978年に公開された『サタデー・ナイト・フィーバー』は、ディスコフィーバーを再燃させたジョン・トラボルタ主演のダンス映画です。
ペンキ店で働く青年トニー・マネロが、毎週土曜日にディスコで踊ることで日常の鬱憤を晴らし、自分の存在を証明していく姿が描かれています。
トニーは、華やかなヘアースタイルとファッションでディスコのフロアに立ち、得意のダンスで女性たちの視線を釘付けにします。
ビージーズの音楽とともに、映画は60年代のディスコブームを再び巻き起こし、「土曜の夜は、ディスコでフィーバーしよう!」という合言葉を生み出しました。
週末にディスコでダンスすることが人生の全てだったトニーは、年上の女性ステファニーとの出会いをきっかけに、大人の男へと成長していきます。
この映画は、ジョン・トラボルタを一気にスターダムにのし上げた作品であり、彼の出世作ともなりました。
トニーの成長と変貌を描く『サタデーナイトフィーバー』は、青春の葛藤や夢追いの意味を問いかける名作です。
1978年に公開された『サタデー・ナイト・フィーバー』の予告動画は、こちら
ペンキ店で働く彼の楽しみは、毎週土曜日にディスコで踊って鬱憤を晴らすこと!
ヘアースタイルとファッションをビシッときめ、得意のダンスで女たちの視線を釘付けにする・・・60年代のディスコフィーバーを再燃させたジョン・トラボルタ主演のダンス映画。
本作は世界中に60年代ディスコブームの再燃を到来させ、ディスコ・サウンドによるフィーバー現象も巻き起こし、“土曜の夜は、ディスコでフィーバーしょう!”という、合言葉も生まれました。
週末にディスコでダンスする事が人生の全てだった青年が、年上の女性と出会ったことをきっかけに、大人の男へと変貌していく姿を描いています。
『サタデー・ナイト・フィーバー』は、出演時23歳の若きジョン・トラボルタが一気にスターダムにのし上がった、彼の出世作ともなったスター誕生作品!
『サタデーナイトフィーバー』の決めポーズ
有名な決めポーズ
映画のポスターやジャケット写真などで、主演のトラボルタが煌めくミラーボールをバックに決めているポーズが象徴的で、腰をひねり、右手で天を指すポーズが多く知られています…ファッションも、フレアパンツとパンタロンなど当時のファッションスタイルが強調され時代を反映しています。
『サタデーナイトフィーバー』の サントラCD
ビージーズの曲・主題歌が秀逸
公開後にビージーズを含めたサウンド・トラック『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒットし、全米チャートで 何と!24週に渡って1位に居座り続けました。
本作の大ヒット以来、『フラッシュダンス』『フットルース』『ダーティダンシング』など80年代ダンス映画のサウンド・トラックがヒットする現象が生まれました。
『サタデーナイトフィーバー』のあらすじ
トニー・マネロの生活と夢
トニー・マネロはニューヨーク・ブルックリンに住む19歳の青年です。
平日はペンキ屋で働き、週末はディスコクラブ「2001オデッセイ」で踊ることを楽しみにしています。
父親は失業中で、母親としょっちゅう喧嘩ばかりの暗い家庭環境・・・。
そんな彼の夢はダンスで成功することですが、その夢に対する家族や社会からの理解はあまり得られていません。
トニーにとってディスコは、日常の気まずい現実から逃れる唯一の場所であり、そこでの人気者であることが彼の誇りです。
トニーとステファニーの出会い
トニーはある日、ディスコクラブで美しいダンサー、ステファニー・マンガノと出会います。
彼女はトニーよりも経験豊富で、自分の将来に明確な目標を持っています。
二人はダンスコンテストに出場するためにペアを組むことになり、お互いのダンスの技術を高め合います。
この出会いがトニーに与える影響は大きく、彼の人生観や成長に大きな変化をもたらします。
