少年・信と漂は、天下の大将軍になることを夢見て日々稽古に打ち込んでいた。
そんなある日、剣術の稽古をする二人の前に秦国王に使える大臣・昌分君が現れる。
そして、どういう訳か漂を王宮へ仕えさせたいと言う。
喜んで送り出す信と、送り出される漂であった・・・しかし、ある晩 漂は血だらけで瀕死の状態で信の元へ戻ってくる・・・そして、命からがら信に地図を渡し、力尽きるのであった。
信は漂から受け取った地図を頼りに、目的の場所までたどり着くと、そこには漂にそっくりな政がいた。
漂が政の身代わりとして殺された事を知った信は、漂を殺した人物に敵を討つため、政と共に戦いへと身を投じることになる・・・。
パート1では信が敵討ちを果たし天下の大将軍を目指すというストーリー。
パート2では、信にとっての初陣、大将軍への第一歩でもある“蛇甘平原(だかんへいげん)”の戦いを描く。
第2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』(漫画話数5巻~7巻)
王都奪還から半年後・・・呉慶率いる隣国「魏」の大軍が国境を越え秦へと侵攻を開始した。
秦国は国王・嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原に軍を起こす。
歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平と尾到と再会した。
最弱の五人組
戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣と名乗る人物と、最弱の五人組を組むことになってしまう。
魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶将軍。
かたや秦の総大将は、戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公将軍。
信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪だった。
六大将軍・王騎の教え
完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申は、無謀ともいえる突撃命令を下す…そして信たちは孤軍奮闘するが、秦軍は甚大な被害を出す。
翌朝、信と羌瘣は仲間と合流し魏軍のいる丘へ突撃する。
その戦いの中で、突如 六大将軍・王騎が現れ信は王騎に将軍とは何かを教わる。
その後戦いは、麃公と呉慶との一騎打ちで、麃公勝利を収め魏軍は撤退する
戦後・・・信は教えを乞うべく、王騎の元へと赴くのだった。
第3作目『キングダム 運命の炎』(漫画話数8巻・紫夏編、11巻~16巻馬陽の戦い)
第3作目となる最新作『キングダム 運命の炎』は、北方で大きな力を誇る隣国・趙が秦に突如攻め入ってきたことから始まり、侵略を迎え撃つべく信と王騎が初めて同じ戦場に立つ「馬陽の戦い」、そして、誰もが成し遂げたことのない中華統一に挑む秦国の若き王・嬴政の知られざる過去が登場する「紫夏(しか)編」が描かれます。
第3作目でも、これまでのシリーズ同様に原作者の原泰久が脚本に参加し、キングダムの魂ともいえる「何故、中華統一に挑むのか」というテーマに挑みます。
『キングダム 運命の炎』では、主人公の信役に山﨑賢人、嬴政役に吉沢亮、河了貂役に橋本環奈といったメインキャストが続投。
また、羌瘣役の清野菜名、呂不韋役の佐藤浩市、昌平君役の玉木宏、王騎役の大沢たかおも出演者に名を連ね、さらに公開前には明かされていなかったシークレットキャストとして、吉川晃司、小栗旬、佐久間由衣も出演している模様。
トップクラスの映画!
映画『キングダム』シリーズは、人としてのキャスト&スタッフ、物としてのセット&美術、そして、ストーリー原作&脚本が高いレベルで整った非常に仕上がりの良いシリーズです。
また本作では複雑な人間関係が描かれる一方で、話の本筋は一人の少年の成長譚というわかりやすい作りの物語でもあり、主人公・信の成長と、時に見せる超人的な活躍はストレートなヒーローものとしても見ることができます。
本作のメインテーマ曲も壮大なスケールを感じさせ、主題歌はONE OK ROCK(ワンオクロック)という、日本のロックバンドの曲『Wasted Nights』で、そのフレーズの意味には” 何もせずただ時間が過ぎていく日々に価値はない、一夜一夜を大切に生き常に自分の思うまま行動していくことにこそ価値は生まれる“・・・とあります。
作品概要『キングダム2 遥かなる大地へ』
製作国:日本
監督:佐藤信介
上映時間:134分
劇場公開日:2022年7月15日
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