2022年に劇場公開された映画『死刑にいたる病』の予告編動画は、こちら
元パン屋を営んでいた男は、行方不明になっている少年少女24人の殺害容疑で逮捕された。
うち9件は立件・起訴されたが、ある1件の事件のみの冤罪を主張し大学生に調査を依頼した。
『死刑にいたる病』は、1件の冤罪事件を巡り 誰もが翻弄される戦慄のサイコ・サスペンス。
殺人鬼からの手紙
物語は1通の手紙から始まる・・・。
大学生の筧井雅也(かけいまさや)は、24件もの殺人容疑で逮捕され 死刑判決を受けた
榛村大和(はいむらやまと)から手紙を受け取った。
榛村はかつて雅也の地元でパン屋を営んでおり、雅也も中学時代にその店によく通っていたのだ。
連続殺人鬼からの奇妙な依頼
連続殺人鬼からの手紙・・・そこには ”罪は認める。
連続殺人の最後の1件を誰が行ったかを調べてほしい“と依頼してきた。
榛村は自分のやっていない罪までかぶせられることに、我慢ならないと雅也に訴えた。
中学生の頃、近所でパン屋を営んでいた榛村に恩を感じていた雅也は手紙の内容を理解して、独自の調査を始めることにした・・・しかし彼の人生の不運な連鎖を知っていくうちに、いつしか榛村に魅せられていく。
新たなるシリアルキラーの誕生!
稀代の連続殺人鬼・榛村大和は、街で美味しいと評判のパン屋の店主だった。
物腰も柔らかく、俳優並みに美男子な彼は誰からも好かれる人物で、人々は好意的だった。
しかし、榛村はその善良な仮面を利用して、24件もの連続殺人を犯していたのだ。
しかも、獲物は十代後半の少年少女ばかりで、監禁し、むごたらしい拷問を加えてから命を奪っていた・・・その手口は、世界のサイコキラーにも引けをとらないほどの残忍さ!
なぜ雅也は榛村の依頼を受けたのか?
それは雅也の過去の栄光に隠されていた・・・雅也は中学の頃までは「神童」と呼ばれるほどの成績でトップクラスだったが、その慢心から高校での成績はガタ落ちで大学受験も失敗し、三流私立大学に通っていた。
そんな底辺大学でも、プライドの高い雅也は人を見下した態度をとっていたため恋人も友人さえもいない”ぼっち”だった。
しかし榛村は、雅也が「神童」とよばれていた頃の自分しか知らず、あの頃のままの自分を信頼し頼ってきてくれたことが”ぼっち”の雅也にとってはうれしかったのです。
雅也にとって榛村からの依頼は、失いかけた自信を取り戻すかのような魔力があったのでした。
だが、雅也は榛村の本当の真意がわからない・・・。
最後の1件の違和感
雅也がその事件を調べていくと被害者は23歳の女性で、年齢的に榛村の十代ターゲット層とは異なっており、監禁や拷問も加えず被害者像や犯行の手口のどれをとっても、榛村が犯した一連の事件と違和感があった。
そして、榛村の生い立ちには「不運な連鎖」があり、雅也のルーツにも繋がっていく。
さらに、雅也は感染力の強い「死刑にいたる病」にも侵されていくのだった。
阿部サダヲ”狂気の男”を怪演
殺人鬼・榛村を演じたのは、優しい、可愛いなどのイメージでコメディからシリアスまで幅広い演技で、お茶の間や映画館に笑いと涙を届けてきた阿部サダヲが、本作ではこれまであまり見せてこなかった“狂気”の男を怪演!
語り口も佇まいも優しく穏やかな振る舞い・・・だからこそ、時折りその目に宿る怪しい光がゾッとするほどに怖い!