コンテストへの挑戦
トニーとステファニーはダンスコンテストへの出場を目指し、厳しい練習を重ねます。
コンテスト当日、二人は素晴らしいパフォーマンスを披露し、観客を魅了します。
しかし、トニーは審査結果に不満を抱き、それが彼の自己認識や人生観に大きな影響を与えます。
この経験を通じて、トニーは本当に自分が求めているものが何かを考え直すきっかけを得ます。
家族や友人との関係
トニーの家族や友人たちとの関係は、彼の人生において重要な要素です。
父親との葛藤や、兄フランクの挫折、友人たちとの気まずい瞬間などが、彼の精神的な成長に影響を与えます。
特に親友のオルガとの関係は、彼にとって大きな支えとなる一方、時折トニーが自己中心的な行動を取ることで摩擦も生じます。
これらの関係性を通じて、トニーは自己成熟を果たしていきます。
クライマックスとエンディング
映画のクライマックスでは、トニーが自分の価値観や未来について深く考える瞬間が訪れます。
ダンスコンテストの結果や周囲との葛藤から、自分自身を再評価することになります。
最終的に、トニーは自己成長を遂げ、新たな一歩を踏み出す決意をします。
エンディングでは、彼が新たな希望を持ち、新しい未来に向かって進んでいく姿が描かれています。
キャスト
主演にジョン・トラボルタ、ほかカレン・リン・ゴー二イ、ドナ・ぺスコウ、バリー・ミラー、ポール・ベイブなどが出演。
トニーの人物像(俳優:ジョン・トラボルタ)
トニー・マネロは、ブルックリンに住む若いイタリア系アメリカ人で、平日はペンキ屋として働いていますが、土曜日の夜にはディスコのフロアを支配するスターとして輝きます。
トニーは自分の人生に不満を抱きながらも、ダンスで自分を表現することで一時的な解放感を得ています。
彼のキャラクターは、青春の葛藤や夢追いの意味を体現しており、ジョントラボルタの演技によりその内面的な葛藤が見事に表現されています。
ステファニーのキャラクター(俳優:カレン・リン・ゴーニィ)
ステファニー・マンガーノは、トニーがダンスパートナーとして選んだ女性で、自己啓発に努める知性派のキャラクターです。
彼女はトニーの憧れの対象であり、彼に新たな視野や価値観を提供します。
ステファニーは自分のキャリアを追求するためにブルックリンを離れたいと思っており、その意志の強さが彼女のキャラクターの魅力を増しています。
彼女との関わりを通じて、トニーは自分の人生に対する見方を大きく変えていきます。
トニー(俳優:バリー・ミラー)の友人たちの役割
トニーの友人たちは、彼の人生とダンスの世界における重要なサポートキャラクターです。
特に、ボビーはトニーにとって親友であり、その友情が物語の中心にあります。
彼らとの関係は、しばしば気まずい瞬間や衝突を含み、その複雑さがトニーの成長を促します。
友人たちとの関係は、時には支えとなり、時には彼を引き戻そうとする力となって、物語の進行を一層ドラマチックにしています。
トニーの家族の描写
トニーの家族は、彼の日常生活と心理的背景を理解する上で欠かせない存在です。
特にトニーの母親は、オルガとして彼を強く制約する一方で、家族のために尽力する姿を見せます。
父親との関係はしばしば緊張し、トニーが家庭内で感じるプレッシャーや期待が描かれています。
家族の描写を通じて、トニーの行動や選択に影響を与える要素が明らかになります。
その他重要キャラクター
その他のキャラクターには、トニーのライバルやディスコの常連たちが登場します。
彼らは物語の進行に彩りを加え、それぞれがトニーの成長や葛藤に何らかの形で影響を与えます。
また、ディスコミュニティの一員としての彼らの存在は、映画全体の雰囲気とディスコ文化の背景をより深く理解させます。
これにより、映画が描く世界がより立体的で現実味を帯びたものとなります。
映画のテーマとメッセージ
