2023年11月に劇場公開された『ゴジラ ー1.0』の予告編動画は、こちら
戦後の日本・・・戦争により何もかも失い 焦土と化した日本に、ゴジラが突如現れた!
無からさらなる負へと叩き落す・・・果たして、残された人々に生きて抗う術はあるのか? 日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」が、生誕70周年を記念し令和の時代に蘇る。
ゼロからマイナスになった国
タイトルの、ゴジラ「-1.0」の読みは「マイナス・ワン」。
戦後の日本・・・戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り無(ゼロ)になったこの国に、追い打ちをかけるように突如 巨大獣・ゴジラが出現した。
ゴジラはその圧倒的な力で、日本を0から更なる負(マイナス)へと叩き落とす。
日本は、絶望に絶望を塗り重ねた「マイナス・ワンの国」になった。
生きて抗え!
史上最も絶望的な状況で、どうやって? 日本はこの困難に立ち向かうのか?
そこには強い意志を持ってゴジラに立ち向かう、人々の姿があった!
そして戦争を生き延びた人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
ゴジラシリーズ第30作目
本作はゴジラシリーズ・国産実写作品の通算30作目で、『シン・ゴジラ』以来7年ぶりとなり、ゴジラ生誕70周年記念作品。
焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ・・・絶望の象徴がいま令和に蘇る。
VFXの第一人者・山崎貴が描く、「とてつもないゴジラ」映画が登場!
初代ゴジラの誕生
初代ゴジラ映画は、日本の映画会社・東宝が製作し1954年(昭和29年)11月3日に公開されました。
画面はモノクロのスタンダードで、キャッチコピーは「ゴジラか科学兵器か!驚異と戦慄の一大攻防戦!」と銘うたれました。
ゴジラとは?
ゴジラは劇中で200万年前のジュラ記から白亜紀にかけて生息したとされる生物で、海棲爬虫類から陸上獣類への進化途上の生物であることが語られています。
ゴジラは元々太古の時代より生き残っていた深海棲の海洋生物が、放射性廃棄物を大量摂取したことにより放射能に耐性が付いただけでなく、それの影響により突然変異と異常成長を繰り返し誕生したと推測されます。
なぜ人間を攻撃する?
本作のゴジラは、密かに大戸島近海で生き永らえていたがクロスロード作戦で発生した大量の放射性物質の影響により変異巨大化し、行動範囲も広くなり東京湾から品川へ上陸し東京の各所を次々と破壊していく。
口から吐く「放射線流」
ゴジラが破壊をくり返しながら、口から吐くビームはゴジラの体内原子炉で生み出した超高出力の荷電粒子砲ともいわれ、強力なエネルギービームを発する。
この熱線ビームは10万度の熱量をもち、ゴジラを象徴する技であると同時に最大の武器であり、戦車や戦闘機を一撃で破壊するほどの威力がある。
発射の直前に背びれが青白く発光するのが特徴で、言い換えればゴジラが背びれを発光させたらビームを発射すると予測することができます。
でもゴジラとの初遭遇時には人類も怪獣も、この背びれの発光が「熱線発射の兆候」とう情報を持っていないため、怪訝に思った瞬間にはビーム直撃というパターンとなります。
背びれの発光
青白い発光は、体内の余剰エネルギーを排熱のように背びれから放射しているとも言われ、また戦う前に背びれを発光させて相手を脅かす威嚇行動の一種だと分析されています。
ゴジラの息子「ミニラ」
1968年に公開された『怪獣総進撃』ではゴジラの息子である「ミニラ」も登場し、キングギドラとの対決で最後にとどめを刺すという重要な役目を担っていました。
ミニラもピームを吐けるが、当初はポワ~ンとしたドーナツ型で威力も弱かったがゴジラから猛特訓を受けたことにより、ゴジラ同様にビーム状の熱線を吐くことができるようになったのです。
海外でも高い人気!
ゴジラ ー1.0 海外の反応
ゴジラ映画の歴史は、1954年に本田猪四郎監督と円谷英二特殊技術から始まり公開後初代ゴジラの観客動員数は961万人を記録!
この作品が興行的に大きな成功を納めたことで、すぐさま続編の『ゴジラの逆襲』が製作されました。
初代のゴジラは演技者が着ぐるみに入って演じる手法で、日本の特撮映画やテレビの特撮映画の主流にもなりました。
また怪獣同士の戦いだけでなく、逃げ回る住民や攻防する軍隊などの心理描写も丁寧に描き、ゴジラは日本のみならず海外でも高い人気を誇ります。
ゴジラハリウッド・シリーズ
その人気から1998年にはハリウッド・シリーズ版も製作されるようになり、ゴジラは今や国際的な怪獣の代名詞的存在となりました。
ハリウッドならではの映像技術で、ゴジラ映画初の3D作品も登場し大迫力のゴジラが生まれ全世界で大ヒットしました。
過去67年の間に製作された『ゴジラ』シリーズは、「昭和ゴジラ」や「平成ゴジラ」からハリウッド版まで全38の作品が公開されています。
歴代ゴジラシリーズ
怪獣映画の元祖「昭和ゴジラ」シリーズは核兵器や戦争への批判が込められています。
数多くの怪獣と対決する「平成ゴジラ」シリーズは「VSシリーズ」とも言われています。
各作品が独立した設定をもつ「ミレニアム」シリーズは、オムニバス作品の様なシリーズ、「シン」シリーズは、ゴジラ来襲を政治ドラマの視点から描いた意欲作。
ハリウッド版「モンスターバース」シリーズではキングコングとも対決。
最新作『ゴジラ ―1.0』は終戦直後の日本が舞台で、終戦ですべてが無(ゼロ)に帰した日本にゴジラが来襲し、更なる負(マイナス)へと叩き落される。
キャスト
主演を神木隆之介、ヒロイン役を浜辺美波が務め、2023年4月から放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じて話題を集めた2人が共演。
そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが共演。
大ヒットを記録!
