2022年に劇場公開された『クライ・マッチョ』の予告編動画は、こちら
元ロデオ界のスターだった男は落馬以来 おちぶれ、孤独な一人暮らしをおくっていた。
ある日、元の雇い主から離婚した妻のもとにいる10代の息子をメキシコから連れ戻してくれと依頼される・・・そして男と少年は、メキシコからアメリカ国境への旅を始める。
『クライ・マッチョ』は、C・イーストウッドが、今こそ”真の強さ”の意味を問う感動作!
依頼されたのは子供の誘拐?
息子を連れ戻してほしい・・・それは犯罪スレスレの、誘拐仕事。
孤独な一人暮らしをおくっていた男マイクに、元雇い主から別れた妻に引き取られている十代の息子ラフォを、メキシコから連れ戻してくれと依頼される。
元雇い主に恩義があるマイクは、その依頼を引き受けた。
そんなラフォは、男遊びに夢中な母に愛想をつかし、メキシコで闘鶏用のニワトリ・マッチョと、盗みや闘鶏に明け暮れストリートで生きていた。
半ば誘拐のような形で拾った、マイクとラフォはアメリカ国境への旅を始めるが、そんな彼らにメキシコ警察や、ラフォの母が放った追手が迫って来る。
本当の強さとは
親の愛を知らないため、当初は「誰も信じない」と心を閉ざしていたラフォは、老いや弱さも含めた自らの姿をさらけ出し、生き方を示してくれるマイクの持つ“本当の強さ”に憧れを抱き、ラフォは次第に心を許していく。
先に進むべきか、留まるべきか? 今、マイクは少年と共に、人生の岐路に立たされた!
イーストウッド監督作品の圧倒的存在感!
『クライ・マッチョ』は、年の離れた男ふたりのロードムービーだが、91歳になったC・イーストウッドならではの新境地と清々しい後味が残る新たな代表作となっています。
映画『クライ・マッチョ』は、監督50周年+40作品目
クリント・イーストウッドは、俳優として『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』といったマカロニウエスタンで人気を博し、一匹オオカミ的刑事役の『ダーティハリー』シリーズで、世界中の映画ファンの心を鷲づかみにしました。
さらに監督として『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』で2度にわたってアカデミー作品賞・監督賞を受賞し、数々の名作を生み出してきました。
物静かで寡黙なイメージ・・・イーストウッドは孤高を生きる男の役にピッタリの魅力があり、これまでアメリカ人が好むヒーロー像を見事に演じてきました。
本作では監督・製作・主演を務め、落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともに、メキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観を語っていく姿を描いています。
『クライ・マッチョ』の原作は、1975年に発刊されたN・リチャード・ナッシュによる小説の映画化だが、40年前にイーストウッドが映画化のオファーを受けた時、「主人公のマイクを演じるには時期尚早」と一度見送られた企画だったが、ついに機が熟しての映画化となりました。
老齢をあるがままに受け止める
本作では腰を曲げヨレヨレと歩く老齢化したイーストウッドの姿をみて失望した人は、エネルギッシュな「ダーティハリー」の時のキャラハン刑事を思い起こしているのでしょう。
歳を経て肉体は枯れても彼の映画への情熱は、いつまでも枯れることはないのです。
『クライ・マッチョ』は、年齢を重ねたカウボーイが依頼された仕事の任務中に、ちょっとした自分探しをするという気楽に楽しめる作品です。
映画『クライ・マッチョ』あらすじ
かつて数々の賞を獲得し、ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロだったが、落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、家族も離散した孤独な老人。
いまは競走馬の種付けで細々とひとりで、細々と暮らしていた。
そんなある日、マイクは元の雇い主から離婚しメキシコにいる彼の息子ラフォを誘拐して連れてくるよう依頼される。
離婚した妻は男たちと派手に遊び、ラフォを虐待しているらしいとのことだ。
ラフォは、マッチョと名付けた闘鶏用のニワトリと盗みや闘鶏に明け暮れ、ストリートチルドレンとして生活していた。
彼を見つけたマイクは、アメリカの大きな牧場主の父親が彼に会いたがっていることを告げ、ラフォはアメリカ行きに希望を見出し マイクの車に乗り込んだ。
親の愛を知らない生意気な不良少年のラフォと、ニワトリのマッチョを連れてメキシコからアメリカ国境を目指すことになったマイクだったが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていた。
そして、実はハワードが息子を呼び寄せるのには、ある事情があったのだ。
映画『クライ・マッチョ』のキャスト・吹き替え声優
『クライ・マッチョ』に登場する主なキャストと吹き替えの声優を一覧に示します
役名(役者) | 関連 | 日本語吹替・声優 |
---|---|---|
マイク・マイロ (演者:クリント・イーストウッド) | 調教師 | 多田野曜平 |
ラファエル・“ラフォ”・ポルク (演者:エドゥアルド・ミネット) | ハワードの息子 | 石橋陽彩 |
ハワード・ポルク (演者:ドワイト・ヨアカム) | マイクの雇い主でありラフォの父 | 安原義人 |
マルタ (演者:ナタリア・トラヴェン) | レストランのオーナー | 滝沢ロコ |
レタ (演者:フェルナンダ・ウレホラ) | ハワードの妻 | 佐古真弓 |
アウレリオ (演者:オラシオ・ガルシア・ロハス) | レタの部下 | 佐藤せつじ |
100年とちょっとの映画の歴史において、約60年以上にわたって活躍を続け、今なお最前線で精力的に活動を続けるクリント・イーストウッドは、数多くの西部劇やアクション映画に出演し、映画界における文字通りの「生ける伝説」である。
映画『クライ・マッチョ』の主題歌・音楽
劇中の最後に流れる曲は、イーディー・ゴーメによる『Sabor A Mi』になります。
もう一つのカントリー曲は、ウィル・バニスターの『Find a New Home』
『クライ マッチョ』 アラン に 捧ぐとは?
映画『クライ・マッチョ』のエンドロールには「アランに捧ぐ」と表示されます。
アランとは、2021年2月に亡くなった音響編集者のアラン・ロバート・マレー氏と思われます。
クライ マッチョ の原題は?
映画『クライ・マッチョ』の原題は「Cry Macho」です。
これは日本語で「男らしく泣け」という意味です。
クライ マッチョ 興行収入は?
『クライ・マッチョ』は公開初日に160万ドル、2日目に170万ドル、3日目に130万ドルの興行収入を記録しました。
オープニング週末の興行収入は440万ドル、1劇場当たりの平均興行収入は1115ドルとなった。
作品概要
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
上映時間:104分
劇場公開日:2022年1月14日
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