2003年12月に劇場公開された「ラストサムライ」の予告編動画は、こちら
「ラストサムライ」のキャスト
- オールグレン大尉 – トム・クルーズ
- 勝元盛次 – 渡辺謙
- 氏尾 – 真田広之
- たか – 小雪
- 信忠 – 小山田真
- サイモン・グレアム – ティモシー・スポール
- ゼブロン・ガント軍曹 – ビリー・コノリー
- 大村松江 – 原田眞人
「ラストサムライ」のあらすじ
1876年、サンフランシスコでオールグレン大尉(トム・クルーズ)は大村(原田眞人)から仕事の依頼を受けました。
大尉は500ドル以上を要求して日本に行き、横浜港に到着した際にグレアムに迎えられます。
明治天皇(中村七之助)へ挨拶を済ませた大尉は、勝元(渡辺謙)の討伐を命じられたため農民を訓練して銃の扱いを覚えさせます。
まだまだ兵としては未熟だと考える中、勝元が鉄道を襲ったという報告を受けて吉野の国へ。
大尉は勝元軍と対峙しますが、銃を持った農民たちは指示される前に撃ち始めてしまって隊列を崩してしまい、負け戦となるのです。
殺されそうになった大尉は決死の抵抗を見せ、勝元は彼を捕虜にするよう命じます。
捕虜になるオールグレン大尉(トム・クルーズ)
傷を負った大尉は勝元の妹のたか(小雪)の世話になり、戦場で戦い続けた過去の悪夢にうなされる日々を送ります。
その後、彼は歩けるほどに回復し、寺で勝元と対話。
山々に囲まれたこの地から逃げるのは不可能だと知ります。
その後、対話を重ねることになった大尉は前に指揮官が無謀だったせいで211人しかいない中、二千人のインディアンを相手にして負けたことを話しました。
勝元は指揮官が勇敢だと考える一方、大尉は不服そうにします。
たかは勝元に直談判をしに行き、大尉の世話をするのが辛いと話します。
大尉に夫を殺された彼女は「いっそ殺して欲しい」と言いますが勝元は受け入れません。
そんな2人が話しているのを大尉は遠目に見るのでした。
1877年の冬を越したあたりから、大尉は安眠できるようになり、氏尾(真田広之)との手合わせも引き分けに持ち込めるようになりました。
忍者に狙われる勝元
ある夜、催しの舞台に勝元が上がった際に大尉は忍者が狙っていることに気付きます。
勝元は侍を鼓舞し、多くの忍者を相手に戦った末なんとか勝利を収めます。
勝元は「大村の仕業だろう」と大尉に言いました。
ついに勝元は天皇を訪ねるべく、大尉や仲間と共に東京へ。天皇は元老院がほぼ取り仕切っており、侍は刀を奪われてマゲを斬られることを強いられていたのです。
勝元は天皇に民のことを本当に思っているのかと訴えかけつつ、元老院に逆らったことで命を狙われることになります。
大尉は自身の身よりも侍たちを案じるようになっていたため、氏尾たちと共に勝元を救い出すことにしました。
グレアムの協力を得て勝元に会いに行き、警官隊に銃で撃たれつつも逃走…勝元はついに官軍との戦いが避けられないと覚悟を決めたのです。
同年5月、大尉はたかの夫の鎧を着て勝元の500人の仲間と共に戦場へ。
2千人官軍を相手に決死の覚悟で戦い始め、官軍は榴弾砲や銃を主に使うのに対し勝元軍は馬に乗って間合いを詰めて接近戦を繰り広げました。
しかし、機関銃を用いだした官軍により勝元軍は敗北…大尉は勝元の自死を見守り、投降したのです。
その後、大尉は勝元の生き様を天皇に伝えて歴史上から姿を消しました。
「ラストサムライ」の感想
『ラストサムライ』というタイトルにふさわしく、侍の生き様を細かく描いた作品でした。
自身の過去にうなされ、今の生き方も満足していない大尉が勝元に出会い、最期を共にするというストーリーはとても引き込まれました。
登場人物の関係性や刀を使ったアクションなど見どころが多かったですが、まずは平穏なシーンの感想から紹介します。
心を許していく「たか(小雪)」
大尉が世話になった”たか”の家では子供と腕っぷしのある信忠がおり、大尉と徐々に仲良くなっていくのが微笑ましかったですね。
大尉は日本語を教わったり、子供に野球を教えたりするのには束の間の平穏を感じさせます。
そんな中、大尉が氏尾に稽古をつけてもらうにあたり、何度負けても挑み続けるという心の強さも印象深かったです。
また、家事を手伝うという献身的な面もあったことから、たかが心を許していくのもわかる気がしました。
大尉のことを気に掛けていた信忠ですが、勝元を逃がす際に警官隊の銃で撃たれてしまったのはショックが大きかったです。
死期を悟った彼は単騎で数人の警官隊の前に立ちはだかり、銃で撃たれて凄絶な最期を遂げたのも忘れられません。
見どころのアクションシーン
そして、今作はアクションシーンも凄かったですね。
大尉は勝元と背中合わせで戦いをするシーンが見どころで、忍者に襲われた際には家屋内で敵の動きを封じつつ、互いの死角をカバーし合うのです。
両手に剣を構えて戦ったり、素早く敵を斬ったりというアクションは流石だなと思いました。
氏尾は大尉に敵意を持っていましたが、手合わせを重ねていく内に彼の実力を認めていくようでしたね。
手合わせでは氏尾の圧倒的な強さも目を見張りましたが、大尉が剣術だけでなく身のこなしも学んでいくという成長過程も見ものでした。
そんな氏尾から最後には仲間として扱われていたのも良かったです。
最後の勝元軍と官軍と戦いにも注目です。10倍の数の官軍を相手にした勝元軍ですが、最初は榴弾砲にひるんで撤退に見せかけて敵を引き付ける…そうして敵を分断するために火を放ち、屋の雨を降らせて数を減らすという作戦は目を見張りました。
敵味方が入り乱れて戦う中、大尉が過去の悲惨な戦争を思い出すかのようにスローの演出に変わるのが良かったです。
官軍は予想外の苦戦を強いられたことで機関銃を使い始めると、勝元たちはひとたまりもなく…味方が全て倒れる中で勝元は負けを悟って自害し、大尉がそれを見守ることになりました。
桜が散るのを見ながら勝元は名誉ある死を遂げたシーンとなりましたが、最後まで侍としての生き方を全うできたと感じさせるため、ラストに相応しいなと思いました。
映画「ラストサムライ」のレビューを調べてみた
ラスト、サムライの映画を思い出すような立派なサムライでした! 一撃でファンに、なりましたよ!
フランス映画って基本暗いし、唐突にぷつって切られる感じで終わるでしょう? 私は那智さんのアラン・ドロンは他に『太陽がいっぱい』『サムライ』『シシリアン』なんかを観てますが、どれもラスト悲惨ですからね……。
映画事故なぁ、内容の事故ではないんだけど。ラストサムライ観に行ったらラストの突撃するとこで隣のおばさんが感極まって嗚咽混じりに泣き出してさ、そういうの横に居ると冷めるよね…あれは事故だった
『ラストサムライ』の作品情報
- 製作国:アメリカ
- 監督:エドワード・ズウィック
- 上映時間:154分
- 日本公開日:2003年12月6日
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