魅力的なサイコパスキラー
映画や漫画に登場する”魅力的なサイコパス”は、その危険性を理解しつつも惹かれずにはいられない魅力を放っています。
例えば漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の吉良吉影は、表向きは平穏な生活を送りつつ、たまに生じる内なる衝動を抑えきれずに、殺人を繰り返すサイコキラーです。
また、映画『ハンニバル』で著名な精神科医にして猟奇殺人犯でもあるハンニバル・レクターは名優アンソニー・ホプキンス演じる彼が、殺害相手の脳みそを食べる場面は究極のトラウマシーンとして世界中の映画ファンを震え上がらせました。
本作『死刑にいたる病』のサイコキラー・榛村大和は彼らに勝るとも劣らない稀有な存在感を放っているのです。
『死刑にいたる病』は、櫛木理宇による長編サスペンス小説が原作の映画化。
監督は『彼女がその名を知らない鳥たち』や『孤狼の血』の白石和彌。
『死刑にいたる病』登場 人物
金山一輝
金山一輝は映画『死刑にいたる病』で謎の男を演じ、主人公(筧井雅也)の周りにしばしば登場する。
この役は岩田剛典が演じ、監督の白石和彌は岩田の演技に感動した。
꧁登場人物紹介꧂
— 映画『死刑にいたる病』公式 (@SIYmovie) March 2, 2022
金山一輝/#岩田剛典
事件を捜査する雅也(#岡田健史)の行く先々に現われる、謎の男。
長く伸ばした髪の毛で顔を隠すように常に俯いている。#死刑にいたる病 pic.twitter.com/mOsCJZlq0c
根津かおる
根津かおるは最後の殺人被害者で、唯一の成人女性の被害者とされ、榛村が殺害したとされる。
彼女の役は女優の佐藤玲が演じた。
主人公(筧井雅也)は、榛村からの手紙を受け取り、榛村の冤罪を証明しようと、根津の殺害現場に行き、地主の女性に写真を見せる。
そして、地主の女性は根津がその日山に入っていったと証言する。
꧁登場人物紹介꧂
— 映画『死刑にいたる病』公式 (@SIYmovie) March 7, 2022
根津かおる/#佐藤玲
最後の殺人事件の被害者。
榛村(#阿部サダヲ)が殺害したとされる24人の被害者のうち、彼女だけが高校生ではなかった。#死刑にいたる病 pic.twitter.com/wQZDdPgchj
灯里
加納灯里は主人公(筧井雅也)の大学の同級生で、彼女が榛村大和から手紙を受け取ることがストーリー展開に影響を与えている。
灯里の役は女優の宮崎優が演じ、灯里と雅也は小学校時代も同級生だった。
꧁登場人物紹介꧂
— 映画『死刑にいたる病』公式 (@SIYmovie) March 4, 2022
加納灯里/#宮﨑優
雅也(#岡田健史)とは中学の同級生。
偶然同じ大学に通う雅也が、いつもひとりでいることを気にかけているが……。#死刑にいたる病 pic.twitter.com/gBpQBCm5nT
『死刑にいたる病』あらすじ
20人以上の少年少女をいたぶり、殺害したサイコキラー・榛村大和。
大学生の筧井雅也は、その死刑囚から “一つだけ自分の犯行ではない事件がある。
その件に関して冤罪であることと真犯人を突き止めてほしい”と依頼される。
雅也は榛村の願いを聞き入れ、調査を進めていくうちに数々の禁断の事実に触れていくのだった・・・そこには想像を超える残酷な真相があった。
『死刑にいたる病』キャスト
阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、
吉澤健、音尾琢真、中山美穂などが出演。
マジで怖い映画!
本作には爪はがしの拷問シーンや惨殺された遺体が、ゾロゾロ出てくるのです、
でもそんなビジュアル的な残酷さに加えて、本作の本当の恐ろしさは精神的なダメージを相当くらうこと間違いなしの驚愕のサスペンス。
「死刑にいたる病」・・・その病の正体は何なのか! 最後の1件の真犯人は?
そしてラストには”背筋が凍りつく”ような綿密な仕掛けが、待ち受けています。
作品概要
製作国:日本
監督:白石和彌
上映時間:129分
劇場公開日:2022年5月6日
コメント