2021年6月に劇場公開された『RUN ラン』の予告編動画は、こちら
彼女は生まれつき慢性の病気を患い、車生活を余儀なくされていた。
そんなある日、母親が差し出した緑の薬のカプセルに、不信感を抱き始める。
それは決して人間が服用してはならない薬だった!なぜ母親は危険な薬を飲ませるのか?
『RUN ラン』は豹変毒母から逃げようとする 車椅子の娘の攻防を描いたサイコスリラー。
危険な緑のカプセル?
17歳のクロエは生まれつき病弱で、下肢の筋無力症といった慢性の病気を抱えており、車いす生活を送っていた。
彼女は毎日必ず薬を飲み、自身を甲斐甲斐しく介護する母親のことを常に気遣う、とても優しい娘でした・・そんな母親は「過保護過ぎ」な面があった。
ある日、クロエは処方箋袋と、その袋の中に入っていた緑色の薬を発見する。
そして処方箋と薬瓶には、クロエではなく母親の名が記されていた!?
不審に思い 彼女は薬を密かに調査したが、緑色の薬は主に筋肉の震えや強張りを改善する為に用いられる筋弛緩作用を持つ薬であり、下肢の無筋力を抱えるクロエが飲んではいけない代物であることを薬剤師から聞かされた・・・その薬は、犬用の薬。
母親はクロエの足を確実に動かせないようにするために、その薬を与えていたのでは?
母は何かを隠している!
そんな母親が、シャワーを浴びている後ろ姿を見ると”背中は傷だらけ”だった!その傷は何によってついたものなのか? 母の過去には とんでもない秘密があるのだろうか!?
その後 クロエは地下室に監禁され、更なる母の異常性を目の当たりにするのだった。
『RUN ラン』は、”狂気の毒母”と 車椅子の娘の攻防を描いた予想を超える衝撃作!
狂気を帯びた毒母映画
毒母とは、暴力・暴言で子どもを追い詰め、ネグレクトなどの育児放棄、または支配的な過干渉などによって子どもに悪影響を及ぼす母親のことを指します。
これまで、そんな狂気を帯びた「毒母」を描いた作品もあります。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)では幼少時から2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングトーニャを精神的に支配し、娘を有名人にして稼ぐという典型的な毒母の姿を映し出しています。
『プレシャス』(2009年)は、ニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない日々を生きる少女プレシャスが嫉妬深い母親の束縛から逃れ、自分の力で歩きだそうと決意する少女の姿が感動を呼ぶ作品です。
『ブラック・スワン』(2010年)では、元バレリーナの母とともに、その人生のすべてをダンスに注ぎ込むように自分の夢を娘に託し、過剰なほどの愛情を注ぐ母と娘の異常な関係が描かれています。
『RUN ラン』は、“私の母は、何かがおかしい?”と彼女の疑念はやがて確信に変わり、毒母に豹変した母親から逃げようとする 車椅子の娘の攻防を描いたサイコスリラー。
超・革新的な映画『search サーチ』
2018年に日本公開された、デスクトップ・サスペンス『search サーチ』は、全編がパソコンのモニター画面で構成された超・革新的な映画として評判が評判を呼びスマッシュヒットを記録し米批評サイトRotten Tomatoesでも93%という高得点を獲得。
『search サーチ』チーム再タッグ
大ヒットし人気作となった『search サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督&製作チームが再タッグし、本作で新たなる予測不能のサイコスリラーを描きだす。
パソコン等の画面で全編が構成された前作のオンラインから一転して、本作では“真逆”となるオフラインの物語を構築し「外界と連絡が取れない」という恐怖をこれでもかと見せつける。
映画タイトルの「RUN ラン」は ”娘よ母親から逃げろ”という意味合いがあり、高速で逃走しなければならないのに、車椅子での不自由さがスリルを盛り上げます。
『RUN ラン』のあらすじ
母ダイアンに愛情深く育てられてきた娘クロエは大学への進学を目指し、その合格通知を毎日待つ日々を送っていた。
クロエは不整脈、血色素症、喘息、糖尿病、下肢の筋無力症といった様々な慢性の病気を抱えており、酸素吸入器やインスリン注射などの助けが必要だった。
毎日必ず薬を飲み、歩行がうまくできず車椅子での生活を余儀なくされていたが、自身を甲斐甲斐しく介護する母親のことを常に気遣う、とても優しい娘でした。
ある日、チョコレートが食べたいと思ったクロエは、母の買い物袋の中にあるチョコレートをこっそり取ろうとしたが処方箋袋と、その袋の中に入っていた緑色の薬を発見した。
その袋には、クロエではなくダイアンの名が記されていたことを不思議に思う。
夕方、クロエは薬について尋ねるが、ダイアンは話をはぐらかすばかりだった。
しかし、その薬を調査すると、それは決して人間が服用してはならない薬だったのだ!
なぜ母親は、自分に危険な薬を飲ませるのか? そこには恐ろしい真実が隠されていた。
不信が確信に変わった時、”狂気の毒母”と 車椅子の娘の攻防が始まった。
『RUN ラン』のキャスト・見どころ
サラ・ポールソン、キエラ・エレン、パット・ヒーリー、サラ・ソーン、エリック・アタヴェール、オナーレ・アメスなどが出演。
優しい母が実は“異常者”だったという物語。
本作で母ダイアンを演じたサラ・ポールソンは、過保護ながらも献身的で愛情深い母の姿、それと表裏一体であった不気味な母親役を見事に表現し、狂気を秘めた演技が素晴らしい。
謎が増え、疑惑がどんどん膨らんでいく『RUN ラン』の 謎スピードに追い付けない!
作品概要
製作国:アメリカ
監督:アニーシュ・チャガンティ
上映時間:90分
劇場公開日:2021年6月18日
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