2012年8月に劇場公開された「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の予告編動画は、こちら
極寒の地 南極!そこには10万年もの間 氷漬けになっている未知の生命体が眠っていた。
遊星からの ”物体X” が解凍された時、永い眠りから解き放たれ 人類へと襲い掛かる!
『ファーストコンタクト』は、SFホラーの傑作として熱狂的な人気を誇る『遊星からの物体X』の前日談を描くホラーサスペンス
閉ざされた南極基地!戦慄の一夜が始まる
通信手段と交通手段が断たれ、孤立した極寒の南極基地・・・永い間氷漬けになっていた”未知の生命体”が解凍された時、その生命体は次々と隊員たちを襲い基地の中へと侵入した!
そして接触した人間に擬態化した生命体は 誰が本物で、誰が”物体X”か わからない!?
疑心暗鬼に陥った12人の隊員たちは、死と隣り合わせの戦慄の一夜を迎える。
1982年に公開された『遊星からの物体X』は、南極基地という密室で繰り広げられる惨劇を緊張感たっぷりに描写し、SFホラーの傑作として熱狂的な人気を誇る作品です。
グロテストな変身シーン
『遊星からの物体X』の最大の見どころの一つは、グロテスクかつリアルに表現した宇宙生命体の変身場面で 初公開時から何年経っても その凄まじいグロさはまったく薄れない!
犬や人間に取りついた”物体X”が正体を現し変身するシーンは、正に衝撃的なおぞましさ!
いきなり犬の顔がバナナのように割れ 気味の悪い触手が伸び出したり、人間の腹がパカっと割れ 意味不明の肉塊が飛び出したり、同化された者同士が合体し動きまわったり・・・と、とにかくえげつない超グロシーンが連続する!
おぞましくも斬新なクリチャーの造形は、後に『ロボコップ』や『トータル・リコール』の特殊メイクも担当することになった、当時22歳の才人クリエイター ロブ・ボッテインが手掛けました。
クリチャー映画の名作『遊星からの物体X』 (1982年)
1982年に公開された『遊星からの物体X』は、ジョン・W・キャンベル・Jrの傑作短編SF『影が行く』を原作に、巨匠ハワード・ホークスが製作した『遊星よりの物体X』(1951年)のリメイクで、『ハロウィン』などホラー映画ファンに大人気のジョン・カーペンター監督が、原典を上回るパワフルな演出で緊張感たっぷりに描写した作品。
疑心暗鬼に陥る 独特の不安感
その生命体は人間に取り憑き、仲間の姿になり代わる能力を持っているので、体内に侵入されてもしばらくは誰も気づくことが出来ない!
そのため、誰が本物の人間で、誰がエイリアンになり代わられてしまっているかわからないのが、この作品の怖いところ。
また、”物体X”に狙われる恐怖だけでなく、仲間同士で疑い合い、いつの間にか自分が疑われ、信じていた仲間に命を狙われるという殺気だった雰囲気が、痛々しいほど画面から伝わってくるのです。
40年前の映画でも見劣りしない特撮技術
『物体X』は、VFXが主流となった今見ても見劣りしない特撮技術の数々が駆使され、ドロっとした肉感的なクリチャーはアニマトロニクスによって表現されました。
主演は『ニューヨーク1997』などで カーペンター監督と組んだK・ラッセル。
音楽は、イタリアの名匠エンニオ・モリコーネ。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』は、1951年、1982年に続いて三たび映画化された『遊星からの物体X』の前日談を描く ホラーサスペンス!
1982年の南極大陸・・・ノルウェーの探検隊が、太古の氷層から”何か”を発見した。
その正体は10万年前に南極に墜落し、氷の下で眠っていた ”宇宙生命体” だったのだ。
氷塊のまま掘り出した”物体X”は基地の倉庫に入れられたが・・・氷は溶け始めていた。
そして、隊員が氷に手をふれた瞬間”物体X”は氷を突き破り天井裏へと逃げ去ってしまう。
逃げ去った”宇宙からの物体X”は次々と隊員たちを襲い、隊員たちと同化していった。
その宇宙生命体の能力は 接触した犬や人間の細胞に同化し、そのまま疑似化できるのだ!
同化し複製化された人間は、誰が本物で、誰が”物体X”かが 分からない?
疑心暗鬼に陥った12人の隊員たちは、果たして生き延びることが出来るのか!?
ラストでは・・・雪原を疾走する一匹の犬を、軍用ヘリが追っていく。
キャスト
メアリー・エリザベス・ウィンステッド 、ジョエル・エドガートン、ウルリク・トムセン、
マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr ·、エリック・ハイセラー、などが出演。·
監督は、これが長編デビューとなるマシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr。
人と同化するエイリアン!?
彼はもしかしてエイリアン? いやいや彼女かも? 前作同様 疑心暗鬼で相手を探り合う恐怖が描かれる!
本作は82年版の前日譚が描かれますが、82年版の冒頭シーンで、雪原を疾走する犬を軍用ヘリが執拗に追う本作の結末を観て、ストーリーの繋がりを確認できたのです。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』は SFホラーにサスペンス性も備わった作品。
『遊星からの物体X』・・・声に出しても 素晴らしい邦題です!
作品情報
製作国:アメリカ・カナダ合作
監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・J
上映時間:104分
日本公開日:2012年8月4日
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