2018年に劇場公開された『ロープ 戦場の生命線』の予告編動画は、こちら
ボスニア紛争地帯で「国境なき水と衛生管理団」は、井戸に捨てられた死体を引き上げようとするが、古くてボロボロのロープは重みで切れてしまう!
彼らは新しいロープを求め、地雷が埋まる危険地帯を車で走り回ることになる。
『ロープ 戦場の生命線』は、国際援助隊の受難を描いたスペイン製・ヒューマンドラマ。
停戦直後のバルカン半島・・・NGO「国境なき水と衛生管理団」は井戸に死体が投げ込まれ、水が使えなくなってしまった村に赴き、死体を引き上げようとするがロープが切れてしまい死体は落下し 新しいロープを探すことになった。
彼らはたった1本のロープを求め、危険地帯を探し回るが なかなか見つけられない!?
『ロープ 戦場の生命線』は、井戸から死体を引き上げるのに使うロープを探す国際援助隊
が思わぬ事態に直面する姿を描いた、スペイン製のヒューマンドラマ。
民族紛争の不条理!
平和な日本では民族紛争といってもピンとこないが、アフリカでは民族や宗教の違いによる紛争や内戦が絶えないのです。
昨日まで軒を並べて仲良く暮らしていたのに、ある日を境に民族が違うから 宗教が違うからと憎み合い、殺し合うのは民族紛争の不条理そのものだ。
2006年に公開された『ホテル・ルワンダ』では、フツ族の人とツチ族の人は見た目では、まったく区別ができないのにフツ族民兵は ツチ族を大虐殺するシーンがありました。
殺す理由は・・・ ターゲットをでっちあげ、殺すことで自分やフツ族の力を確認するという不条理な殺戮が繰り返されているのです。
またアフリカだけでなく、ユーゴスラビアのボスニア紛争など他の国でも宗教・言語・民族の違いによる対立や激しい戦闘が繰り広げられている現実があります。
ボスニア紛争を描いた映画
ボスニア紛争を題材にした映画では、ダニス・タノヴィッチ監督の戦争コメディ『ノー・マンズ・ランド』(2002年)があります。
この作品は1992年~1995年にかけての約3年半、東ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナで起こったボスニア紛争を描いており、ボスニア軍のチキとセルビア軍のニノという2人の兵士を通して、紛争の背景にある民族間の対立の縮図をわかりやすく見せてくれます。
国際援助活動家の受難!
そんな紛争地帯で環境破壊や飢餓で苦しむ人々に対し、国際援助活動家やNGOの団体は政府や国際機関とは異なる「民間」の立場から利益を目的とせず支援活動をしています。
彼らは、自らの意志と信念で危険が残る地域に赴き、助けが必要な人々のために、やるべきことを実行しているのです!
そして紛争の危険地帯での活動のため、彼らは予想外の受難を受けたり、地雷を踏んだりと死を伴う危険な目に遭遇することもあります。
『ロープ 戦場の生命線』は、戦禍に苦しむ人々のために奔走する国際援助活動家たちの受難を描いたヒューマンドラマ。
豪華実力派キャストの共演
国際援助活動家のメンバーを「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス、「オブリビオン」のオルガ・キュリレンコ、「ゼロの未来」のメラニー・ティエリーなど豪華実力派スターの共演で描きます。
『ロープ 戦場の生命線』は、スペイン版アカデミー賞と呼ばれる「第30回ゴヤ賞」で最優秀脚色賞を受賞した作品。
映画『ロープ 戦場の生命線』
井戸に死体が投げ込まれた!?
1995年、民族紛争で停戦後間もないバルカン半島の山岳地帯。
その村では武装解除が進んでいたが、人々の生活は困窮していた。
そんな中、ある村で井戸に死体が投げ込まれ 生活用水が汚染されてしまう。
それは、水の密売ビジネスを企む犯罪組織の仕業だった。
それに対応するため、国籍も年齢もバラバラの5人で構成される国際援助活動家“国境なき水と衛生管理団”は、水が使えなくなってしまった村に赴き死体を引き上げることにした。
しかし死体を引き上げている最中に古かったロープが切れてしまい死体は落下し、通訳と代わりのロープを探しに行くことになった。
彼らは武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯を、1本のロープを求めてさまようが、村の売店でも、国境警備の兵士にもことごとく断られ、なかなかロープを手に入れることができない。
そんな中、一人の少年との出会いがきっかけで衝撃の真実と向き合うことになる。
5人の国際援助活動家たちは・・・そこで何を見たのか!?
皮肉たっぷりのブラックコメディ!
本作は反戦映画で戦争の悲惨さが描かれながらも、人道支援を行う活動家たちが1本のロープを探し求める様子が皮肉たっぷりに描かれている。
そして、徒労と承知で難局や挫折もユーモアで笑い飛ばし、困難に立ち向かっていく主人公たちの姿が感動的で素晴らしい!
『ロープ 戦場の生命線』は、知られざる英雄たちの活動を皮肉たっぷりに描いた戦場ボランティア物語です。
作品概要
製作国:スペイン
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
上映時間:106分
日本劇場公開日:2018年2月10日
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