2022年1月に劇場公開された『プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星』の予告編動画は、こちら
第3次世界大戦が勃発し、人類の7割が死滅した・・・その後 地球は豚の惑星?と化した!
地球は豚と人間が融合した生物兵器「マズル」が支配し、人間を狩って食する恐怖の惑星となったのだ・・・本作は、ゴア描写満載で描いた奇想天外のSFアクションスリラー
サルではなく「豚の惑星」!?
シリーズ化もされた傑作SF『猿の惑星』は、核戦争で荒廃した地球で知性を持った猿が人間を支配する世界を描き、観るものに衝撃を与えました。
ティム・バートン監督が新たに再創造した『プラネット・オブ・ジ・エイプス/猿の惑星』(2001年)でも、逃げ惑う原始的な人間たちが高い知能を持つ猿に支配される世界が描かれ
“人間と猿の支配が逆転する”という、形勢逆転劇の代表作ともなりました。
そんな逆転劇の中で、今度は猿ではなく豚が登場!正にド胆を抜く豚(トン)でもムービー・・・『豚の惑星』は、観る者の想像を超えたパンクでハチャメチャな世界が描かれる。
豚は生きろ!人は死ね!
第3次世界大戦後、地球は豚と人間が融合したハイブリッド生命体「マズル」に支配され女王豚マザーが君臨し、人間を狩って食するという世界になった。
今まで豚を飼育し、豚肉を食べていた人間が逆に豚人間たちから狩られ、畜舎でブクブクに太らされ 女王豚のディナーで食される羽目になったのだ!
『豚の惑星』は、豚の極悪食欲と人類の生存本能が激突するSFアクションスリラー。
見るもののド肝を抜く 豚(トン)でも映画!
本作は、ファンタスティック系作品を上映する映画祭の中でも、極めつけにブっ飛んだ映画を紹介するロンドン・フライトフェスト映画祭2019で ワールドプレミア上映された怪作。
日本でも、映画ファン待望の毎年恒例の祭典で11回目となる「未体験ゾーンの映画たち2022」で本作が公開されました・・・これぞまさしく、未体験ゾーンにふさわしい映画!
豚でなく動物の惑星もありますので、興味のある方は、以下の記事を参考にしてみてください。
「元祖天才バカボン」第87話に”豚の惑星”が登場!
その昔『猿の惑星』がヒットしていた頃「元祖 天才バカボン」第87話に「豚の惑星」というお話がありました.
天才のハジメちゃんの作ったロケットで、パパとバカボンは宇宙へ飛び出した・・・。
二人が着いた惑星は、ブタが支配する「豚の惑星」だった。
偶然、迷子のブタ王子様を助けたパパたちは、王様の大歓迎を受ける・・・だが、地球ではブタが食料になっていると聞いて激怒した王様はパパたちを逮捕してしまう! というお話。
漫画でブタが支配するという『豚の惑星』が40年後の今、偶然に?映画化されたのデス。
『プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星』のあらすじ
立場が逆転した世界!
サルや豚が支配し、動物と人間の立場が逆転した世界を描いたディストピア映画はSFでありながらも実に衝撃的です!
2020年に公開されたフランス映画『アノニマス・アニマルズ 動物の惑星』では、人間と動物の立場とパワーバランスが完全に逆転し、全裸で鎖に繋がれた男女たちが畜舎に放たれ動物たちから逃げまどう姿が描かれました。
地球は豚が支配する「豚の惑星」と化した!
第3次世界大戦後、地球は豚と人間が融合した生物兵器「マズル」が人間を狩って食す恐怖の世界と化した。
どの国が、豚と人間のハイブリット生命体「マズル」を作ったか謎だが、生物兵器として戦場に投入された豚人間は、大戦で人類が半減した後に反旗を翻したのだった!
その後、豚人間の「マズル」たちは 戦争を生き延びた人間を喰うという時代が到来した。
“マザー”と呼ばれるマズルは巨大な「女王豚」で、1日に0.5トンの人間の肉を食べ、毎日豚人間を産み落としている。
そんな中、凄腕の賞金稼ぎのロブ・ジャスティスは姉ラクシャとともに、マズルのリーダーである女王豚マザーを倒すべく、マズルの巣窟となっているニューヨーク・マンハッタンに潜入する。
「ブタの惑星」と化した世界の中で、豚人間たちと人類の死闘が続く・・・。
キャスト
本作には『マチェーテ』(2010年)シリーズの主演俳優に上り詰め、様々なB級映画をサポートする形で出演している、ダニー・トレホが出演。
他、ティムール・トゥリスベコフ、ドロテヤ・トレヴァ、ヤナ・マリノヴァなどが出演。
本作は、主演のティムール・トゥリスベコフが制作した短編作品を基に、『コード・レッド』のバレリー・ミレフ監督が映画化。
ゴア描写満載の 豚(トン)でも映画!
まさにエロ・グロ・バイオレンスに、ド汚いシーンなど悪趣味のオンパレード満載!
『豚の惑星』は、ナンセンスに満ち溢れ、開いた口が塞がらない世界を映像化した怪作。
特に、全裸で畜舎に入れられた人間たちが、汚いエサをむさぼり喰らうシーンは衝撃的!
しかも、ブクブクに太らせられた男が連れ出され解体されるなんて・・・笑劇的デス。
しかし本作は、大真面目に洒落と悪ノリを愛する方には 最凶の娯楽映画。
人間を食しながら、豚人間は叫ぶ ”豚は生きろ!人は死ね!”と …トンでもないですネ!
猿の惑星でも、豚の惑星でも・・・人間の立場が逆転した惑星映画の共通項は「核戦争後」に人類が消滅した世界の物語であり、戦争を巻き起こした人類は「獣以下」なのでしょうか?
作品情報
製作国:カザフスタン・ブルガリア合作
監督:バレリー・ミレフ
上映時間:79分
日本劇場公開日:2022年2月18日
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