静から動への華麗なるアクション、繰り出される怒りの鉄拳と超絶クンフー!
最後の闘いに挑む詠春拳の達人 “イップ・マン”
10年にわたる伝説の映画は、ここに有終の美を飾ります!
最高の武道シリーズ!
激動の時代に拳法家としての誇りを貫いた 詠春拳の達人 “イップ・マン”シリーズは、超絶なアクションのみならず人間性が深く描かれ、観る者の心を動かす感動作なのです。
シリーズは『イップ・マン 序章』(2008)から始まり、イギリス統治下の香港で誇りを守るために闘った『イップ・マン 葉問』(2010)、妻への愛と未来に繋ぐ心を描いた『イップ・マン 継承』(2015)と、完結(2019)まで約10年間にわたり全4作が公開されました。
『イップ・マン 完結』では、サンフランシスコのチャイナタウンを舞台に愛弟子ブルース・リーと最強のタッグを組み、中国武術を敵視するアメリカ人との抗争に敢然と立ち向かっていく姿が描かれます。
静かな闘志を秘めた武道家
“アチョー!” ダダダダダダ~ 繰り出す鉄拳と嬌声が響くクンフーアクション!
しかし、イップ・マンは静かな佇まいのある寡黙な武道家です。
イップ・マンは争いを好まない穏やかな人格者ですが、家族や町民が危機さらされた時には内に秘めた怒りを爆発させ、超絶な拳法を繰り出していくのです。
イップ・マンが繰り出す「詠春拳」という拳法は手数の多い手技を特徴とした中国武術で、息つく閑もない「チェーンパンチ」と呼ばれる独特な連打が印象的です。
最終章あらすじ
舞台は、1964年のサンフランシスコ。
イップ師匠は、愛弟子ブルース・リーの招待を受け息子と共にサンフランシスコに渡った。
しかし、彼はアメリカという異郷に生きる人々が直面する厳しい現実を知ることになる。
八極拳の達人ワン・ゾンホアは、アメリカでの中国人への差別に苦しみながらも、チャイナタウンに中華総会を設立し会長を務めていた。
ワン・ゾンホアは、中華総会の掟を破って外国人達に武術を教えるブルース・リーをめぐり、師匠であるイップ・マンと対立する。
イップ師匠はワンと一度は対立したが、アジア人が差別され人権が蹂躙される様子を目の当たりにし、やがて中国武術を敵視するアメリカ海兵隊軍曹・バートンとの抗争に巻き込まれていく。
バートンは、空手をベースにした近接格闘術の使い手で白人至上主義者であった。
バートンは、部下たちの前でワンの中国拳法を見下し1対1の勝負をけしかける!
激闘の果てにワンが倒れた時、イップ師匠は自身の身に宣告された病を隠し、人々の誇りと未来のために立ち上がりバートンとの最終決戦に挑むのであった…!
キャスト
10年にわたりイップ・マンの主役を務めたドニー・イェンは強く優しい深みのあるキャラクターを見事に演じ、その最強の格闘シーンで ”宇宙一強い男”? と称されました。
他、八極拳の達人ワン役はウー・ユエ、バートン軍曹役にスコット・アドキンス、
ブルース・リー役にチャン・クォックワンなど武道に通じたアクションスターが出演しています。
監督は「イップ・マン 序章」「イップ・マン 葉問」「イップ・マン 継承」と、シリーズ全作品を手がけたウィルソン・イップ。
見どころポイント
本作の見所は、空手との異種格闘や米軍基地での死闘とアクションは期待通りで、弟子であるブルース・リーの闘いも堪能できます!
特にブルース・リー登場シーンでは、リーがあみ出したジークンドーの独特なステップアクションに加え、ヌンチャクを用いたアクションも披露し、『燃えよドラゴン』を彷彿とさせるアクションに驚くこと間違いなしのシーンに仕上がっています。
激似のブルース・リーを演じたのは、連続ドラマ『ブルース・リー伝説』でも本人役を演じたチャン・クォックワンで、自他共に認めるブルース・リー役がカッコイ~!
さようなら…イップ・マン
10年間に渡った『イップ・マン』シリーズは、すごいカンフー・アクションを観た満足感があります。
シリーズ完結編は、“詠春拳の達人” イップ・マンの有終の美を飾った作品と言えます!
さようなら…イップ師匠。
『イップ・マン 完結』作品情報
製作国:香港/2019年製作
監督:ウィルソン・イップ
上映時間:1時間45分
日本公開年:2020年7月3日
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