2021年2月に劇場公開された『食われる家族』の予告編動画は、こちら
ある日、25年前に疾走した妹が突然、家族の目の前に現れた・・・だが、彼女の存在が家族の関係を次第に崩壊させていく!
25年ぶりに姿を現した妹は何者なのか?
小さい頃 遊園地で行方不明となった妹が25年ぶりに見つかり 家族全員で一緒に暮らすことになった・・・両親は、二度と会えないと思っていた娘の出現に大喜びした!
だが・・・その日以来、家族に不可解な出来事が次々と起こっていく!
そして、兄のソジンだけは妹に どこか違和感をぬぐえないでいた・・・何かおかしい!?
ある一家に忍び寄る恐怖
妹の兄は不穏な空気を感じ取り妹が偽者ではないかと疑うが、DNA検査の結果が間違いなく妹であると証明していた・・・どうしても妹とは思えない? お前は 一体何者なんだ?
その小さな亀裂から恐るべき状況へと事態は発展していき、食うか食われるか、まさに兄と妹の骨肉の戦いが展開されていく・・・このままでは “家族が食われていく!”
『食われる家族』は、幼い時行方不明だった娘の帰還をきっかけに 資産家の一家を侵食する“家族乗っ取り”の恐怖を描いたサスペンススリラー。
作家ソン・ウォンピョンが監督に挑んだ第1作!
韓国の小説「ア-モンド」は、感情を司る脳の部位である偏桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない「怪物」と呼ばれた16歳の少年が愛によって共感を学んでいく成長物語で、韓国文学の傑作として絶賛されました。
監督デビュー作にして韓国初登場第1位
本作は、『パラサイト 半地下の家族』(2019年)のように、資産家の一家が新たな侵入者により次第に侵食されていく姿が描かれているが、「パラサイト」のような家賃の安い家にすむビンボー家族がお金持ちの家を乗っ取るブラックコメディの逆バージョンともいえ、家族侵食をユーモア0の謎と狂気に満ち溢れた不穏な雰囲気で描いていく。
『食われる家族』は、ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催された「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品です。
『食われる家族』のあらすじ
半年前、自分の目の前で起きた轢き逃げ事件で妻を亡くしたソジンは、ひとり娘のイェナを連れて年老いた両親と実家で暮らしていた。
彼はその時のショックから立ち直れず、催眠療法を受けていた。
そんななか・・・25 年前に行方不明になった妹のユジンが見つかったとの連絡が入る。
25年前のあの日、ソジンが遊園地で妹から目を離した時、妹は姿を消した・・・。
妹と名乗り出たその女はDNA鑑定でも血縁関係が証明され、両親は二度と会えないと思っていた娘の出現に大喜びし、イェナも優しく美しいユジンに懐くようになる。
同居を始めたユジンは 年老いた母を献身的に世話し、全てが良い方向に進んでいた。
しかし、ソジンだけが不穏な空気を感じ取り、長年実家で働く家政婦のファンにユジンを探るように頼み込むが、ファンはユジンと出掛けた後に突然退職を願い出て消息不明となってしまう。
そして、ユジンの知りあいの夫婦が新しい家政婦として実家に住み込むようになった。
ある夜、眠れずに目覚めたソジンは階段を上るユジンの背に奇妙なタトゥーを目撃する。
そのタトゥーはカルト宗教団体の信者を示す、印だったのだ。
ユジンは「選ばれた少女」として、ソジンのひとり娘のイェナを連れ出した。
「選ばれた少女」は、25 年前に行方不明になった妹のユジンと関係があるのか?
衝撃のラストが待ち受けている・・・。
キャスト
主演は妹を名乗り、じわじわと家族に“侵食”してゆく謎の女を『無双の鉄拳』などのソン・ジヒョがミステリアスに演じている・・・彼女の不気味な笑顔が怖い!
彼女に翻弄される兄に『悪人伝』のキム・ムヨル、他 イエ・スジョン、イ・ホンネ、パク・ミンハ、ソ・ヒョヌ、ソ・ヒジョンなどが出演。
韓流らしい名作!
『食われる家族』は、ラストのラストまで見応えがある韓流っぽさが光る 怖い恐怖劇。
序盤から・・・日常生活に静かなさざ波のように漂う 不穏な雰囲気が迫ってくる。
そして、中盤から終盤にかけて2転3転し、衝撃のラストへの描写が秀逸!
トラウマを持つ神経衰弱な主人公を据え付け、カルト教団による洗脳・マインドコントロールにより、人間の弱さに入り込んでくる侵入者を現実的に描いています。
『食われる家族』は、ミステリーとしても、ホラーとしても楽しめる作品。
作品概要
製作国:韓国
監督: ソン・ウォンピョン
上映時間:103分
日本劇場公開日:2021年2月5日
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