2022年11月に劇場公開された『ザ・メニュー』の予告編動画は、こちら
なかなか予約の取れない超高級レストラン・・・そのレストランは、太平洋沖の孤島にあった。
『ザ・メニュー』は、超一流シェフが提供する究極のフルコースを求めてやって来たセレブたちに衝撃のコースメニューが提供されていく様を、ブラック・ユーモア満載で描いた美食サスペンス。
そこは世界で一番予約が取れない店!
アメリカ北西部、太平洋沖の孤島で営業している超高級レストラン・ホーソン。
孤島にあるにも関わらず、ホーソンはめったに予約が取れないレストランなのだ。
だが、今日は特別に招待された人々が集う日で 客たちは専用の船でそこに運ばれた。
死ぬほどウマい?「嫌味料理」
島に到着した客は、味音痴の役者や、なんでも金で解決するIT企業家の3人組、料理オタクの青年カップルなど癖のある連中ばかり。
このレストランを仕切るのは、カリスマシェフのスローヴィクだ。
彼らが席につき、スローヴィクが ぱん!と力強く両手を打つとコースがスタートする。
これから 死ぬほどウマい? フルコースの「嫌味料理」が提供されるのだ!
メニューは”絶望”という名のフルコース!
1皿目が供される前に彼はいう・・・「食べないでください!」と。
戸惑う客たちに彼は言う・・・「味わうのです、味覚で 嗅覚で」と。
スローヴィクの不可解な言葉から始まったディナーは、料理が進むにしたがって、感動が困惑に、困惑が怒りに、怒りが恐怖へと変わり、そして絶望のフルコースへと変貌していく。
映画『ザ・メニュー』は、孤島のレストランを舞台に繰り広げられる、笑いと風刺が効いたクローズドサークルのサイコ・サスペンス! 孤島ゆえに、携帯も機能しない・・・。
そのメニューは人々の虚栄心を暴き出す!
“これが美食? ふざけんな!俺たちはセレブなんだぜ!”しかし『ザ・メニュー』ではコースが進むにつれ選ばれし11人の客たちの化けの皮がどんどん剥がれていく様が描かれる。
伝説のカリスマシェフが提供する芸術的な「恐怖の一皿?」、そしてそこに集まった11人の客たちの”秘密”や”悪行”がスリリングに明かされる。
ハリーポッターで有名なレイフ・ファインズの見事な演技!
物語を強烈に盛り上げるのは、『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート卿役で知られるレイフ・ファインズが全編出ずっぱりの演技を披露。
彼が演じたのはレストランの“カリスマシェフ”で、サスペンスをぼっ発させる張本人であり、物語の語り部という八面六臂の活躍ぶりを見せながら、己の存在を鋭いシェフ・ナイフで切り刻みつけてくる。
料理は美食のドキュメンタリー風!
本作のプロダクションチームは、 わずか45席に年間200万件の予約希望が殺到すると言われていたスペインの三ツ星レストランエル・ブリや、カリフォルニアのフレンチ・ランドリーなど、世界の名だたる「予約の取れないレストラン」を参考にしただけあって、調理の場面や料理のアップは緊迫感があり、美食のドキュメンタリーを見ているようです!
アメリカで大ヒット!
『ザ・メニュー』は、アメリカ社会が抱える問題点が浮き彫りになるブラック・ユーモアに満ちた作品で、人対人の心理的アクション映画でもあり、アメリカで大ヒットしました。
『ザ・メニュー』のあらすじ
高級レストラン・ホーソンは太平洋沖の孤島にあり、客たちは専用の船でそこに運ばれる。
その日船に乗り合わせたのは、著名な料理評論家と編集者、落ち目の映画俳優とそのアシスタント、金持ちの熟年夫婦、そして成金のIT長者3人組・・・客は他に、料理オタクの青年と彼に誘われた若い女性のカップル・・・一人あたりのディナーのご予算は、なんと20万円!
かれらが席につき、スローヴィクが ぱん!と力強く両手を打つと、コースがスタートする。
1皿目が供される前に彼はいう「食べないでください」と・・・戸惑う客たちに「味わうのです。味覚で。嗅覚で」と。
そう、ここは美食を食べる場所ではなく、スローヴィクの作品を体感する劇場なのだ。
2皿目も皮肉めいた料理で、ソースだけが供され それを付けるはずのパンがない。
しかし、3皿目から様子が変わってきた・・・「記憶」と題されたその皿が供される時からスローヴィクは痛ましい幼少期の思い出を語り始める。
客たちはやっと、何か不吉でよからぬことが起ころうとしていると気がつく!?
そしてコースが進むにつれスローヴィクの狂気が増した「ザ・メニュー」が提供されていく。
それと共に、ゲストたちの”秘密”が徐々に暴かれていく・・・シェフの目的と正体とは?
キャスト
レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト、ホン・チャウ、ジャネット・マクティア、リード・バーニー、ジュディス・ライト、ポール・アデルスタイン、
アルトゥ―ロ・カストロ、ロブ・ヤン、ジョン・レグイザモなどが出演。
その料理は どんでん返しの地獄のディナー!
本作を ”あ~レストランを舞台にしたグルメもの なのね~” と 思ったら大間違い!
極上の「嫌味料理」で、胸焼けすること必至!デザートが出る頃には”心”が死んでいる。
知的な料理で鬱のどん底に叩き落すのが『ザ・メニュー』のフルコース料理・・・一つ一つのコースメニューには、シェフから想定外の”サプライズ”が添えられているのデス。
映画『ザ・メニュー』は、スリルというスパイスが添えられた・・・極上の美食映画です。
作品概要
製作国:アメリカ
監督:マーク・マイロッド
上映時間:108分
劇場公開日:2022年11月18日
コメント
コメント一覧 (1件)
始まってすぐの船に乗る時点から漂う不穏な雰囲気に引き込まれました。
そしてレストランもコースのメニューも洗礼されていて魅力的に見える一方、何が行われているのか分からない不安感もあり、終始ドキドキさせられる作品でした。
最後まで謎が残るところもあったけど、「与える側と奪う側の平等性」というテーマが新鮮で面白かったです。