「サッドヒルを掘り返せ」の予告動画は、こちら
マカロニ・ウエスタンの名作『続・夕陽のガンマン』での決闘地は、サッドヒル墓地。
その後 撮影後のロケ地は、およそ50年もの間、人知れず眠り続けていたのです…そして、風化したサッドヒルを復元しょうとするプロジェクトが始まった!
本作は、熱狂的な映画ファンによる、ロケ地の聖地巡礼を描いた感動ドキュメンタリー。
サッドヒル墓地とは?
1966年に公開された『続・夕陽のガンマン/ 地獄の決斗』は、主役となる3人のガンマンが、隠された大金を巡って繰り広げられる駆け引きと闘いを描いたマカロニ・ウエスタン。
ラストでは三つ巴となって決闘するシーンの舞台が、スペインのブルゴス郊外に円形に作られたサッドヒル墓地で、三人が同心円の場所に位置取りし、互いの隙を伺いながら息詰まるガンファイトが最大の見せ場となりました…地獄に行くのは誰か? 正に地獄の決闘!
そしてこの地は、撮影終了後50年もの間、草や土に埋もれ人知れず眠り続けていたのです。
なぜ「ロケ地巡り」と呼ばないで聖地巡礼?
昔は愛する作品の舞台やロケ地を訪れる『ロケ地巡り』とか『舞台探訪』と呼ぶことのほうが多かったですが、最近では、特に若者の間で『聖地巡礼』が定着しています。
アニメ『君の名は。』の重要な舞台となった飛騨古川の街や、『おかえりモネ』のロケ地で
ヒロイン・永浦百音が育った宮城県気仙沼が「聖地」となり、現地に行って作品の世界観を体験するというファンが増えています。
荒地と化した名作映画のロケ地を蘇らせろ!
『続・夕陽のガンマン』のクライマックスの舞台となった「サッドヒル墓地」は本物の墓地ではなく、撮影用に この地に作られた5000本の墓標を立てた映画のセットでした。
1966年の夏に映画の撮影が終了した後は、その存在はいつしか忘れ去られ風化し、20センチの土に覆われたそうです・・・そしてそのセットが偶然ファンに”発見”されたのです!
サッドヒルを掘り返せ!
映画のセットの一部が発見されたことから、完全に忘れ去られたそのロケ地を復元させようと動き始めた人たちがいた・・・。
2015年10月、1966年に公開された『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の映画ファンたちが、ブスペインのブルゴス郊外で撮影された映画のラストシーンのロケ地を訪れた。
この地に集まった有志たちは、草や土に埋もれたまま50年もの間眠っていた「サッドヒル墓地」を掘り返し、再び命を吹き込もうとする計画だ!
この一大プロジェクトのニュースは瞬く間に世界に広まり、毎週末、ヨーロッパ中から沢山の人々がこの復元作業に一役買うために集まってきました。
映画ファンの夢とパッションが、荒地と化し人知れず眠り続けていた「サッドヒル」を呼び起こすのです!
キャスト
スペインの映画監督ギレルモ・デ・オリベイラは、このプロジェクトを当初はYouTubeにアップするつもりで取材したが、やがてプロジェクトは大きくなり、その後『続・夕陽のガンマン』の映画製作に関わったスタッフたちへのインタビューを加え長編作として本作を完成させました。
本作には、クリント・イーストウッドやエンニオ・モリコーネをはじめ、著名な映画歴史家やジョー・ダンテ監督など、ビッグネームたちの貴重なインタビューも収められました。
見どころポイント
映画のみならず、何かを好きになって 夢中になるって事は素晴らしい!
復元プロジェクトを追うだけでなく、監督のモリコーネ、俳優のイーストウッド、そして当時のスタッフ達が語る撮影秘話も見所の一つ…橋を間違って爆破したエピソードも驚き!
この映画を見ていると、聖地「サッドヒル」に行きたくなります!
作品情報
- 製作国:スペイン
- 監督:ギレルモ・デ・オリベイラ
- 上映時間:100分
- 日本劇場公開日:2019年3月8日
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