「エスター 2」は、サスペンスとサイコロジカル・スリラーの要素を融合した、息をのむような映画体験を提供する作品です。
この続編では、前作の衝撃的な展開からさらに物語を深め、主人公エスターの謎がさらに複雑な形で展開されます。
本記事では、「エスター 2」の緊迫したプロット、心理的に駆り立てられるキャラクターの描写、そして映画のビジュアルと演出について詳しく見ていきます。
エスターのキャラクターは、彼女の過去と秘密が明らかになるにつれ、観客に新たな恐怖と驚きを提供します。
ここでは、その恐怖を生み出す要素と、映画が観客に与える緊張感について深く掘り下げていきます。
2023年に劇場公開された『エスターファーストキル』の予告編動画は、こちら
夫婦は、4年前に6歳で行方不明となった 愛娘エスターの失踪事件に心を痛めていた。
そんなある日、エスターが無事に保護されたという思いがけない知らせが届いた!
父親は、またあの幸せな時が帰ってきたことを喜ぶ!だが母親は知っていた・・・この娘が
別人だという事を。日本でも大反響を呼び起こした前作『エスター』の前日譚が描かれる。
娘が行方不明になってから4年
2007年、アメリカで暮らすオルブライト夫妻は、4年前に6歳で行方不明となった
愛娘エスターの失踪事件に今もなお、心を痛めていた。
そんなある日、エスターが保護されたという思いがけない知らせが夫妻のもとに届いた!
お帰り エスター!
この奇跡のような出来事を、一家は手放しで喜んだ!
4年ぶりに驚くほど成長したエスターは、聡明で才能も豊かな子になっていた。
そして、画家の父親には昔以上にべったりだった。
この娘やっぱり変だ?
エスターが帰ってきたことで、家族に再び あの幸せな時が帰ってくる。
だが、母親は知っていた・・・この娘はなんか変だ? この娘が別人だという事を!!
エスターの過去に いったい何があったのか?
続編となる『エスター ファースト・キル』は、公開後に日本でも大反響を呼び起こした前作から14年後・・・そこには常識をはるかに超えた、強烈な仕掛けと驚きが待っていた!
驚愕のドンデン返し映画!
2009年に公開された前作『エスター』は、クライマックスで明かされた”驚愕の真実”が観客のド肝を抜き、さまざまなメディアや映画ファンが選定する「ドンデン返し映画」ランキングの常連作品ともなりました。
少女の姿をした怪物?!
前作のエスターは、普段 お姫様のような服に身を包み、愛らしく振る舞っている・・・
しかし裏では親の目を盗みながら、目的のために殺しもいとわない凶暴な本性が隠れていたのです。
そしてエスターは9歳の見た目ながら、実年齢は33歳であるという「発育不全」を患っていて、大人の心を持ちながら子供の見た目を持つという境遇にこそ、二面性を持つ狂気に満ちた行動の原因があったのです。
エスターの悪意に満ちた凶暴性
エスターは孤児院の子であり、流産した夫妻が養女をもらうことで訪れた時、はしゃいでいる女の子たちから離れて、ひとり絵を描いているエスターに惹かれ引き取ることにした。
しかし、ここで既にエスターの計略は始まっており、礼儀正しく芸術的才能もある理想の子供を演じることで、孤児をもらいに来る人たちに対して都合のいい子供像を作り上げていたのだ。
その後彼女は、夫妻の前では理想の子供を演じながら、学校で自分を笑った女の子を殺そうとする「抑えられない凶暴性」を隠し持ち、更には自分の正体を探ろうとするシスターを、容赦なく殺すことさえしています。
エスターの目的
エスターが執着していたのは「男性との肉体関係」で、これまでの子供らしい服から大人っぽいドレスに着替え、メイクをしてジョンに言い寄りました。
何故ここまで固執していたか?それは「発育不全」による子供の身体ゆえに、年相応の肉体関係を築くことが出来なかったからです。
大人の女性として健全な性的欲求を満たせない状況が、エスターの行動の原因であり、観客に恐ろしさと同時に悲しさを印象づけました。
繰り返される惨劇!
結局、ジョンに拒絶されたエスターは家族を皆殺しにしようとする。
シスターとの会話からエスターを引き取った家族が不幸な目に遭っていることが示唆されているように、これまでにも同じようなことが起こってきたのでしょう。
そして『エスター ファースト・キル』では、エスターの過去と最初の殺人が描かれ、彼女が孤児院に入る前の前日譚が描かれます。
14年後 エスター再登場
本作の1つの魅力に、驚異の子役と話題を集めた少女の鬼気迫る迫真の演技があります。
2009年に本作でエスターを演じたイザベル・ファーマンは、当時は12歳でした。
2022年現在で、ファーマンは25歳になりましたが、エスターを演じていたころの面影は未だ残っています。
なんと!25歳のファーマンが、CGによる強制遠近法やメイクを使い『エスター ファースト・キル』でも、再び幼きエスターを演じています。
『エスター ファースト・キル』あらすじ
エストニアにある とある修道院・・・リーナは、精神病院から脱走した。
そんな、彼女の外見はホルモン異常により少女のままだった。
やがて、彼女は自らの容姿に似た少女エスターを利用して、とある計画を企てる。
それから4年後・・・公園で一人ブランコを漕いでいる少女を見つけた警官が保護し、名前を聞くとリーナは笑顔で「エスター」と答えた。
警察は行方不明になっているエスターが見つかったと、アメリカにいるオルブライト家に連絡します。
お帰り エスター! この奇跡のような出来事を、一家は手放しで喜んだ。
キャスト
イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、マシュー・アーロン・フィンランなどが出演。
あの衝撃が再びよみがえる!
クライマックスに明かされた、エスターの正体に衝撃が走った前作『エスター』から14年経ち、本作ではその前日譚として過去にはもっと酷い惨劇が起こっていた事を知らされる。
前作は不穏さの漂うダークホラーでしたが、本作はアクションが多くなり、ダークホラー要素にスリリングなバトルが展開されていきます。
そして、あまりにも過激なエスターの日常に、背筋がゾクリとすること間違いなし!
作品概要
製作国:アメリカ
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
上映時間:99分
劇場公開日:2023年3月31日
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