「ジェームズ・キャメロン 深海への挑戦」の予告編動画は、こちら
そこは、地球に残された神秘の領域・・・水深約11,000mにある “チャレンジャー海淵。
深海に魅了されたジェームズ・キャメロン監督が、自らマリアナ海溝の最深部へ挑むネイチャー・ドキュメンタリー!
潜航準備 完了! さあ、浮き袋を外してくれ
今回、ジェームズ・キャメロンが挑むのは、世界で最も深いマリアナ海溝の中でも水深約11,000mにある超深海部の “チャレンジャー海淵”。
世界一高い山・エベレストをこの海溝に沈めても水面までさらに約2,000mもあり、世界で最も深いといわれるマリアナ海溝の最深部に最新鋭の一人乗り深海艇「ディープシー・チャレンジャー号」に乗り込み、キャメロンが単独潜航に挑む深海探検ドキュメンタリー!
超深海での水圧
地上の圧力は「1気圧」ですが、水中の場合は周囲からの圧力がかかり10m深くなるごとに1気圧ずつ増えていき1cm2あたり、約10gの重さと同じ力がかかります。
水深200mの地点では20気圧になり1c㎡あたり約20kgの圧力がかかることになります。
故に、水深10,000mでの水圧は、なんと!1cm2あたり1トンの重さと同じ力がかかっています。
キャメロン監督は、こうした水圧に耐えられるよう設計された特別注文の潜水艇で超深海に挑戦したのです。
驚異の深海探査
過去にチャレンジャー海淵に人が到達したのは、1960年にドン・ウォルシュ米海軍大尉とスイスの海洋学者ジャック・ピカール氏が潜水艇で20分滞在した1回のみで、単独では今回が初めてとなるキャメロン監督は、海底で6時間を過ごす計画を立てていました。
水深10,900mのマリアナ海溝に潜る為には片道4時間ほどかかり、宇宙に到達するよりも
困難と言われています。それは、これまでに宇宙到達者が約600人ほどいるのに対しマリアナ海溝到達者は わずか十数人との事・・・深海探査では一回潜るのに約1億円かかるといわれていますが、自分専用のプライベート潜水艇が欲しい人にはアメリカの企業が50億円で造ってくれるそうです。
なぜ深海に魅せられるのか?
キャメロン監督は、カナダのナイアガラの滝からほど近い小さな町・チッパワで育ち、60年代にテレビ放映されていたフランスの海洋学者ジャック=イヴ・クストーの海洋ドキュメンタリーに夢中になり、十代で早くもスキューバダイビングの教室に通い始めました。
現在では3000時間以上の水中滞在記録を持つ、スキューバーダイバーでもあるのです。
更にキャメロンは環境保護の功績が認められ、2011年にナショナルジオグラフィック協会の会員に就任し同協会の初仕事となるのが“チャレンジャー海淵”の深海調査となりました。
深海探査への情熱と挑戦
『アビス』や『タイタニック』の製作を通じてキャメロン監督は、世界各地で難破船探索や深海調査を実施し、これまで、『ジェームズ・キャメロンのタイタニック号の秘密』『ジェームズ・キャメロンのDEEPOCEANS海底火山の謎』をフイルムに収めました。
『深海への挑戦』は準備期間7年を経て、たった一人で「ディープシー・チャレンジャー号」に乗り込んだ、キャメロン監督の深海探査への情熱と挑戦を追います!
潜水艇「ディープシー・チャレンジャー号」
キャメロン・デザインの潜水艇は、ロケットのような縦型流線形の潜水艇で降下と上昇のスピードを上げ、深海での調査時間を増やすように設計されました。
潜水艇は重量バランスで下の方から海底に沈んでいく造りの為、1分間に150mの速度で降下していき、操縦室は直径109cmの鋼鉄製の球体で、正に鉄の球に閉じ込められ身体を丸めた状態で何時間も深海に潜るのです・・・この先に待ち受けるのは、期待と興奮だけ!
出演者はジェームズ・キャメロン監督一人
主役はキャメロン監督一人だけですが 深海に挑む男たちの挑戦の模様を、別の気鋭の映像クリエイターたちがチームを組み3Dで撮影しました。
このドキュメンタリーの製作中、監督のアンドリュー・ワイトとカメラマンのマイク・デグリーが事故で亡くなるという悲劇が起こりましたが、悲劇を乗り越えプロジェクトにかけるジェームズ・キャメロンとスタッフたちの奮闘も生々しく伝えます。
キャスト
ジェームズ・キャメロン、フランク・ロティト、ラクラン・ウッズ、ポール・アンリ。
偉大な兼業探検家!
本作は、一人の男が未知の世界に勇気をもって挑戦した ヒーロー物語を観ているよう!
ジェームズ・キャメロン曰く、「映画は副業」で、本業は探検家だそうです。
数々の大ヒット映画で儲けたお金をふんだんにつぎ込んで、男のロマンを達成したのです。
偉大な探検家である自慢のドキュメンタリー映画は、お金と行動力が、ハンパないのです!
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ジョン・ブルーノ、レイ・キント、アンドリュー・ワイト
上映時間:92分
日本公開日:2014年3月28日
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