「カサブランカ」は、1942年に公開された不朽の名作で、今なお多くの映画ファンに愛され続けています。
この映画は、第二次世界大戦の影響を受けた時代背景の中で、愛と選択、そして犠牲の物語を描いています。
リック・ブレイン(ハンフリー・ボガート)とイルザ・ルンド(イングリッド・バーグマン)という、忘れがたい二人のキャラクターが織りなすロマンスは、観る者の心を深く打ちます。
この記事では、「カサブランカ」の魅力について、その歴史的背景、映画技術、そして不朽の名セリフまで、詳しく掘り下げてみたいと思います。
1942年に劇場公開された『カサブランカ』の予告編動画は、こちら
第二次世界大戦下・フランス領モロッコのカサブランカを舞台に、かつて深く愛し合った末に別れた男女の思いがけない再会と、愛の再燃を描いた古典的ラブ・ロマンス。
製作80周年を記念し、不朽の名作『カサブランカ』が初の4K ULTRA HD化で蘇る。
脱出の中継地・カサブランカ
第二次世界大戦中・・・戦火が近づく1940年のフランス領モロッコ・カサブランカ。
まだドイツ軍に占領されない仏領モロッコの都・カサブランカは、暴虐なナチスの手を脱れてリスボンを経由し、アメリカへ行くために1度は通過しなければならぬ寄港地である。
そのため、リスボンまでの飛行機に必要な、限られた通行証が高値で取引されていた。
昔の恋人と再会!?
アメリカ人のリックは、カサブランカでナイト・クラブを経営していた。
リックが経営する酒場には、政治亡命者や反ナチスの闘士・ゲシュタポ・スパイなど、怪し気な さまざまな人々が出入りしていた。
そこに、昔の恋人だったイルザと その夫で反ナチ運動の指導者・ラズロが現れる。
ナチスに追われるレジスタンスの勇者ラズロは、リックを頼って店に来たのだった。
ラズロが欲しい通行証はリックが持っている。
俺には知ったことじゃない!
シニカルな性格のリックは、他人の面倒ごとには首を突っ込みたがらない・・・ましてや、ラズロの妻が かつて彼が愛した女性イルザであるなら、なおのことだった。
苦悩するイルザは、リックに自らの身と引き換えに彼を亡命させてくれるよう懇願する。
愛する女か多くの命か、重大な選択を迫られるリック・・・運命の時は刻一刻と近づいていた。
カサブランカ・世界的大ヒット!
1942年11月にアメリカで劇場公開された『カサブランカ』は、当時のハリウッドスター、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが紡ぎ出す大人のラブ・ロマンス。
第二次世界大戦下の仏領モロッコを舞台に描かれる永遠のラブ・ス トーリー『カサブランカ』は、世界的ヒットとなり第16回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞を受賞。
カサブランカの名言 君の瞳に乾杯
日本でも1946年に劇場公開され、“君の瞳に乾杯”をはじめとした名セリフや名シーンに主題歌として使用された楽曲『As Time Goes By』は、今でも様々な場面で流れるなど、時代を超えて愛され続けています。
名画が高画質、高音質で蘇る
製作80周年を記念し、不朽の名作が初の4K ULTRA HD化! 胸が熱くなる名シーンを高画質で永久保存!80年を経て色褪せることのない名画が高画質、高音質で蘇る。
ハリウッド・ラブロマンスの先駆け
カッコ良すぎる お手本みたいなダンディズムと、リックの台詞回しがいちいち痺れる!
カサブランカにはオシャレで 粋で、ハードボイルドな名セリフが数多く登場します。
映画『カサブランカ』の名言
2005年の『アメリカ映画の名セリフベスト100』には、なんと6つもランクインしました
パリでリックが、イルザによく言っていたセリフ・・・“君の瞳に乾杯”
イルザは質問する・・・”ゆうべどこに?” “そんな昔のことは覚えてないね”
“今夜、会える?” “そんな先のことは分からない”
彼女と別れの時・・・“君と幸せだったパリの思い出で、俺は生きていける” 等々。
伝説のスター第1位に選定!
『マルタの鷹』の私立探偵サム・スペード、『三つ数えろ』のフィリップ・マーロウなど、それらはボギーことハンフリー・ボガートが、ハードボイルド・ヒーローとして一世を風靡したキャラクターでボギー伝説の幕が開けました。
ボガートは、脇役時代から悪役としてクロコダイル・フェイスで印象づけハードボイルド・ヒーローになっていったというから、その印象はリアルなのです。
そして本作『カサブランカ』で、ボギーの人気は決定的なものになり、「ボギー・スタイル」と言われるソフト帽にトレンチコートはダンディズムの極至ともいえるイメージともなりました。
アメリカ映画協会が1999年に選定した「伝説のスター・ベスト50」でハンフリー・ボガートは男優部門の第1位に選定されました。2位は「シャレ―ド」のケーリー・グラント。
『カサブランカ』あらすじ
フランス本国をドイツに占領された第二次世界大戦時、アメリカに逃げるには北アフリカのカサブランカという街に留まり、出国できる日を夢見る人が集まる。
街の社交バーのオーナー・リックのもとにかつて愛を誓い合ったイルザと その夫で反ナチ運動の指導者・ラズロが現れる。
ナチスに追われるレジスタンスの勇者ラズロは、リックを頼って店に来たのだった。
イルザは、リックに自らの身と引き換えに彼を亡命させてくれるよう懇願する。
愛する女の夫を亡命させるか、否か・・・運命の時は刻一刻と近づいていた。
これぞ不朽の名作!
戦争という困難の中 愛し合ってしまった2人がなんとも哀しい。
なんにしても、主演のハンフリー・ボガートはいくらなんでもカッコ良すぎ~!
これぞ、男のダンディズム!なんとも男らしくて、名台詞の”君に瞳に乾杯”が似合う人なんて、彼ぐらいなのでは・・・。
ボギーあんたの時代は良かった! 男のやせ我慢 粋に見えたヨ~。
『カサブランカ』は、会話がお洒落でセンス抜群なアメリカン・クラシックの最高傑作です。
キャスト
ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリッド、クロード・レインズなどが出演。
作品概要
製作国:アメリカ
監督:マイケル・カーティス
上映時間:102分
劇場公開日:1942年初公開・2021年5月7日 リバイバル上映
コメント