1990年に劇場公開された「トータルリコール」の予告編動画は、こちら
男は、毎夜火星へ行く夢を見ていたが、今の記憶が植え付けられた偽りであることを知る!
男は、記憶を呼び起こし、本当の自分を探すため火星へ飛び立つことにした。
『トータル・リコール』は、鬼才ポール・バーホーベン監督とアーノルド・シュワルツェネッガー主演で描いたSFアクション超大作!
本当の自分は何者なのか?
主人公のダグ・クエイドは建設現場で働くごく普通の建設作業員で、結婚して8年になる妻のローリーと幸せに暮らす毎日を送っていた。
しかし、毎夜火星へ行く夢を見ていたダグはふとしたことから「追憶を売ります」というリコール社の広告にひかれ、秘密諜報員として火星を冒険するという記憶を買いに行く・・・。
ところが、リコール社は記憶の移植に失敗!目覚めたダグに不可解な出来事が次々と襲い掛かる。自分は何者なのか? そして、彼の記憶に隠された衝撃の秘密とは!
『トータル・リコール』は人工的な記憶操作を扱う、夢と現実が倒錯するSF作品。
原作はフィリップ・K・ディックのSF短編「追憶売ります」
アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックは、数々の長編と短編を発表し 『ブレードランナー』『トータル・リコール』『スキャナー・ダークリー』『マイノリティ・リポート』など、著名なSF映画の原作となった小説が多くあります。
「トータル・リコール」というタイトルには「全ての記憶力を回復する」という意味があり、他作品でも『マイノリティ・リポート』(2002)や『ペイチェック 消された記憶』(2003)でも題材にされた人工的な記憶操作を扱うストーリー展開になっています。
女性の顔が真っ二つに割れる
特殊メイクは、若き天才ロブ・ボティーンが担当。
特殊メイクの天才少年!ロブ・ボティーン
『トータル・リコール』は、おぞましくも独創的な特殊メイクの数々が見どころ!
火星に住むミュータントたちや異形の生物を、ロボットを駆使し撮影を行うアニマトロニクスを担当したのはロブ・ボティーン。
若干14歳で『スター・ウォーズ』などの特殊メイクの撮影に参加していたロブ・ボティーンは18歳の若さで独立した後、『ハウリング』(1981)のオオカミ男をはじめ、ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』(1982)で謎の生命体の造形を手掛けるなど、名作のSF映画シーンには無くてはならない存在となった。
トータル・リコールのあらすじ
「火星旅行の記憶を買った」
西暦2084年・・・火星は地球の植民地となっていた。
火星では、エネルギー鉱山の採掘を仕切るコーヘイゲンとそれに対抗する反乱分子の小競り合いが続いていた。
一方、地球で暮らす建設労働者のダニエル・クエイドは、毎晩行ったこともない火星の悪夢を見てうなされていた。
夢が気になっていたクエイドは「火星旅行の記憶を売る」というリコール社のサービスプログラムを受けることにした。
しかし、リコール社は記憶の移植に失敗! 目覚めたダグに不可解な出来事が次々と襲い掛かる? 妻からも襲撃される始末に!
それをきっかけに、今の自分の記憶はかつて何者かによって植えつけられた偽物であり、本当の自分はコーヘイゲンの片腕の諜報員ハウザーだったと知る。
クエイドは真相を知るため火星に旅立つが、真実を隠匿するコーヘイゲンに命を狙われる・・・・・・これは夢なのか? 現実なのか?
「トータルリコール」のキャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー 、 レイチェル・ティコティン 、 シャロン・ストーン 、マイケル・アイアンサイド 、 マーシャル・ベル ·、マイケル・チャンピオン 他。
全ては夢だったのか?
『トータル・リコール』の日本語吹き替えVHSビデオ版では、日本語版スタッフの手で「物語の全ては夢=装置による記憶」であり、旅を終えたクエイドが満足そうな表情を浮かべ装置からゆっくりと起き上がるというシーンが追加されています ”幻のエンディング”
つまり、装置に座り秘密諜報員として火星を冒険するという「仮想記憶を買った」のです。
更にオリジナル版では、ラストシーンでダグが成し遂げたことに満足しながら呟きます。
”これも夢かもしれない”・・・・・・と。
この出来事は、最初から最後まで夢の中の物語なのかも・・・・・・トータル・ドリーム?
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ポール・バーホーベン
上映時間:113分
日本劇場公開日:1990年12月1日
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