2021年9月に劇場公開された『クーリエ:最高機密の運び屋』の予告編動画は、こちら
1962年10月・・・アメリカとソ連の対立は頂点に達し「キューバ危機」が勃発する
ソ連がカリブ海のキューバに、核ミサイル基地を建設し世界は全面核戦争の危機に瀕した。
『クーリエ:最高機密の運び屋』は、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた迫真のスパイ・サスペンス!
核戦争を回避せよ
1962年夏・・・ソ連とキューバは極秘裏に軍事協定を結び、アメリカの裏庭と呼ばれるカリブ海のキューバに、密かに核ミサイルや兵員・発射台・ロケット・戦車などを配備した。
アメリカは、直ちにキューバを海上封鎖し 核ミサイル基地の撤去を迫り、米・ソは一触即発の危険な状態に陥った!・・・このままでは、全面核戦争の危機に陥る可能性が高い!
一触即発!全面核戦争の危機・・・歴史の影で、核戦争回避のために命を懸けた男たちがいた。
キューバ革命からのキューバ危機とは?
1959年1月に革命家フィデル・カストロは、武力によるキューバ革命で親米軍事独裁のフルヘンシオ・バティスタ大統領を打倒し、首相の座に就いた。
国家元首となったカストロはアメリカ政府に対して友好的な態度を見せるとともに、革命政権の承認を求めたが、国内でバティスタ派の有力者を処刑したり、親米的な地主から農地の強制接収による農地改革を推し進めながら、共産主義の拡大を推進した。
キューバとソ連の接近
このようなカストロ政権に対し、アメリカは「カストロは打倒すべき人物」と判断した!
「予想外」の冷遇に反発したカストロ首相は、当時冷戦下でアメリカ合衆国と対峙していたソビエト連邦との接近を開始する。
さらにカストロは、ソ連からの重火器類を含む武器調達の取引に調印した。
そして、ソ連とキューバは極秘裏に軍事協定を結び、キューバに密かに核ミサイルや兵員・発射台・ロケット・戦車などを配備したのだ・・・キューバ危機勃発!
米・ソ諜報戦の真相が今、明かされる
この危機に際し、戦争を回避するために英米の諜報機関MI6とCIAが結束した。
アメリカとイギリスの諜報機関は、東欧諸国に工業製品を卸す1人の英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンに目をつけ彼を使って、ソビエト連邦の軍事機密情報を得ようとする。
スパイ活動とは無縁な人生を送ってきた彼は、心ならずもそのミッションを引き受けた。
セールスマンは最高機密の”運び屋(クーリエ)”となった
スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIAとMI6の依頼を受けてモスクワに飛んだウィンは、国に背いた内通者のGRUソ連情報総局高官・ペンコフスキーとの接触を重ね、そこで得たソ連の機密情報を運ぶ“クーリエ”となり西側に運び続けた。
キューバ危機を「危機」のまま終わらせ 戦争回避に決定的な役割を果たしたのは、実在した英国人セールスマングレヴィル・ウィンだったのです!
『クーリエ:最高機密の運び屋』は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた実話を基に、核戦争を回避するべく奔走する男たちの闘いを スリリングに描いたスパイ・サスペンス。
戦争回避に命を懸けた男たち!
1960年代、アメリカとソ連の対立はどんどんと果てしなく高まっていくばかりだった。
敵国の戦略をいち早く知ることが、この冷戦の勝負の分かれ目になることは見えていた。
そこで米英の諜報機関であるCIAとMI6は、仕事で東欧を頻繁に訪れている英国人の平凡なセールスマンであるグレヴィル・ウィンに着目する。
彼はスパイの経験など一切ないがカモフラージュになると考え、モスクワで協力者と接触させ、密かにソ連の軍事機密情報を運ぶ “運び屋”になる事だった。
ウィンは “君しかいない”と説得され、民間人なのに危険な任務に引きずり込まれる。
そんな中、ソ連側の情報提供者である大佐と接触するようになった彼は、次第に信頼と友情を築くようになっていく。
そして二人はKGBに疑われ、拘束された!・・・ 二人はどうなるのか?
キャスト
グレヴィル・ウィン役を、ベネディクト・カンバーバッチ、ペンコフスキー役を『名もなきアフリカの地で』のメラーブ・ニニッゼが演じる。他 レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー、アンガス・ライト、ジェリコ・イヴァネクなどが出演。
痩せ方が凄い!カンバーバッチは、後半のシーンの役作りのために3ヶ月間で体重10kgを減らしてリアリティを追求した迫真の演技を見せています。
監督は『追想』(2017年)という映画を手掛けたドミニク・クック。
実話に基づくストーリー
本作はスパイムービーと言っても派手なアクションは一切なく、ひたすらに情報を運ぶのみ・・・これがまたリアル! 実際のスパイって、地味で こんな感じなんだろうと思う。
いつ二人のスパイ活動が露見するかとヒヤヒヤで気が気じゃない・・・そしてどんどん状況は悪くなる! 敵もさるもので ヒェ〜!まさかこんな事になるとは・・・という結末が?
『クーリエ:最高機密の運び屋』は、007的な派手さはないが 他のスパイ映画とは比べられない程の重みがある・・・感動的な最高のスパイ映画です。
”運び屋”と言えば、クリント・イーストウッドの『運び屋』(2018年)もオススメ!
作品情報
製作国:イギリス
監督:ドミニク・クック
上映時間:112分
日本劇場公開日:2021年9月23日
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