2022年に劇場公開された『デモニック』の予告編動画は、こちら
“それ”は、夢でも現実でもない人間の意識へとつながる仮想空間・・・「シミユレーション」。
娘は過去に大量殺人を起こした昏睡状態の母親と仮想空間でつながり、真実を突き止めようとする。
『デモニック』は、鬼才ニール・ブロムカンプの異色SFスリラー!
母親は21人を焼き殺した!
かつて看護師だったカーリーの母親は、老人ホームでとんでもないことをしでかした。
老人ホームに放火し、21人を焼き殺すという大量殺人罪で逮捕されたのだった。
その事件以来カーリーは、母親と縁を切り故郷を離れていたのだ。
意識の奥底で蠢く闇?
その絶縁中の母親が、全身麻痺で昏睡状態に陥っていることを知らされ 故郷に戻った。
母が保護されている医療新興会社を訪れたカーリーは、医師から驚きの提案をされる!
仮想空間と呼ばれる「シミユレーション」で、母親の意識に入り込むという依頼だった。
それは、あの忌まわしい過去の真実へとつながる、母親との対面だった。
おぞましき闇の使者が放たれる!
カーリーはアバターで仮想空間に入ると、母親は確かにそこにいた!
しかし、久しぶりに再会したカーリーに母親は ”ここから出ていけ!あなたを危険にさらしたくない” と告げる・・・母は ”何モノ”かの恐怖におののいていた!?
母親を凶状に差し向けた、”何モノ”の正体とは? おぞましき闇の使者が放たれた!
『デモニック』は、SF『第9地区』や『エリジウム』で注目された鬼才ニール・ブロムカンプ監督による、仮想世界と実在の恐怖を描いた異色のSFスリラー!
鬼才ニール・ブロムカンプ
南アフリカ出身の映画監督ニール・ブロムカンプは、社会風刺を絡めた強烈なメッセージを含めた作風で、近年のSF映画界でユニークな存在感を見せています。
2009年に公開された、ブロムカンプの初長編作品『第9地区』は、ハリウッドに衝撃を与えた異色のSF映画で、キモかわいいエイリアンの物語が独特の世界観で描かれました。
同監督の『チャッピー』(2015年)は、心を持ったAIロボットと混沌とした南アフリカ社会の近未来を描き、単なるSF映画とアクション映画を超えたストーリー性があるのが見どころで、批評家や映画ファンからも高く評価されました。
悪魔と電脳対決!
『デモニック』では、これまで社会格差を描いてきたブロムカンプ監督が趣向を変えて、母親を殺人鬼にした悪魔との電脳対決を描き、ハイテク版悪魔祓い映画となっています。
本作タイトルの『デモニック』とは凶暴な、悪魔のような という意味があり、仮想空間に入り込んだヒロインと、凶悪なデーモンとの戦いが最新テクノロジー技術で描かれます。
『デモニック』は、「未体験ゾーンの映画たち2022」の上映作品です。
『デモニック』あらすじ
カーリーは、母親が火のついたライターを投げると、床に撒かれた油が激しく燃え上がる夢を見た・・・それは、母親が巻き起こした過去の事件で、彼女のトラウマとなっていた。
数年ぶりに故郷に戻って来たカーリーは、友人から絶縁していた母アンジェラが全身麻痺で昏睡状態に陥っていることを知る。
かつて看護師だった母は勤務していた老人ホームに放火し21人を焼殺し、さらに協会の聖水に毒を入れ11人以上の死者を出すという、大量殺人を犯して逮捕されたのだ。
その時以来、カーリーは母との関係を断ち故郷をはなれていたのだった。
カーリーは母が保護されている医療新興会社セラポールを訪れたが・・・そこには全身傷だらけ?で 眠る母の姿があった。
更に、医師のマイケルから「シミュレーション」と呼ばれるバーチャル空間に入り、母の意識に入り込んで、事件の真相を暴いてほしいと依頼された。
この「シミュレーション」は、母の意識とカーリーの意識を同期させ、彼女がアバターとして入り込み、母と対面できるVR装置だった。
実はセラポールは、最新技術を駆使して悪魔と戦うバチカンの組織だったのだ。
カーリーは、半信半疑で母の意識に入り込む・・・そして、確かに母はそこに存在した。
しかし、久しぶりに再会したカーリーに 母親は「ここから出ていけ!あなたを危険にさらしたくない。」と告げる・・・母は“その”存在に恐れているようだ。
そして、母親を凶状に差し向けた、”それ”の正体も明らかになっていく。
カーリーは母親に憑依したデーモンの存在を知り、聖槍で戦いに挑んでいく!
キャスト
主人公を演じるのは、ブロムカンプ監督の短編映画『Rakka』にもでていたカーリー・ポープ、他には『第9地区』のナタリー・ボルト、『ラブ・ギャランティード』のキャンディス・マクルーア、『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』のクリス・ウィリアム・マーティン、ドラマ『スーパーナチュラル』のマイケル・J・ロジャーズ、ドラマ『エクスパンス 巨獣めざめる』のテリー・チェンなどが出演。
最新テクノロジーホラー!
本作の仮想空間”シミュレーション”の表現には、“ボリュームキャプチャ”という最新技術が利用され、俳優の3次元化による演出がなされています・・・まさに最新テクノホラー!
ラストでは、いままで観たこともないような、巨大な「カラス的悪魔」との対決も見どころ!
本作のジャンルは、ホラー『マリグナント 凶暴な悪夢』のように、夢の中の惨劇がやがて自らに迫るという “連鎖的に変化していく 楽しさを味わえる” 作品です。
作品概要
製作国:カナダ
監督:ニール・ブロムカンプ
上映時間:105分
劇場公開日:2022年2月4日
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