2023年12月にはアメリカでも公開され、全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するなど大ヒットを記録!
米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」でも、デビュー週末で97%の批評家スコアを獲得し、ゴジラシリーズの記録を塗り替えています。
監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをはじめ「永遠の0」「寄生獣」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカー山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけました。
「ALWAYS 三丁目の夕日」(2013年)は、日本アカデミー賞で主演女優賞を除く全ての部門で最優秀賞を受賞しています。
山崎監督のゴジラ愛
山崎監督の「ゴジラ愛」は半端でなく、「ALWAYS 三丁目の夕日」でも作品の世界観に関係なく、白目をむいたゴジラを登場させています。
また埼玉県所沢市にあるレトロテーマパークの西武園ゆうえんちの目玉となるアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」も山崎監督が監修しました。
このライドアトラクションは、かつてないほどのリアルな映像美と圧倒的な迫力で間近でゴジラと大怪獣が戦っているスリルや大興奮が体験できます。
ゴジラ製作の話は「ALWAYS 三丁目の夕日」の直後にオファーされましたが、当時のVFX技術ではまだ不十分ということで断念し、ゴジラ製作は山崎監督の長年の夢想が叶ったともいえます。
アカデミー賞・視覚効果賞ノミネート
本作は、日本映画として初めてアカデミー賞「視覚効果賞」にノミネートされました。
アカデミー視覚効果賞とは、その年のもっともすぐれたVFX(視覚効果)を使った作品に与えられる賞です。
過去には「スターウォーズ」「タイタニック」「アバター」などが受賞しています。
『ゴジラ ―1.0』の視覚効果
ゴジラ ー1.0 製作費
ハリウッドのVFX映画には、膨大な予算と人員や時間が使われています。
アメリカ版ゴジラは約150億円かけて作られたようです。
一方「ゴジラ ―1.0」のスタッフはわずか35人、製作期間は8カ月でした。
本作の製作費は約22億円とされています。
あるシーンでは、建物や飛ばされる車・列車・街ゆく人までCGで作成し、潤沢ではない予算はセットにも影響しましたが、古典的なトリック撮影と最新のデジタル技術を融合させて作品を作り上げました。
『ゴジラ ―1.0』は製作費の高さに比例しない圧倒的な技術力で世界中を驚かせたのです。
社会現象ともなった「シン・ゴジラ」
2016年に公開された「シン・ゴジラ」は国内の興行収入が82億円以上となり、これまでの国内の「ゴジラ映画」の歴史を多聞く塗り替えた作品です。
シン・ゴジラでは官僚や政治家の会議が多くあり、権力争いや根回し、無能なリーダーシップなど・・・「そこにゴジラが出てきたら?」どう決断するのか?
ゴジラは「巨大不明生物」と呼ばれた、ポリティカル・アクションでした。
アニメ版『GODZILLA怪獣惑星』
2017年に公開された「ゴジラ」シリーズ初の長編アニメーション映画で巨大な怪獣たちが支配する2万年後の地球を舞台に、故郷を取り戻すべく帰還した人類の闘いを描く3部作の第1部で、体高300mで映画史上最大のゴジラの名称は「ゴジラ・アース」で登場。
今 人知を超えた「神(GOD)」としての側面と「恐怖」を呼び起こす!
更なる負!『ゴジラ ―1.0』のあらすじ
1945年・終戦直後の日本・・・戦争によって何もかも失った日本は焦土と化していた。
零戦で特攻に向かったはずの海軍少尉・敷島は焼け野原と化した東京に帰ってきたが両親が死んだことを知らされる。
1946年7月・・・米軍は南洋諸島のビキニ環礁にて核実験「クロスロード作戦」を実行した。
その際、たまたま近海にいたゴジラは核実験の放射能を浴びて被爆した。
その影響で細胞が活性化し、ゴジラは身長50m以上まで巨大化していく。
その後、ゴジラは次々と米軍の艦艇を襲い、米軍はゴジラが日本へ向かっているとの予測を立てたが、当時関係が悪化していたソ連を刺激しないよう軍事行動を起こさず、ゴジラの対応は全て日本政府に任せる決定を下した。
その後、ゴジラは東京湾の防衛線を突破し、遂に東京に上陸した。
占領下で軍隊を失った日本は、民間人のみでゴジラに立ち向かわなければならなくなった。
敷島は局地戦闘機「震電」に可能な限りの爆薬を搭載し、ゴジラの口に特攻するという命がけの作戦を提案する。
最後では、放射線を吐く直前のゴジラの口に特攻する敷島の姿があった。
特攻によりゴジラの頭は吹き飛び、体内に溜めていたエネルギーが全身のひびから漏れ出して、ゴジラは瓦解してゆく。
ゴジラとの闘いも終わり、日本も平和を取り戻すかに思われた。
そして死んだはずのゴジラの細胞は・・・海の底で再生を始めていた。
怖さが5割増し!モノクロ映像版も上映
モノクロ版では暗闇からゴジラの目や牙、岩の様な体躯が浮かび上がり、ゴジラの異様な肌の凸凹ディテールがすごく強調され、カラー版よりも恐ろしい雰囲気を醸し出し、カラー版の後に観ることで新たな発見があります。
モノクロ化により立体感が増しゴジラの恐怖が強調され、昭和の雰囲気も再現されキャラクターの表情や演技がより際立つと評価されています。
作品概要
製作国:日本
監督:山崎貴
上映時間:125分
劇場公開日:2023年11月3日
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