2022年に公開された『プロジェクト:ユリシーズ』の予告編動画は、こちら
近未来・・・地球は伝染病や核戦争などで汚染され、人類はケプラー209惑星に逃げ延びた。
しかし、惑星での生活は人間に悪影響を及ぼし、人類は再び地球に帰還するためのユリシーズ計画を立ち上げた・・・そして人類の存亡をかけた、その計画は一人の女性に託された。
母なる地球を人類は破壊した!
核戦争による環境汚染で、人類は自ら地球環境を破壊し 生存に適さぬ場所になってしまう。
そして、人類はケプラー209惑星に移住し宇宙移民となった。
生殖機能が無くなる!
しかし惑星ケプラー209の生活は、人間の生殖機能に悪影響を及ぼし、このままでは子孫が残せなくなってしまうことが判明した。
この惑星で2世代過ごした人類は、種を残そうと地球へ帰還する”ユリシーズ計画”を開始する…地球を去った人類が、再び地球に戻る計画だ!
人類の存亡を懸けた壮大な計画!
しかし、第1次計画で地球に降り立った隊員との連絡は途絶え、消息も不明になった。
第2次調査隊の女性隊員ブレイクは、辛うじて地球に降り立つことができ 果てしなく広がる干潟を歩き出す…人類の存亡をかけたプロジェクト:ユリシーズが彼女に託された。
荒廃し どこまでも続く泥と水の世界!変わり果てた地球で探査を続けるブレイクだったが、何者かに襲われたことで地球に生存者がいることを知る・・・そしてケプラーの、人類と地球の生存者との生き残りをかけた戦いが始まる。
『プロジェクト:ユリシーズ』は、植民惑星から地球へ帰還しようとする宇宙移民と、変わり果てた地球に生き残っていたわずかな人類との争いを描いたSFサバイバルアクション。
宇宙移民の映画の映画
これまで、人口増加や核戦争により放射性物質で汚染された地球から、人類が他の惑星へ移住するSF映画も公開されました。
2019年に公開されたスウェーデン製SF『アニアーラ』では、放射性物質で汚染された地球から火星へ移住するため、8000人の乗客を乗せて旅立った巨大宇宙船アニアーラ号が事故により、火星への軌道を外れてさまようことになってしまう。
そして、希望を失い狂気へ落ちそうになった乗客たちの姿を描いています。
他にも『パッセンジャー』(2016年)や『インターステラ―』(2014年)など、人類滅亡の危機に立たされた人々が宇宙移民となり新惑星を目指したり、別の銀河に新天地を求めるプロジェクトSF映画があります。
『プロジェクト:ユリシーズ』は、他の惑星に移住した人々の地球への帰還の物語。
R・エメリッヒ監督が再タッグ!
『プロジェクト:ユリシーズ』は『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒが製作総指揮を担当し、『HELL』を監督したティム・フェールバウムとの再タッグ作品。
『HELL』(2011年)は、“終末を迎えた世界”を描いたSFサバイバルスリラーで、製作総指揮をローランド・エメリッヒとティム・フェールバウムが監督を務めました。
『プロジェクト:ユリシーズ』は、2021年のドイツ映画賞で視覚効果賞・美術賞受賞をはじめ、各国際映画祭で数々の作品賞受賞と各賞にノミネート。
どこまでも広がる、水と泥の世界…この印象的なシーンはドイツ・ハンブルクに近いワッデン海の、広大な干潟で撮影されました。
『プロジェクト:ユリシーズ』は、珍作に怪作にSF映画など、さまざまな映画を上映する「未体験ゾーンの映画たち2022」の上映作品。
『プロジェクト:ユリシーズ』のあらすじ
近未来の地球…世界的な伝染病、核戦争の勃発などにより地球は汚染され、人間は居住不可となった。
富裕層は遥か宇宙の彼方にある、ケプラー209惑星へと逃げ延びた。
しかし、ケプラー惑星での生活は人間の生殖機能に悪影響を及ぼし、子孫を残せないことが判明した・・・このまま、この惑星にいれば子供は作れない!
そこで人類は、種を残そうと地球へ帰還する”ユリシーズ計画”を立ち上げる…地球を去った人類が、再び地球に戻るのだ!
その後、第1次計画で地球に降り立った隊員との連絡は途絶え、消息も不明になった。
引き続き、第2次調査隊が地球へと出発した。
第2次調査隊の女性隊員ブレイクは、辛うじて地球に降り立つことができたが、そこは果てしない泥と水が広がる干潟だった…泥一色の世界。
変わり果てた地球で探査を続けるブレイクだったが、突然 何者かに襲われたことで地球に生存者がいることを知る。
そしてケプラーの、人類と地球の生存者との生き残りをかけた戦いが始まった。
キャスト
ノラ・アルネゼデール、イアン・グレン、サラ=ソフィー・ブースニーナ、ショペ・ディリスなどが出演。
地球への帰還の物語!
『プロジェクト・ジェミニ』のように、他の惑星への人類植民地化をテーマにしたSF映画は多数あるが『プロジェクト:ユリシーズ』は、あまり語られない地球への帰還の物語。
映画冒頭の20分間は、人気のない荒廃した別の世界にいると思われる映像…しかしその後、この世界が間違いなく地球だと示す『猿の惑星』(1968年)と同じ衝撃を受ける!
名作『猿の惑星』のラストシーンで、自由の女神象をみてテイラーは叫ぶ “ここは地球だったんだ、何て事をしたんだ!ちくしょう!人間なんか みんな地獄に落ちてしまえ!” と。
人類は自ら地球環境を破壊し 生存に適さぬ場所にしてしまう…愚かな人間どもデス!
作品概要
製作国:ドイツ・スイス合作
監督:ティム・フェールバウム
上映時間:104分
劇場公開日:2022年2月4日
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