1982年に劇場公開された「愛と青春の旅立ち」の主題歌と感動シーン
複雑な家庭環境で育った男は、夢を抱き 海軍養成士官学校へ入校する。
そこには、鬼教官の地獄の訓練が待ち受けていた!…そして、彼女と出会い恋をする。
『愛と青春の旅立ち』は、下流の生活環境から脱出しようとする男の夢・友情、そして愛を描いた感動の青春物語。
リチャード・ギアの出世作!
今でこそ渋い男優の魅力を放つリチャード・ギアですが、この頃は20代前半の「士官候補生」役ということで、実に若く瑞々しい姿を見せてくれます!
もともと、この役は当時人気絶頂だったジョン・トラボルタにオファーされたが、断られたために『アメリカン・ジゴロ』で注目されたリチャード・ギアに役が回り、本作の大ヒットによりリチャード・ギアの出世作ともなりました。
「愛と青春の旅立ち」のあらすじ
主人公の紹介
主人公はザック・メイヨ(リチャード・ギア)。
13歳の時に母親を自殺で失い、軍人である父親バイロン・メイヨ(ロバート・ロッジア)に引き取られました。
しかし、父親の無責任な生活と暴力の影響で、ザックは心を閉ざし、人間関係を築くのが難しい性格に育ちました。
そんな彼がパイロットになる夢を叶えるため、シアトルのレーニエ航空士官候補生学校に入学します。
環境と背景
ザックが育った環境は非常に過酷で、フィリピンのスービック・ベイの軍港で生活していた時期もあります。
その間、彼は日々暴力に晒され、父親も現地の売春婦との関係に溺れる生活を送っていました。
帰国後も父親の生活は変わらず、ザックは早くこの環境から逃げ出したい一心で士官候補生学校に入学します。
初めての出会い
士官候補生学校での厳しい訓練の日々の中、ザックは市民との懇親パーティで製紙工場で働く女性、ポーラ・ポクリフキ(デブラ・ウィンガー)と出会います。
ポーラもまた複雑な家庭環境で育ち、今の父親は養父です。
彼女とザックは次第に親しくなりますが、その関係はザックの家庭環境や彼の心の閉ざされ方に深く影響されます。
初期の困難と葛藤
学校では、エミール・フォーリー軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)の厳しい訓練が待ち受けていました。
ザックは自身の過去や弱点に立ち向かわなければならず、集団生活に馴染めない孤独感と戦いながらも、パイロットになるための日々を送ります。
訓練と恋愛、そして自分自身との葛藤が交錯する中、彼は本当に自分が何を求めているのかを問い続けることとなります。
訓練と試練
許されざる過去
ザックは自分の過去を引きずりながらも、士官候補生学校で新しい未来を見つけようとします。
彼の生い立ちや家庭環境は、しばしば彼の行動や考え方に影響を与えます。
母親の自殺や父親の無責任な行動、暴力など、許されざる過去がザックの心に深い傷を残しています。
その影響で人間関係を築くのが難しく、特に女性との関係には過去の影がちらつきます。
厳しい訓練の始まり
学校の訓練は非常に厳しく、フォーリー軍曹は生徒たちを心身共に鍛え上げるために徹底した教育を施します。
訓練の厳しさに耐えきれず、途中で挫折して退学希望を出す者も少なくありません。
しかし、ザックは持ち前の根性と過去からの脱却を目指して歯を食いしばり、訓練に励みます。
この厳しい訓練の中で、彼は自分の弱さと向き合いながら成長していきます。
仲間との友情が芽生える
訓練を通じてザックは次第に仲間との絆を深めていきます。
同室のシド・ウォーリー(デヴィッド・キース)とは特に親しい友人となり、お互いに助け合いながら厳しい日々を乗り越えていきます。
仲間との友情がザックの心の支えとなり、彼の成長に大きな影響を与えます。
この友情が、彼の人間性を形成する重要な要素となります。
指導者との対立
フォーリー軍曹との関係は常に緊張感に満ちています。
フォーリーはザックに目をつけ、彼を徹底的に試練にかけます。
精神も肉体もギリギリまで追い詰められる中で、ザックは自問します: 「なぜここにいるのか」。
やがて彼は「ここしかいる場所がない」と叫ぶことで、自分自身の存在意義を確認します。