『サタデーナイトフィーバー』は、青春時代の若者たちが夢を追い求める物語です。
主人公トニー・マネロは平凡な日常から抜け出し、自分の才能を活かして輝く瞬間を求めています。
映画は、若者の情熱や葛藤をリアルに描きながら、彼らが夢を追う意味を問いかけます。
また、1970年代のアメリカ社会を背景に、階級差や人種差別、労働者階級の試練が描かれ、観る者に強い共感を呼び起こします。
音楽とダンスの重要性
音楽とダンスは『サタデーナイトフィーバー』の核となる要素です。
ビージーズの音楽は映画のムードを一層際立たせ、ダンスシーンはトニーが自分を解放し、世界に立ち向かうための重要な手段として描かれています。
これらの要素が映画を単なるドラマから一つの文化的現象へと昇華させました。
愛と友情の描写
トニーの成長を描く中で、映画は愛と友情の複雑さも深く掘り下げています。
トニーとステファニーの関係や、トニーと彼の友人たちとの友情は、彼が直面する試練や感情の推移を反映しています。
これにより、観る者は彼らの人間関係の中で見える愛情や裏切り、誠実さといった感情を体験し、共感を覚えます。
初期のトニー:自分探しの旅
映画の冒頭で描かれるトニーは、ブルックリンで働く普通の若者です。
日々の労働に追われつつも、週末だけはディスコでの時間を楽しみにしています。
自分のアイデンティティや将来について悩む彼は、ディスコという空間でこそ自信を持てるが、その外では気まずい状況に陥ることも多いです。
仲間との対立と和解
トニーのディスコ仲間たちは彼にとって重要な存在ですが、その関係は必ずしも順風満帆ではありません。
特にリーダーシップや恋愛に関する対立が勃発し、友情が揺れる瞬間もあります。
しかし、これらの対立を通じてトニーは他人との関わりを深く理解し、和解を模索します。
夢を追い続ける姿
トニーの最大の特徴は、夢を追い続ける姿勢です。ディスコでの成功を手にした彼は、さらに大きな夢を追い求めるようになります。
その過程で挫折や失敗も経験しますが、決して諦めない強い意志を持ち続けます。
この夢の追求こそが、トニーの成長の原動力となっています。
トニーの最終的な成長と未来への希望
物語が進むにつれ、トニーは多くの経験を経て大きく成長します。
最終的にはディスコだけにとどまらず、さらなる未来への希望を抱くようになります。
ジョン・トラボルタが演じるトニーの姿は、多くの観客に対して強力なメッセージを伝えます。
他作品や現実との比較
「サタデーナイトフィーバー」は、1970年代の他の映画と比較しても、その独特な魅力を示しています。
同時代の映画が社会問題や内省的なテーマを扱っていたのに対し、本作はディスコ音楽とダンスというエンターテインメント要素を大いに取り入れています。
また、映画の舞台となる1970年代のニューヨークの描写と現実の違いを対比することで、映画が描き出す理想と現実のギャップが鮮明になります。
見どころポイント
音楽がとにかく良い! いま聴いても新鮮で自然に身体がウズウズ踊りだしたくなる〜♪
世は青春真っ盛りのディスコ時代!若くて初々しいジョン・トラボルタの華麗なダンスもキレッ切れで、ミラーボールの煌めきに負けじと光ってます。
この映画の魅力はひとえに トラボルタのディスコダンスにあり、いくら撮影前に ダンスの特訓を受けても、音感と踊るセンスも持ってたんでしょうネ。
後半の地下鉄で、悩み顔のトラボルタのバックに流れる「愛はきらめきの中に」のシーンは忘れられない名場面・・・本作は悩める若者の姿をカッコ良く描いた 青春好感ムービー!
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ジョン・バダム
上映時間:119分
日本劇場公開日:1978年7月22日
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