2020年の10月に劇場公開された「ザ・ハント」の予告編は、こちら
富裕層の娯楽ゲーム「人間狩り」が始まった!
森の中で目を覚ました12人の男女は、”マンハント”の標的にされた事を知る。
人間狩りという過激な設定が全米公開時に物議を醸したサバイバルアクション。
「人間狩り」の映画
これまで、人が野獣を追うハンティング映画の他にも、人間が人間を狩る作品がありました。
2016年公開のマイケル・ダグラス主演『追撃者』では、広大な砂漠に一人の青年が放たれ
その彼を六輪駆動の高級ベンツに乗った富豪が、冷えたカクテルを味わいながら狙撃銃で「人間狩り」を楽しむというマンハントが描かれました。
「人間狩り」は、富裕層の新しい道楽ゲームなのでしょうか?
ヒットメーカー J・ブラムが製作
本作を『ゲット・アウト』や『パージ』シリーズなど、数々のホラーやサスペンス作品をヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作。
ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズは、1万5000ドルの低予算映画『パラノーマル・アクティビティ』を世界興収約2億ドルの大ヒットに導いて注目され、低予算でもアイデア勝負で光る作品を連発し、戒厳令アクション『パージ』シリーズも大成功!
送り出す作品にタブーは無し!というスタイルで、話題作を作り続けています。
『ザ・ハント』のあらすじ
箱の中に1匹の豚が?
広大な森の中で目を覚ました12人の男女…全員が猿ぐつわをされている。
そこがどこなのか、一体どうやってそこに来たのか、誰もわからない!?
彼らの目の前には、巨大な木箱が置かれている?
木箱の中には1匹のブタと、さまざまな武器が収められていた。
すると突然、周囲に銃声が鳴り響き男女は次々と倒れていく。
残された者は、目の前の武器を手に手に取り、森の中を逃げ惑う。
やがて彼らは、ネット上の噂に過ぎないと思われていた、“人間狩り計画”が実在することを知る。
これは、富裕層が娯楽として庶民階級の人間を狩る為に作った組織「マナーゲート」による「人間狩り」であった!
果たして彼らは、狂気に満ちたマンハントから逃れることができるのか?
キャスト
主演は、テレビシリーズ『GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』のベティ・ギルピンが演じ、『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズで有名なエマ・ロバーツや、『ヤング・スーパーマン』に出演したジャスティン・ハートリーなども顔を揃え、「人間狩り」の首謀者アシーナを、名女優ヒラリー・スワンクが演じています。
監督を『コンプライアンス/服従の心理』で、監督・脚本・製作を担当したクレイグ・ゾベルが務めています。
『ザ・ハント』の考察
この映画はアメリカで、「国の二極化を煽る不適切な映画だ!」「 残忍なバトルロワイヤルだ!」と、いう物議を醸した作品だけに”富裕層と庶民”の格差社会を巧みに風刺した作品。
現在社会で未だに存在する差別や偏見が存在している事をメッセージとしており、狩猟軍人、フェミニストなど様々な属性を持つ人々が選ばれてゲームに参加させられている。
富裕層は社会に対して大きな影響力があるのに対して、一般庶民は不平等であるにも関わらず、それを訴える機会すら与えられない事がこの映画のメッセージなのでは、ないでしょうか?
この映画を最後まで見ると純粋なゲームでは、ないことがわかる。
『ザ・ハント』の見どころ
見どころは、スピーディで予測不可能な激しいバイオレンスと、モラル破壊の残酷描写。
更に、女優二人によるクライマックスの格闘シーンは、最高にして最大の見どころ!
本作は、残忍で残酷な「人間狩りアクション」…観る、観ないはあなた次第デス。
作品情報
- 製作国:アメリカ
- 監督:クレイグ・ゾベル
- 上映時間:89分
- 日本公開日:2020年10月30日
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