鬼才「クリストファーノーラン」の斬新さと頑固一徹、両輪の魅力!
若きハリウッド界の巨匠と呼ばれているクリストファー・ノーラン監督について紹介していきます。
イケメン監督?クリストファー・ノーランってどんな人?
ノーランは1970年のロンドン生まれ、身長181センチの端正な顔立ちで、撮影現場で見かけると、「あの人俳優さんかな?」と知らない人は勘違いを起こしそうな程イケてる中年男性オーラを放っています。
カメラを覗き込む様子とか、演技指導で構える様子とか、イチイチ絵になるダンディな監督さんです。
しかし、彼の真骨頂はルックスではなく映画制作。
彼の手掛ける作品は、自身の映画哲学への拘りと情熱が溢れ、斬新で、巧妙なストーリー展開で構成されたものとなっています。
単に「面白い映画」という表現では薄っぺらい感さえあり、新作リリースの度に、絶賛の声と共に、作品の解釈や興行性について賛否両論の議論が巻き起こるという、何かと話題に事欠かないハリウッド一旬な監督です。
クリストファー ノーラン のおすすめ作品
メメント
まず、彼の映画キャリアの中で観客のみならず映画界全体を驚かせたのは、2000年発表の本作でしょう。
ノーランはほとんどの作品で、時間操作、時系列の表現について、従来にない独特な手法を用いるのが特徴で、それこそが彼の作品の比類なき面白さであり、場合によっては難解に感じられてしまう部分です。
特にメメントについては、10分経つと自分の記憶を忘れてしまう男が主人公で、結末(未来)と過去回想の両端から物語の描写を始め、最終的に時間軸の中央で合流するという、物語創作の常識を覆す時間演出で成り立っています。
視聴者はパズルを組み立てるように物語の筋を追うことになり、終盤には思わぬ展開と共に時系列がきっちり繋がります。
ダークナイト
ノーランが手掛けたバットマン3部作の中で、特にヒーロー映画の常識を変えたとまで評される映画史に残る超大作。
ヒーローも善人も悪人もただの人間、勝敗や綺麗事では片付けられない人間のリアルを躊躇なく露わにした作品です。
この映画が世に出たことで、マーベルなどその後のヒーロー作品の方向性にも大きな影響を与えたとされています。
インセプション
夢という誰にとっても身近で、誰にとっても謎多き現象を扱った本作、ノーラン色全開のプロットとアクション演出の面白さが絶妙にマッチングした、難解だけれども、見る人を選ばない映画。
インターステラー
相対性理論をベースにした宇宙系SF映画、長時間なのに長く感じない、飛行機のファーストクラスに座っているような気分で観れる映画。
TENET テネット
2020年公開、ノーラン版007とも称される作品で時間逆行がテーマのスパイアクション
手強い…正直メメントより難解に感じました。
No CG!Noグリーンスクリーン!ノーランの拘り
「CGダメや、CG映画ちゃうねん、そんなん客見りゃわかんねん」
関西弁で意訳しましたが、ノーランはインタビューの度にこういう趣旨の発言を繰り返しています。とにかく「実物にこだわる、拘っただけの違いは確実に表れる」これは彼の映画職人としての信念に他なりません。
事実、ダークナイトではビルを丸ごとダイナマイトで爆破しています。
TENETでは巨大旅客機を1機、衝突炎上させています。
インセプションでは無重力バトル再現のため本当に廊下をグルグル回転させるセットを建設しました。
手間もお金もかかります。
ノーランお気に入りの俳優たち
大衆になびかず、自身の哲学を貫き通すノーラン監督、おそらくキャスティングへのこだわりも相当なものでしょう。
なぜなら、繰り返しノーラン作品に登場する俳優が非常に目立つからです。
その象徴がマイケル・ケイン、最も登場回数が多いとされるお爺様俳優で、2021年現在87歳!
バットマンの執事役を皮切りに皆勤賞状態、もう彼の顔を見た途端「ノーラン映画、なう」と実感してしまいます。
クリストファー・ノーランの他の作品
- フォロウィング
- インソムニア
- バットマン ビギンズ
- プレステージ
- ダークナイト ライジング
- ダンケルク
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