2019年11月に劇場公開された「ブライトバーン」の予告編動画は、こちら
スーパーヒーローになり得る子どもが、もしも”悪”に目覚めたら・・・こうなる?
本作はSF・ホラー・サスペンス・ドラマなどさまざまなジャンルをミックスして描いた快作・・・今、新感覚の恐怖が拡散する!
ジャンルミックスの映画!
映画の製作では、ジャンルを掛け合わせた作品が多く製作されています。
2011年公開の『カウボーイ&エイリアン』では西部劇とSF映画を掛け合わせ、開拓時代のアメリカ西部をエイリアンが襲撃するという荒唐無稽な設定がされました。
『ハングオーバー!』(2009年)は、R指定のコメディでありながら、ミステリーの要素を入れ込むことで、サプライズヒットとなった!
『キャプテン・アメリカ』(2011年)も、ヒーローモノに第2次世界大戦の史実をフイクションに組み込むことで、歴史改変SFとしての楽しさを提供しています。
新感覚の恐怖がやって来た
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は、超人的な力を持った少年が邪悪な存在と化し、惨劇を繰り広げるという未知なるSF要素に、おぞましいホラー、家族ドラマ、そしてサスペンスなど様々なジャンルをミックスした新感覚の恐怖映画です。
映画『スーパーマン』と同じストーリーライン
スーパーヒーロ―「スーパーマン」は、赤ん坊の時 滅びゆく惑星・クリプトン星から隕石型小型ロケットに乗り地球にやってきた。
地球に着いた赤ん坊は、子供のいない夫婦に拾われ 成長と共に自分のスーパーパワーに目覚め、世の為人のために悪と闘うスーパーマンとなったのです。
待望の我が子は邪悪なスーパーマンだった
しかし、その秘めたるパワーは、反抗期の反抗心と共に闇に落ち込み、邪悪なパワーとなって異常な力を発揮していくのだった・・・まさに、スーパーヒーローとモンスターは紙一重!
本作は、スーパーマンのアンチテーゼ的作品で、地方で暮らす謎の少年が超能力に覚醒していく姿はアメコミの「スーパーマン」とそっくりだが、真っ赤な目から破壊光線を発し、後半からショッキングな惨劇に発展していくのがユニークでスリリング!
そして、ゴア描写も眼球にガラスが突き刺さったり、顎が砕けるなどなかなかにショッキングなシーンや、目をそむけたくなるレベルの強烈なものが用意されている。
ヒットメーカー! ジェームズ・ガンが製作
本作は宇宙ヒーローチーム『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や、アベンジャーズ・シリーズを手掛けてきたジェームズ・ガンが製作を務め、脚本はジェームズ・ガンのいとこのマーク・ガンと弟のブライアン・ガンのガンファミリー。
監督は『インバージョン 転移』のデヴィッド・ヤロヴェスキー。
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』のあらすじ
謎の少年は天からの贈り物
米国の、カンザス州ブライトバーンにある農場にトーリとカイル夫婦が暮らしていた。
ある時、物凄い音と共に隕石が空から畑に落ちてきた。
隕石の落下場所に行ってみると、それは宇宙船で 中には人間の赤ちゃんがいた。
母親になる夢を抱いているものの、なかなか子どもができずに悩んでいたトーリとカイルは赤ちゃんにブランドンと名前を付けて 育て始めるのだった。
天からの“贈り物”と考えた夫婦は 赤ん坊を大切に育てるが、出生の真実は告げなかった。
ブランドンは聡明で才能にあふれ、好奇心旺盛な子どもへと成長し、トーリと夫カイルにとっても、かけがえのない存在になっていく。
しかし、12歳になった時、夜な夜なささやきかけてくる “声”に悩まされていた。
そしてある日、自分に特別な能力があると偶然気付き、彼の中で何かが目覚めてしまう!
その日を境に、ブランドンは周囲に反抗的な態度を取り始め、超人的なパワーの覚醒と共に理性が抑えられなくなり、善悪の区別すらつかなくなっていった。
そして恐ろしい事件も起き、トーリは息子に疑いを抱き始める。
やがて悪を解放した彼はブライトバーンの町をかつてない恐怖に陥れていく!
キャスト
エリザベス・バンクス、デヴィッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン、エミー・ハンター、マット・ジョーンズ、メレディス・ハグナー、ベッキー・ウォールストロム、他が出演。
彼を怒らせてはイケナイ
その少年を怒らせると・・・死ぬ! 反抗期を迎えた思春期男子が 人類の脅威となるのだ。
本作は、驚異的な能力に覚醒した人間が 心のタガを外してその能力を振るった時に生まれる凶暴性・暴力性・邪悪さが描けている。
『ブライトバーン』には「加害者の親」目線が盛り込まれており、自分の息子がそんな事するはずがないという想いと、でももしかすると本当に加害者なのかもしれないという猜疑心? この葛藤と不安、それに追い詰められる感じが 一番恐怖!!
作品情報
製作国:アメリカ
監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー
上映時間:91分
日本劇場公開日:2019年11月15日
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