チームとしての成長
ザックと仲間たちは、訓練を通じて一つのチームとして成長していきます。
共に困難を乗り越え、それぞれの弱点を補完し合うことで、彼らはより強い存在へと変わります。
このチームワークがザックにとって大きな力となり、彼の自己発見を支える重要な要素となります。
チームの絆を築くことで、彼はより大きな自信を持つようになります。
試練の日々
訓練だけでなく、私生活でも多くの試練がザックを待ち受けています。
ポーラとの恋愛関係は、彼の過去と向き合うきっかけとなり、それが彼の心の葛藤をさらに深めます。
また、仲間のシドが恋人リネットから現金な一面を見せられるシーンもあり、リアルな人間関係の難しさが描かれます。
それでもザックは、自分が成長するためにこれらの試練に立ち向かう必要があることを理解します。
最後の試練
団結と協力
ザックは同じ志を持つ仲間たちと共に、厳しい訓練を乗り越えます。
その中で特に親しくなったのは同室のシド・ウォーリー(演 – デヴィッド・キース)です。
シドとの友情を通じて、団結と協力の大切さを学び、お互いを支え合いながら成長していきます。
訓練の成果が試される
厳しい訓練は続きますが、ザックや他の士官候補生たちは少しずつ成長し、能力を高めていきます。
その訓練の成果が試されるのは、まさに実戦さながらの最終試験です。
この試験を通じて、彼らは自分たちがどれだけ成長したか、そして真の意味でのリーダーシップとは何かを理解していきます。
緊張感が漂い、一つのミスが命取りになる環境で、彼らの全ての技術と精神力が試されるのです。
困難を乗り越えて
試験を迎えるにあたり、ザックはこれまでの訓練だけでなく、自分の過去や内なる葛藤とも闘わなければなりません。
しかし、彼はフォーリー軍曹の厳格な指導のもと、自分自身を見つめ直しながら、次第に強さと自信を手に入れます。
最終的にザックは試練を乗り越え、多くの困難に立ち向かう中で、真のリーダーとしての資質を磨いていきます。
この過程で、彼は仲間たちと深い絆を結びます。
勝利と代償
試験を乗り越えたザックたちは、喜びに包まれますが、それと同時にいくつかの代償もありました。
シドは恋愛問題で苦悩し、結果として除隊を選んでしまいます。
恋人リネットとの関係がうまくいかなくなり、シドは失意の中で去っていきます。
この経験はザックにとっても大きな教訓となり、愛と夢の両立がいかに困難であるかを痛感する瞬間となりました。
新たな旅立ち
彼はポーラと共に新しい未来へと歩み出す決意をします。
過去のトラウマを乗り越え、多くの試練をくぐり抜けた末に、ザックはついに自分の道を切り開くことに成功しました。
この新たな旅立ちは、彼の人生における大きな転機となります。
エピローグ
平和な日常
ザックとポーラは新しい人生を一緒に歩み始め、平和な日常を送ります。
彼らはそれぞれが抱えていた過去の傷を癒し、互いの存在によって再び笑顔を取り戻します。
製紙工場で働き続けるポーラも、ザックの支えを得て、自らの人生に新たな価値観を見出します。
成長した姿
ザックは士官学校での厳しい訓練を通じて大きく成長しました。
彼は自己認識とリーダーシップを学び、多くの困難を乗り越えて強い精神力を養いました。
彼の成長した姿は、ただの青年から一人前の軍人、さらには成熟した個人へと変貌を遂げたことを象徴しています。
共に歩む未来
ザックとポーラは、これからの人生を共に歩む決意をし、未来への希望に満ちた日々を送ります。
二人はお互いを支え合いながら、過去の困難を乗り越え、新しい家族の形を築いていくことでしょう。
彼らの未来には、多くの挑戦とそれを乗り越える強さ、そして互いへの深い愛があります。
旅立ちの瞬間
最終的にザックは、新しいステージへの旅立ちを迎えます。
彼は士官としての自覚を持ち、ポーラと共に未知なる未来へと向かいます。
この新たな旅立ちは、彼が過去と向き合い、成長した結果としての象徴的な瞬間です。
ザックとポーラの愛と青春の物語は、これからも続いていきます。
鬼教官との感動の名シーン!
