2022年11月に劇場公開された『ザリガニの鳴くところ』の予告編動画は、こちら
アメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯で、青年の変死体が発見された。
容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯で育った、無垢な少女カイア。
彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきたのだ・・・全世界累計1,500万部突破の大ヒットミステリーを映画化.
少女はたった一人で生きてきた!
その少女は、ノースカロライナ州の湿地帯で 一人で生きなければならなかった。
無垢な少女カイアは6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花・草木・魚・鳥など、湿地の自然から生きる術を学び・・・一人で 生き抜いてきたのだった。
ただ一人、読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去っていった・・・。
そこは「ザリガニの鳴くところ」
以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。
人々は真っ先に「湿地の少女」カイアを疑う・・・彼女が犯人なのか?
みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へと誘っていく。
映画『ザリガニが鳴くところ』は、不毛の湿地帯でず~と孤独に生き続けてきた少女の半生と、彼女をめぐる裁判の行方を描いたサスペンス・ミステリー。
全世界大ベストセラー小説を映画化!
『ザリガニの鳴くところ』の原題は?
『ザリガニの鳴くところ』の原題は、”Where the Crawdads Sing”になります。
本小説は2019年と2020年にかけてアメリカで一番売れた本で、日本でも2021年の本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝きました。
女優のリース・ウィザースプーンが映画化権と製作を手がけ、ドラマ「ふつうの人々」で注目を集めたデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務めました。
ザリガニの鳴き声って?
タイトルのザリガニの鳴き声が気になりますが、 英語でクレイフィッシュと呼ばれるザリガニは、淡水の池や沼、小川、田んぼなど浅い水辺にいるようです。
そしてザリガニとロブスターと伊勢海老は「十脚目」という分類の生き物仲間で、巷ではザリガニが“ジジジジ”、ロブスターが“ジジジジジ”、伊勢海老は“ギギギギギ” と鳴くという噂があります。
映画『ザリガニの鳴くところ』のあらすじ
ひとり取り残された少女!助けてくれるのは自然だけ
小説では、カイアが6歳のとき、母が小屋を出ていく姿から始まっていく・・・。
1足しか持ってないワニ革風の靴を履き母親が出ていく姿を、カイアは網戸を開けて煉瓦と板切れの階段に立って見る。
いつもなら、小道が通りにぶつかるところで立ち止まり、こちらを振り返って片腕を高く上げ白い手をひらひらさせるのに…母はその日は立ち止まらず、振り返らなかった。
それから数週間がたったころ、いちばん上の兄ジョディは、「これ以上ここで暮らしてはいけないんだ」と言って出ていく・・・2人の姉も小屋を出ていった。
自分も出ていきたかったが、バス代もないので無理だ・・・なにしろ彼女はまだ7歳なのだ。
残されたのは、父とカイアだけ。
戦争で負傷した父は障害者年金で暮らしているが、時折小金を置いていくだけで帰らない日も多い・・・カイアはひとりで トウモロコシ粉で粥を作り、暮らしていくことになる。
カイアが10歳になったころには父親は帰らなくなり、彼女は自分で食料を調達しなければならなくなった。
父さんが残したボートで海に出て、ムール貝を堀り 麻袋に入れたそれを燃料店に持って行ってガソリンと金に換えてもらう・・・。
着るものは、姉たちが残して行ったオーバーオールを使い捨てのように穿いた・・・しかしシャツはどれも穴だらけで、履ける靴は一足もない。
14歳のとき、エビ漁師の息子テイトから読み書きを教えてもらった・・・カイアは学校に行ったことがないので読み書きが出来ないのだ。
テイトが根気よく教えてくれるので、少しずつ彼女は字を読めるようになる。
そんな少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去っていった・・・。
以来、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴く湿地帯」で静かに暮らしていた。
1969年・・・ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。
容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイアだ。
彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花・草木・魚・鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきたのだ。
そんな彼女の世界に心優しきひとりの青年が迷い込んだ・・・彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める。
『ザリガニの鳴くところ』の犯人の真実に迫る
映画「ザリガニの鳴くところ」の犯人について、その真実に迫ってみましょう。
この作品は、その独特な世界観と謎解きの要素で多くの視聴者を魅了しています。
ザリガニの鳴くところの子役は誰ですか?
映画「ザリガニの鳴くところ」の子役として注目を集めたのは、デイジー・エドガー=ジョーンズです。
彼女は幼い頃から子役として活躍し、その演技力は多くの観客を魅了しています。
彼女の演技力が作品の魅力を一層引き立てています。
デイジー・エドガー=ジョーンズの演技力
デイジー・エドガー=ジョーンズは、その卓越した演技力で映画「ザリガニの鳴くところ」の子役を見事に演じきりました。
彼女の演技は、観客に強い印象を与え、作品の評価を高める一因となりました。
彼女の演技力の源泉は、幼い頃からの演技経験と、彼女自身の努力と才能によるものです。
役を獲得するまでの道のり
デイジー・エドガー=ジョーンズが「ザリガニの鳴くところ」の子役を獲得するまでの道のりは、決して容易なものではありませんでした。
彼女は幼い頃から子役として活躍していましたが、その中でも特に印象的なのは、彼女が「ザリガニの鳴くところ」のオーディションで見せた演技です。
彼女はその演技で審査員を圧倒し、見事に役を獲得しました。
以上のように、デイジー・エドガー=ジョーンズはその卓越した演技力と、役を獲得するまでの努力によって、「ザリガニの鳴くところ」の子役を見事に演じきりました。
『ザリガニが鳴くところ』とはどういう意味ですか?
