2016年2月に劇場公開された「ヘイトルフル・エイト」の予告編動画は、こちら
猛吹雪の為、7人の男と1人の女が 山小屋に足止めされてしまった。
居合わせた8人は、いずれもクセ者・悪人・お尋ね者、そして嘘つき者だった!
鬼才クエンティン・タランティーノが仕掛ける、ウエスタン仕立ての密室ミステリー。
密室殺人のミステリー
推理小説やミステリー映画で描かれる【密室殺人】劇は、犯行が不可能な環境の中で殺人が行われ、登場人物の犯行時のアリバイも完璧であり、犯人がいるにも関わらず殺人者を特定できない謎解きの面白さがあります。
しかも登場する顔ぶれは、誰も彼もが怪しい匂いを放っており 真犯人は巧妙かつ緻密なやり方で犯行を重ねていくので 最後の最後までそのトリックが分からない?
タイトルのヘイトフルとは ”憎しみ” という意味があり『ヘイトフル・エイト』は、冬の山小屋を舞台に クセのある ”憎しみに満ちた8人“ が居合わせ、そこで起こる密室殺人劇。
嘘と嘘とのぶつかり合い
猛吹雪の為、山小屋に足止めされた8人は人種も境遇もバラバラの8人・・・わかっているのは全員が嘘をついている事だけだ!
そして、8人は偶然集まったかのように見えたが、それぞれの素性が少しずつ明らかになり 彼らの過去が繋がり始めた時に毒殺発生!この中で犯人は誰か?殺人の動機は?真相は?
生き残るなら嘘をつけ
殺意を秘めた嘘つきの8人! “嘘には嘘で戦うしかない” 生き残るなら嘘をつくだけ!
互いが疑心暗鬼の中、やがて浮かび上がる予想外の真相!最後まで生き残るのは誰だ!?
ヘイトフル・エイトは、全員が”嘘”をぶつけ合いながら真相に迫っていく謎解きムービー。
相変わらず先が読めない展開のタランティーノ節も健在で、本作でも巧みな伏線と容赦のないバイオレンスで男女8人がおりなす対立と衝撃のミステリーを構築しています。
タランティーノ・監督映画8作目
本作はクエンティン・タランティーノ監督の映画8作目となり、監督自ら「自身の最高傑作」と語るほどの自慢作!第88回アカデミー賞で3部門にノミネートされ作曲賞を受賞!
映画の撮影は、ロッキー山脈の雄大な自然が広がるコロラド州テルユライドに、舞台となるロッジを実際に建て、まさに手つかずの極寒の雪山の中で撮影は行われました。
ゆえに、キャストたちの白い息や 寒さでこわばった動き方はまさに本物なのです!
タランティーノ映画の魅力
鬼才タランティーノが描く映画の特徴・・・それは、登場人物は総じて口が悪い!
どの作品でも、個性的なキャラクターたちが織り成す会話劇は最高にクールで、口が悪いからこそ生み出される本音とブラックユーモアが楽しいのです。
本作でも、個性豊かなキャラクターたちが互いに罵り合いを連発しながら腹を探り合う、奇妙な会話劇が描かれています。
山小屋に閉じ込められた8悪人!
どこまでも続く、ロッキー山脈の白銀の世界。
元北軍兵士・今は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレンが、寒さで馬がやられ 誰かが通りかかり拾ってくれるのを待っている。
やがて1台の駅馬車がやってきた・・・馬車の客は、同じく賞金稼ぎのジョン・ルース。
腕にはめた手錠の先には、重罪犯の女 デイジー・ドメルグが繋がれていた。
迫り来る猛吹雪から避難するため、ルースはレッドロックまでの中継地でうまいコーヒーから武器まで何でも揃っているミニーのロッジへ向かうと言う。
途中、クリス・マニックスが乗り乗り込んだが、彼は凶悪な南部の略奪団の一員だった。
ミニーの店へ着くと、店には3人の先客が吹雪で閉じ込められていた。
絞首刑執行人のオズワルド・モブレーは、洗練されているがどこか胡散臭い英国訛りの男。
カウボーイのジョー・ゲージは、何を考えているかわからない無口タイプで 一切語らない。
そして、サンディ・スミザーズは、大勢の黒人を虐殺した南部の元将軍だ。
偶然集まった8人は見知らぬ他人同士のはずだったが、それぞれの過去の糸が複雑に絡み出した時、コーヒーを飲んだ者が激しく苦しみ間もなく息絶える! 毒を入れたのは誰だ?
冬山の夜も更け、外の吹雪はますます激しくなっていく……極寒の【密室殺人】が始まった。
キャスト
タランティーノ映画御用達のサミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、マイケル・マドセンを始め、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンス、デミアン・ビチル、ティム・ロス、ブルース・ダーン、チャニング・テイタムなどが出演。
タラちゃん印刻印済み!血まみれのショックとサスペンス
突然炸裂するタランティーノ節!『ヘイトフル・エイト』は、 密室ミステリーの名を被ったブラックユーモアとバイオレンスに溢れた映画。
不思議と笑えてしまう痛々しいほどのバイオレンスや、相変わらずのやり過ぎ、ふざけ過ぎ演出は健在で、しっかりと “タラちゃん印”が刻印された作品に仕上がっています。
作品情報
製作国:アメリカ
上映時間:168分
日本公開日:2016年2月27日
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