『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』は、人生の崖っぷちに立たされた売れない俳優、エチエンヌが主人公です。
彼に訪れる大仕事は、刑務所の囚人たちに演技を教えるというもの。
この映画は、刑務所内での演技と舞台公演を通して、囚人たちが自由に羽ばたいていく様子を、実話をベースにしたフランス発の痛快ドラマです。
不条理劇「ゴドーを待ちながら」を演目に選んだエチエンヌは、演技指導に苦戦しながらも、囚人たちや刑務所管理官の心を動かし、彼らが演じる楽しさに目覚めるさまを描いています。
最終的には、パリ・オデオン座から公演のオファーが届き、大成功を収めます。
驚愕の実話を基にしたこのヒューマンドラマは、2020年のカンヌ国際映画祭にも選出され、2021年の公開時にはフランスでスマッシュヒットを記録しました。
主演のカド・メラッドをはじめ、ダヴィッド・アラヤ、ラミネ・シソコなどが出演しています。
2022年に劇場公開された『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』の予告編動画は、こちら
何をやっても うまくいかないダメ男・・・人生崖っぷち俳優のエチエンヌ。
そんな彼にめぐってきた大仕事は、塀の中のワケ あり囚人たちに演技を教えることだった。
『アプローズ、アプローズ!』は、刑務所内での演技と舞台公演を通して囚人たちが自由に羽ばたいてゆくさまを、驚愕の実話をもとに映画化したフランス発の痛快ドラマ。
売れない俳優の新たな仕事!
俳優のエチエンヌは、何をやってもうまくいかず・・・人生崖っぷちのダメ男。
そんな、売れない俳優エチエンヌに刑務所の囚人たちを対象とした演技ワークショップの講師を依頼される。
ワークショップとは、参加者が主体性をもって参加する体験型イベント。
刑務所”外”での舞台公演
落ち目の俳優エチエンヌは、不条理劇で有名サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」を演目に選び、売人や強盗犯など一癖も二癖もある囚人たちに演技を指導していくことになった。
しかし、やる気も全然なく、自分勝手な囚人たちとの演技指導は困難を極めた。
だが、エチエンヌの情熱はいつしか囚人たちや刑務所管理官の心を動かし、最初はバラバラだったメンバーも演じる楽しさに目覚め寸暇を惜しんで練習するようになった。
そして、遂に実現は困難とされていた刑務所”外”での公演にこぎつける!
大劇場パリ・オデオン座から公演オファー!?
更に、彼らの舞台は予想以上の好評を呼んで再演を重ねることになり、ついにはフランス随一の大劇場パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く!
オデオン座の公演は大成功!鳴りやまぬ拍手とアプローズ(喝采)・・・だが?
『アプローズ、アプローズ!』は、刑務所の囚人たちに演技を教えることになった落ち目の俳優の奮闘を描いたフランス発のヒューマンドラマ。
驚愕の実話!
本作は、スウェーデンの俳優ヤン・ヨンソンが1985年に体験した実話をベースにしており撮影されたのも、フランスに実在する刑務所の協力の元に行われました。
このお話は1985年にスウェーデンのヨーテボリの劇場で同じことがあったそうで、俳優受刑者で6人中5人が逃亡し演技指導者のスピーチが大うけしたのも実話だったのです。
公開後はスマッシュヒットを記録!
『アプローズ、アプローズ!』は、コロナ禍の2020年の第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに選出され、その後度重なるロックダウンを経て2021年9月にようやく劇場公開されると、ボックスオフィス初登場第二位のスマッシュヒットを記録し、フランス国中を感動と熱狂の渦に巻き込みました。
『アプローズ、アプローズ!』あらすじ
俳優のエチエンヌは、何をやってもうまくいかず・・・売れない俳優だ。
仕事にあぶれ 崖っぷちの役者人生を送っている彼に、妻や娘も愛想をつかしていた。
そんな、売れない俳優エチエンヌに刑務所の囚人たちを対象とした演技指導という仕事が依頼された。
彼は不条理劇で有名なサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決めて、ワケあり、クセありの囚人たちと向き合うことになった。
だが不真面目で、自分勝手な囚人たちとの演技指導は困難を極め彼らからは茶化されてばかり・・・。
しかし、エチエンヌの芝居に対する情熱は次第に囚人たちや刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演を実現するまでになった。
上演後・・・彼らのその危なげな芝居は、観客や批評家からは予想外の高評価を受けて、再演に次ぐ再演を重ねる大成功!
そして遂にはあのフランス随一の大劇場・パリ・オデオン座から、最終公演のオファーが届く!
果たして彼らの最終公演は、観衆の喝采(アプローズ)の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか?
ところが上演の開始10分前になっても、一人も舞台袖に現れない??
そして、エチエンヌが一人ステージに上がり観客に告げました。
”皆さん、悪夢が起こりました!” と・・・。
キャスト
カド・メラッド、ダヴィッド・アラヤ、ラミネ・シソコ、ソフィアン・カーム、ピエール・ロッタン、ワビレ・ナビエなどが出演。
ゴドーとは?
本作のポイントとなる不条理演劇の傑作と評される『ゴドーを待ちながら』は、
二人の男が登場し 彼らはただ「ゴドー」が来るのを待ち続けるだけの劇だ。
この「ゴドー」とは何なのか? その“何か”は最後までやってくることはなく
劇は終わる・・・そんな戯曲が『ゴドーを待ちながら』なのです。
アクロバチックなラストが待っている!
本作の見どころは、凶悪囚人たちが本気で演劇に取り組んでいく様子が描かれ、演劇をやることによって囚人たちの考え方が変化する様も描かれています。
囚人という社会の落ちこぼれたちが、演劇によって成功を収めるというサクセスストーリーが展開し、ラストでは彼らの演技に対し鳴りやまぬ”拍手喝采!”が、という予想に対し・・・「どんでん返し」が?待っている!
『アプローズ、アプローズ!』は、ホロリとほろ苦い、フランス映画らしい粋なクライマックスの作品です。
作品概要
製作国:フランス
監督:エマニュエル・クールコル
上映時間:106分
劇場公開日:2022年7月29日
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