「ザリガニの鳴くところ」というタイトルは、映画の中で特別な意味を持っています。
ザリガニが鳴くところとは、本来人間の聴覚では感知できないはずの音をも感じとれる場所を指します。
それは人間が「湿地」と命名した場所ではなく、人間の知性も感性も踏み入れる余地のない場所を示しています。
この場所は、自然の絶対性を象徴し、人間が不用意に足を踏み入れたら、気づく間もなく自然に捕食され、その一部へと還るという恐ろしさを持っています。
このタイトルは、映画の主人公、カイアが生き抜いていく湿地の環境と、彼女が直面する社会の厳しさを象徴しています。
カイアは、湿地で孤独に生き続け、自然から生きる術を学びました。
このタイトルはまた、カイアが幼かった頃、一番年の近い兄ジョディが暴力を振るう父の元を去ろうとする際、父と二人暮らしとなってしまう幼い妹カイアへ残した助言「父に暴力を振るわれそうになったら、“ザリガニの鳴くところ”へ逃げろ」という形で登場します。
この言葉を聞いた後、父との接触をできるだけ避け、一人でボートを操り湿地で過ごすようになった幼いカイアの行動からも、「ザリガニの鳴くところ」とは、やはり「湿地」そのものであることが窺えます。
「ザリガニの鳴くところ」は、安心安全な場所、そしてカイアにとっていつまでも愛する場所を意味しています。
それは、彼女が自然と共に生き、自然から学び、そして自然に対峙する場所であり、彼女の生きる道を象徴しています。
『ザリガニの鳴くところ』の原作のあらすじは?
映画「ザリガニの鳴くところ」の原作は、ディーリア・オーエンズによる同名のミステリー小説で、全世界で累計1500万部を売り上げた世界的ベストセラーです。
この物語は、1950年から1970年のノースカロライナ州を舞台に、たった一人で湿地で強く生き抜く少女の成長とある男の死をめぐるミステリーを描いています。
犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。
彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった一人で生き抜いてきました。
そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになります。
カイアは法廷で、自身の半生について語り始めます。
この物語は、人間の知性も感性も踏み入れる余地のない場所、人間が「湿地」と命名した場所での生活を描いています。
それはもはや人間が感じとれる範囲を超えた、有無を言わさぬ、あまりにも絶対的な自然の中での生活です。
そして、その中でカイアは自然から生きる術を学び、強く生き抜いていきます。
この物語を通じて、読者は自然と人間、そしてその間に存在する微妙な関係性を考える機会を得ることができます。
また、カイアの生き方や選択は、読者にとって新たな視点を提供し、自己の生き方や価値観を見つめ直すきっかけとなるでしょう。
『ザリガニの鳴くところ』伏線の解説
映画「ザリガニの鳴くところ」は、その緻密なストーリーテリングと巧妙な伏線の配置により、視覚的な饗宴を提供しています。
以下では、映画の中で特に注目すべき伏線について解説します。
- カイヤの詩集: 映画の中でカイヤは詩を書くことで自己表現を行います。これらの詩は、彼女の感情や経験を反映するだけでなく、物語の重要な伏線となります。例えば、彼女の詩「ホタル」は、愛と死の誘いが隠されているという暗示を含んでいます。これは、映画の結末に向けての重要な伏線となります。
- テイトの発見: テイトがカイヤの書き溜めた詩集を発見するシーンは、彼女の才能と内面を明らかにするだけでなく、二人の関係性を深める重要な瞬間でもあります。また、これはカイヤの成長と自己表現の旅を象徴しています。
- カイヤの疑念: 映画の中でカイヤは、湿地で孤独に生き続ける少女として描かれています。彼女が犯罪に巻き込まれるというプロットは、彼女が社会から孤立していることを強調しています。これは、彼女が自己防衛のためにどこまで行くかを示唆する伏線となります。
これらの伏線は、映画の物語を豊かにし、視覚的な饗宴を提供します。
それぞれの伏線が解き明かされるとき、観客はカイヤの内面世界をより深く理解し、彼女の旅に共感することができます。
これらの伏線は、映画「ザリガニの鳴くところ」が視覚的な饗宴であるだけでなく、心理的な深みも持っていることを示しています。
ザリガニの鳴くところ 赤い繊維の意味
ただし、「赤い繊維」が具体的に何を象徴しているのかは、作品の全体的なコンテキストやその他の要素との関連性を考慮することで理解できます。
例えば、赤は一般的に情熱、愛、危険、怒りなどの強烈な感情を象徴する色とされています。
また、繊維はつながりや結びつき、あるいは何かを支える力を象徴することがあります。
したがって、「赤い繊維」は主人公の強烈な感情や、人間関係の複雑さ、あるいは困難を乗り越えるための内なる力を象徴している可能性があります。
