2021年10月に劇場公開された「デューン 砂の惑星」の予告編動画は、こちら
はるか未来、銀河は「デューン」と呼ばれる砂に覆われた惑星アラキスを舞台に、そこで生産される不老不死のスパイス ”メランジ“の覇権を巡って争いが繰り広げられていた。
『エレファント・マン』のデヴィッド・リンチの長編3作目にして、初のSF監督作品!
映像不可能とされたSF大作!
原作者のフランク・ハーバードは、1963年頃 米アナログ誌でSF小説 “Dune World”を連載し、全6巻からなる第1部シリーズの「デューン 砂の惑星」を発表しました。
砂の惑星“アラキス”を舞台に、銀河の政治体制を描いた小説はヒットし早速映画化の話となったが、あまりにも壮大すぎる規模と複雑さから映像化は不可能といわれ、大物プロデューサー達により幾度となく映画化が試みられたが、その度にプロジェクトは潰れていった。
巨額を投じて映画化!
長年にわたる構想と頓挫を繰り返した末に同著書は、イタリア映画界の名プロデュ―サ―、ディノ・デ・ラウレンティスにより映画化されました。
製作費は4,000万ドル!
監督は『イレイザーヘッド』での衝撃的デビューから『エレファント・マン』での大成功で、万事順調の映画人生を送っていたデヴッド・リンチが抜擢!
不運にも、今までさまざまな映画作家が試みては失敗に終わったこの企画を、リンチは引き受けてしまったのです。
初の苦難に直面!
撮影開始からリンチは、ハリウッドの資本主義的な圧制や口出しから困難を極め、最終編集の決定権も無かったことから作品は監督の構想する完成形からは程遠い仕上がりとなった。
結果として公開後は製作費4,000万ドルを回収できず興行的に失敗…赤字に終わることに。
リンチ監督も自他共に認める失敗作ともなった「デューン 砂の惑星」は、その事実は別として、今では映画ファンの間ではカルト作として根強い人気を得ています。
銀河系は分裂した!砂の惑星「デューン」
時は10190年…銀河系は分裂した。
人類が地球以外の惑星に移住して宇宙帝国を築いたこの世界では、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれていた。
アトレイデス公爵は銀河皇帝の命を受けて、砂漠の惑星アラキスを治める事になる。
“デューン”とも呼ばれるアラキスは、抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地だった。
“デューン”を治めるアトレイデス家には、莫大な利益がもたらされるはずだった。
しかし、妻のジェシカと息子のポールを連れてデューンに乗り込んだ公爵に対し、メランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀が待ち受けていた。
青い瞳を持つ現地の自由民は、敵か味方か!?
父を殺され、その地位を追われ、全宇宙から命を狙われる青年・ポールの運命は!?
そして、メランジを守るように突如現れた、巨大な砂虫サンドワームの存在は?
映画「デューン 砂の惑星」のレビューを調べてみた
「DUNE/砂の惑星」の原作では「砂漠の神皇帝」が一番好きだ。映画化されるとは思えないけど。 砂虫と同化していくポールの息子・皇帝レト2世の悲哀…そして滅び行くアラキス… 色々なレト2世の絵があるけど加藤直之さんのイラストが圧倒的に良い…
デューン砂の惑星 中 再読了。
「ブレードランナー」 レイチェル役 ショーン・ヤング さん Sean Young デューン/砂の惑星 追いつめられて アパッチ 死の接吻 エースベンチュラ カウガール・ブルース ジキル博士はミス・ハイド SeanYoung ショーンヤン…
キャスト
主人公ポールを、後にリンチ作品の常連となるカイル・マクナクランが演じ、ポールの父をユルゲン・プロホノフ、母親役をフランチェスカ・アニス、他 マックス・フォン・シドー、ショーン・ヤング、若き日のスティングなど豪華キャストが顔を揃えています。
『デューン 砂の惑星』は、2020年に再映画化され『ブレードランナー』のリメイクも成功させたドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとります。
見どころポイント
本作はSF大作ながら「スター・ウォーズ」のような煌めきは一切なく、荒涼とした自然環境とリンチ監督独特の奇妙な世界観が楽しめます。
特に肥満で怪物的存在のハルコネン伯爵の登場シーンでは、その異常な攻撃と暴力性を示しながらバカ笑いし、宙に浮かびながらクルクル回るシーンは…正に、リンチ印の映像!
元々は画家志望のリンチ監督の、シュールでアートな映像に注目です。
作品情報
- 製作国:アメリカ
- 脚本・監督:デヴィッド・リンチ
- 上映時間:137分
- 日本公開日:1984年12月14日
- DUNE/デューン砂の惑星 公式サイト
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