1997年に劇場公開された「マーズ・アタック」の予告編動画は、こちら
ある日 謎の円盤型飛行物体がアメリカに飛来した・・・マーズ・アタック!
降り立った異星人は、むき出しの巨大な脳に大きな目、骸骨のような口元の衝撃的なルックスだった。
『マーズ・アタック』は、火星人襲来に 大わらわする地球人たちをコミカルに描いた、オールキャスト出演によるティム・バートン監督のハチャメチャなSFコメディ。
火星人襲来で『未知との遭遇』に大歓迎
火星人襲来!そんな時、見栄ばかりを気にするアメリカ大統領は、政権内が和平派と戦争派に主張が別れる中『未知との遭遇』の火星人を大々的なセレモニーで歓迎することにした。
しかし、友好的に出迎えたはずの地球人を相手に、火星人の大虐殺が始まった!
火星人は ”逃げないで!我々は友達” と連呼しながら地球人をドンドン殺戮するの デス。
マーズ・アタック(火星人襲来)は、奇才ティム・バートンが贈る “笑い連続の地球侵略映画”
宇宙からの侵略者!
2005年に公開されたS・スピルバーグ監督のSF『宇宙戦争』は、強大で冷酷な知的生命体が地球を侵略する恐怖が描かれました。
知的生命体はオゾン層を破壊し人類を絶滅させてから、地球を火星化する計画を立てたのです・・歩行兵器「トライポッド」の凄まじいほどの攻撃と破壊力で、人類に未来は無い!
火星人 再襲来!今度は「ミドリ人」?
『宇宙戦争』で宇宙人の侵略をかろうじて防いだ地球に、またまた火星人が最襲来!!
いろんな映画に宇宙人が登場していますが、本作のは 個性が強過ぎのサイコパス火星人。
しかも地上に降り立った火星人は、友愛の象徴であるハトが舞い上がった瞬間からレーザー銃を乱射し人間を焼き殺し、殺戮の戦場と化したのです・・・銃の性能もすこぶる良い!
絶妙に気持ち悪い造形の火星人の特徴
襲来した火星人の造形は、剥き出しになるほどの巨大な脳、眼球の入った骸骨のような顔に雑音のような言葉と 彼らが身を包む赤いローブの宇宙服もいい具合で、その特徴的な頭部に合わせた電球のように膨らんだヘルメットが特徴的で・・・気持ち悪い!!
あまりにも奇怪なこの火星人デザインは、1962年にトレーディングカード会社トップスから発売された同名のトレカシリーズを原案としており、火星人の造形もトレカのアートワークを元にしています。
見た目はキモ可愛い?
ありとあらゆるものを破壊し、人間を小馬鹿ににしながら容赦なく殺戮する火星人だが、地球の各名所で記念撮影したりするなど、コミカルでどこか愛嬌があり、キモ可愛い感じのこの火星人は憎みきれない!
でも、宇宙服やレーザー銃も良く見れば使い込まれたような汚れや塗装のハゲがあり地球にやって来るまでにどれだけの星が犠牲になったのか?と、想像しちゃいます。
マーズアタックの豪華キャスト
キャストはジャック・ニコルソンが無能の大統領と、火星人襲来で大金をせしめようとする不動産王の2役を演じているほか、アカデミー賞スター グレン・クローズ扮する大統領夫人、007のピアース・ブロスナン扮する宇宙生物学者、キャスター役にマイケル・J・フォックス、15歳の時のナタリー・ポートマン、名優ロッド・スタイガー、歌手のトム・ジョーンズなど他、有名豪華スターが個性的なキャラを楽しそうに演じています。
有名俳優たちは、どこか間が抜けた役柄で大した活躍をすることなく、火星人たちによって次々と死んでいく様は衝撃的!
ジャック・ニコルソンと二役の挑戦
ジャック・ニコルソンは映画『マーズアタック!』で二役に挑戦し、その演技力の高さを改めて示しました。
一つはアメリカ合衆国の大統領役、もう一つは思い上がった実業家役です。
大統領役では、火星人の侵攻に立ち向かうリーダーとして、時には国民を鼓舞し、時には重大な決断を迫られる姿を熱演。
対照的に実業家役では、自己中心的で利益優先の態度を見せるキャラクターをコミカルに演じ分けています。
ニコルソンのこの二役は、彼の幅広い演技の幅とコメディセンスを存分に発揮し、「マーズアタック!」の物語に深みとユーモアを加える重要な要素となっています。
グレン・クローズのファーストレディとしてのエレガンスとユーモア
グレン・クローズは、映画中でジャック・ニコルソン演じる大統領の妻、ファーストレディを演じています。
彼女は、外交宴会などでのエレガントな立ち振る舞いと、まさかの危機的状況でも冷静を保とうとする姿勢を見せ、映画における女性キャラクターの強さと品格を象徴しています。
しかし、映画が進むにつれて、彼女のキャラクターにも予想外のコミカルな場面が訪れ、クローズの微妙な表情の変化と演技によって、大きな笑いを誘発します。
このバランスの取れた演技によって、グレン・クローズは『マーズアタック!』の中で、ユーモアと緊張感を同時に提供する重要な役割を果たしました。
映画「マーズ・アタック」のあらすじ!【グロテスクな火星人襲来!】
火星の赤い大地を、円盤型宇宙船が地球に向かって飛び立った・・・。
地球ではハッブル宇宙望遠鏡が、おびただしい数の円盤の大編隊を確認した!
慌てたアメリカのデイル大統領は、スタッフを召集し緊急会議を開き議論する。
調査の結果、火星人が友好的だと判明すると、大統領はネバダ州の砂漠でついに火星人と対面することになった。
火星人との “未知との遭遇”!・・・人々は世紀の瞬間をテレビ中継で見守る。
しかし、友愛の象徴であるハトが舞い上がった瞬間から、火星人はレーザー銃を乱射し人間を焼き殺しはじめたのです!
更に火星人は鬼畜の如く、世界中を手当たり次第に破壊していく!
必死に抵抗する人類にとって切り札だった核ミサイルでさえ、一蹴されてしまうのだった。
人類になす術は全くないのか!・・・しかし、火星人を撃退する方法があった!
そして火星人を撃退する方法を見つけるのが、軍人でも学者でもない普通の一般人?
それも地球では何気ない物で、核兵器すら効かない相手を倒したのです!
それは、1951年のウェスタンソングの「インディアン・ラブ・コール」??? でした。
有名俳優無駄遣いの映画!
アカデミー級の有名俳優さんたちを、端役や死にキャラ役に かたっぱしに 無駄遣い!
しかも何から何までハチャメチャなストーリーに対して、大真面目に演技しているのです。
『マーズ・アタック』は、奇妙で面白い 奇才ティム・バートンのセンスが光る秀作です!
少しグロで、ブラックユーモア大好きな人に めっちゃ おすすめの作品!
作品情報
製作国:アメリカ
監督:ティム・バートン
上映時間:106分
日本公開日:1997年3月20日
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