しかし、これは一つの解釈に過ぎません。
作品を深く理解するためには、全体のコンテキストを考慮に入れた上で、自分自身の解釈を見つけることが重要です。
『ザリガニの鳴くところ』の考察と分析
映画「ザリガニの鳴くところ」は、その深遠なテーマとメッセージにより、視聴者に多くの考察と分析の余地を提供します。
この作品は、湿地帯で孤独に生き続けてきた少女の半生と、彼女をめぐる裁判の行方を描いたサスペンス・ミステリーであり、その中には人間の心理や社会の偏見、そして自然との共生といった深いテーマが織り込まれています。
特に、「ザリガニの鳴くところ」というタイトル自体が、作品の核心を示す象徴的なフレーズとなっています。
この「ザリガニの鳴くところ」は、文字通り湿地を指すと同時に、カイアが自己を保つための逃げ場所、そして自然と共生する場所を象徴しています。
また、この作品は、人間が自然に対して持つ畏怖感や尊敬の念を描き出しています。
湿地帯は、人間の知性や感性が踏み入れる余地のない、絶対的な自然の領域であり、そこは人間が不用意に足を踏み入れたら、気づく間もなく捕食され、誰でもない「そこ」の一部へと還る場所です。
このような自然の力強さと無情さを前に、人間は自己の存在の脆弱さを痛感し、その結果、カイアを「湿地の娘」と蔑むようになります。
このように、「ザリガニの鳴くところ」は、人間と自然、個人と社会、そして愛と恐怖といったテーマを巧みに絡め合わせ、視聴者に深い考察と分析の余地を提供する作品です。
その深遠なテーマとメッセージを理解することで、視聴の価値がさらに高まるでしょう。
『ザリガニの鳴くところ』の犯人の衝撃の結末
映画「ザリガニの鳴くところ」の犯人の衝撃的な結末について、その詳細を解説します。
この結末が作品全体の評価にどのように影響を与えたのか、その分析も行います。
ザリガニの鳴くところ テイト 最後の行動
映画「ザリガニの鳴くところ」のキャラクター、テイトの最後の行動は、作品の結末に深い影響を与えます。
物語の終わりに、テイトはカイアの遺品を整理している際に、カイアがチェイスを殺したと思われる証拠を見つけます。
この発見により、カイアがチェイスを殺した可能性が再浮上します。
しかし、この結末は「可能性」でしかなく、多くの視聴者が「カイアが真犯人だったのか」と考えるでしょう。
この結末は、視聴者に想像の余地を残し、物語の解釈を深める要素となります。
テイトのこの行動は、彼がカイアの世界観を真に理解できていなかったことを示しているかもしれません。
それは、カイアが人間界というか、俗世間は生きるに値しない場所であり、それと自分をつなぐのはテイトだけでよかったという彼女の視点を反映しています。
このように、テイトの最後の行動は、物語の結末を大きく左右し、視聴者に深い印象を残します。
それは、カイアの真実を暴くだけでなく、彼女の世界観と人間界との関係性を浮き彫りにする重要な瞬間となります。
ザリガニの鳴くところ 面白くない?視聴者の反応
映画「ザリガニの鳴くところ」に対する視聴者の反応と評価を深堀りし、その意見の多様性と作品への影響を詳細に分析します。
視聴者の反応は、映画の受け取り方や解釈の多様性を示し、作品の評価を多角的に理解するための重要な要素です。
この作品が全世界で累計1500万部を売り上げ、視聴者を驚かせ、考えさせ、さらには二度観たくさせるほどの衝撃的な真実を描いていることを考慮に入れると、視聴者の反応はさらに興味深いものとなります。
ザリガニの鳴くところ 実話?
映画「ザリガニの鳴くところ」の実話性についての詳細な解説は次の通りです。
この作品は、動物学者であるディーリア・オーエンズによるミステリー小説が原作で、2019年と2020年に「アメリカで最も売れた本」となり、日本でも2021年に本屋大賞・翻訳小説部門の第1位に輝きました。
原作に惚れ込んだリース・ウィザースプーンは、自身の製作会社ハロー・サンシャインで映像化の権利を獲得し、自らプロデューサーを務めました。
『ザリガニの鳴くところ』のキャスト
デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン、
マイケル・ハイアット、スターリング・メイサー・Jr.などが出演。
貧しさと野生の生き方!
その湿地帯は不毛の地であり、少女の一家が粗末な小屋に住んでいたように、人々は勝手にそこに住んでいた・・・本作はその貧しさと、瑞々しい自然の対比が鮮やかに描かれている。
映画終盤で「私は湿地だった」・・・という言葉が彼女の全てだったのでしょう。
そして裁判で無罪を勝ち取ったカイアだが、ラストではある真相が浮上する!?
作品概要
製作国:アメリカ
監督:オリビア・ニュートン
上映時間:125分
劇場公開日:2022年11月18日
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