鬼教官の異名を持つ、フォーリー軍曹の厳しい訓練についていける者はなかなかおらず、
次々と脱落する中で、主人公のザックは軍曹の罵声やひどい仕打ちを受けても諦めない!
そして無事卒業式の日には少尉となり、自分より偉くなったザックに軍曹は敬意を示し最敬礼をします…この時、ザックは彼に銀貨をプレゼントし感謝を示します。
軍曹はテレを隠しながら「ここから立ち去れ」と言う…感動の名シーンです!
鬼軍曹役のルイス・コゼット・ジュニアは、本作の演技でアカデミー賞・助演男優賞を受賞。
アカデミー歌曲賞を受賞!
主題歌のバラード「愛と青春の旅立ち」は、 アメリカのビルボード・ヒットチャートでNo.1 に輝き、第55回のアカデミー賞では歌曲賞を受賞!
枯れた声のジョー・コッカーと、甘い声のジェニファー・ウォーンズのデュエットが見事にマッチして感動のシーンを盛り上げます。
ラストシーンでの、彼女を抱き上げた「お姫様だっこ」に憧れた女性も多いはず…。
映画「愛と青春の旅立ち」のレビューを調べてみた
愛と青春の旅立ちだーーー! ラヴィット 矢吹奈子
好きな映画10選 •ベンジー •スプラッシュ •愛と青春の旅立ち •ランボー •ロッキー •ツィンズ •k-9/友情に輝く星 •ダイハード •アイアムレジェンド •ターミネーター 好きすぎる🙂
お疲れ様です。映画、愛と青春の旅立ち、です。メジャーでなかったんですね。失礼致しました。死にも狂いで士官学校を卒業してフィアンセを迎えに行く物語です。鍛えられた軍曹は、卒業にて下位階級に!同期の死など乗り越えてなんです。はっ!長くなりました。歌、流行りました。すみませんです!
「愛と青春の旅立ち」のキャスト
リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、デヴィッド・キース、リサ・ブロント、ルイス・ゴセット・Jr、リサ・アイルバッハー、ロバート・ロジア、トニー・プラナ、ハロルド・シルベスター、デビッド・カルーソー、ビクター・フレンチ、グレイス・ザブリスキーなどが出演。
「愛と青春の旅立ち」の見どころポイント
兵役訓練を通して一人の人間の肉体的試練と精神的成長が描かれ、本作は間違いなく心に残る 青春映画の代表格のひとつ! アメリカ映画の良心が感じられる佳作です。
主題歌のバラードも ”♪ 人生の道は長い 山々も僕らの前にそびえたつ でも僕らは毎日 一歩づつ登るんだ ♬” と、サビの部分は何度聴いてもシビれます。
ラストで、彼女を抱き上げた「お姫様だっこ」シーンは、正に “愛と青春の旅立ち”。
「愛と青春の旅立ち」の作品情報
- 製作国:アメリカ
- 監督:ティラー・ハックフォード
- 上映時間:124分
- 日本劇場公開日:1982年12月18日
コメント
コメント一覧 (1件)
この映画1982年頃でしたか? 陸上自衛隊に居たとき 後輩が見に行って感動したと言ってまして(^ω^)見に行こうと思いつつ 見たのは除隊後にシャバに出てからテレビで見ました 幹部候補生に対し 候補生時と 任官してからの 我々ひらの対応は 同業他社も同じなんだなあ と思いました ラストシーンの訓練軍曹の けじめのつけた態度が一番良かったです