高度な知能を得た猿と、人類が全面戦争に突入してから2年が経った・・・猿たちを率いるシーザーは、森の奥深くに身を潜めていたが、ある晩人間たちの奇襲をうけて、妻と長男の命を奪われてしまう!復讐を誓ったシーザーは、敵の冷酷なリーダーの大佐を倒す旅に出る。
野生化した「人類」文明化した「猿」
その惑星は、人間が高度な知能を持つ「猿」に支配された未知の惑星。
知能も低く野生化した人間が檻に入れられ、銃を持った猿の奴隷として追い回されている。
そんな惑星に永い冬眠飛行から降り立った、アメリカ人宇宙飛行士ティラーたちは、紆余曲折の末、最後に衝撃の真実を知った・・・彼は絶叫する ”何てこった、愚かな人間どもめ!
映画史上に燦然と輝くラストシーン
猿の長老に「人間の運命が待っている」と警告された 禁断の地に脚を踏み入れたティラーの目の前の砂浜には「自由の女神」が埋まっていた・・・ここは地球だったんだ!
猿に支配された「猿の惑星」の正体は、核戦争で荒廃した「未来の地球」だったのだ。
この映画のクライマックスシーンの衝撃は、ハリウッド映画史上NO.1に匹敵!
進化はなぜ彼らを選んだのか!?
第1作目『猿の惑星』で描かれたのは、人類は全てを失い野生化した世界・・・そして高い知能と言語を得た多くの猿は、人間のような進化を遂げている。
地球の支配者の交代が起こってから何年も後の世界・・・進化はなぜ、彼らを選んだのか!?
ナゼ猿だけが進化したのか?なぜ人間が野生化したのか?何故支配者の交代が起きたのか?・・・それは、半世紀以上の謎に包まれている。
『猿の惑星:聖戦記』は、「猿の惑星」新リブート・シリーズの「創世記・ジェネセス」と「新世紀・ライジング」に次ぐ第3章の完結編で、地球の運命が変わる様を描いています。
SF映画の名作にして金字塔
映画『猿の惑星』シリーズは、フランスの作家ピエール・ブールによる同名小説を原作とした映画化作品で、映画版はSF映画の金字塔とも言われ多くの映画ファンに長く愛され続けるシリーズとなっています。
「猿の惑星」の原作では ”人間の知性は固定されて備わっているものではなく、知性が無くなれば動物と変わりがない” というメッセージが込められています。
映画版でも人間の愚かさへの痛烈な風刺が含まれており、いずれの作品も”人間のごう慢さ”を皮肉な目線で捉えています。
シリーズ全9作品
映画版『猿の惑星』シリーズは、これまで全9作品が公開されており「オリジナルシリーズ」と「ティム・バートンのオリジナル作品」、新章「リブート・シリーズ」に分けられます。
「オリジナルシリーズ」5作公開順
- 猿の惑星 (1968年)
- 続・猿の惑星(1970年)
- 新・猿の惑星(1971年)
- 猿の惑星・征服(1972年)
- 最後の猿の惑星(1973年)
- 『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001年)
ティム・バートンの『PLANET OF THE APES/猿の惑星』は、オリジナル版『猿の惑星』のリ・イマジネーションを望んでいたティム・バートン監督により映画化されました。
新章「リブート・シリーズ」3作
リブート『猿の惑星』シリーズは、オリジナル版の前日譚とした作品となり、この3部作では どのようにして人間が自滅し 猿に支配されるようになったのかを描いています。
- 猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年)
- 猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年)
- 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年)
『猿の惑星』シリーズは この順番で観るのがおススメ!
シリーズ作品は、1作目が大ヒットすると続編が製作され、更に続編が続き ネタ切れになるころには、「なぜそうなったのか?」とか、事の始まりとなる「起源」が描かれます。
「事の始まり」からスタート
大ヒットシリーズ「エイリアン」も、最新作「エイリアン:コヴェナント」でエイリアン誕生の起源が描かれ、「オーメン」最新作「オーメン・ザ・ファースト」でも悪魔の子ダミアンの出生の秘密が明かされます。
ゆえにシリーズ作品は「事の始まり」から観ると、全体の流れが理解されるので順番から観るのがおススメです。
事の始まり「リブート版」
- 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
- 猿の惑星:新世紀(ライジング)
- 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
その後の地球「オリジナルシリーズ」
- 猿の惑星
- 続・猿の惑星
- 新・猿の惑星
- 猿の惑星・征服
- 最後の猿の惑星
「ティム・バートンのオリジナル作品」
- PLANET OF THE APES/猿の惑星
「猿の惑星」リブート版
オリジナル版では、核戦争による人類の文明崩壊、高度な知能を得た猿たちの反乱、そして猿と人類の戦争を経て地球の支配者が変わりゆく動乱の歴史が描かれました。
リブート版は「猿の惑星」シリーズを新しい解釈で描く新章で、猿が支配する事の始まりが描かれ、オリジナル版より映像技術がより進化し 世界観もより濃厚になっています。
新章3作品では、オリジナル版で登場した猿のシーザーの一生を描いています。
猿と人間の戦いだけではなく、シーザーの壮大な一生のドラマとともに、猿と人間を分けたものは何だったのかが明かされます。
第1章『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
舞台は、現代のサンフランシスコ。
製薬会社ジェネシス社の研究所に勤める若き神経科学者・ウィルが実験のためアルツハイマー病の新薬を投与した一匹のチンパンジーが驚くべき知能を示した。
しかし、そのチンパンジーは突如暴れ出し射殺され、プロジェクトは中止されてしまう。
ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を自宅に連れ帰り シーザーと名付けて育てることに。
3年後・・・すくすくと育ったシーザーとウィルとの間には本物の人間の親子のような強い絆が生まれており、同時に特殊な遺伝子を受け継いだシーザーは、類まれな知性を発揮し始めていく。
だがある事件がきっかけで、シーザーは人間の愚かさに失望してしまうのだった。
そして、その失望は地球上の生物の進化の概念を覆す「壮大な闘い」の序章へとつながっていく。
すべてはここから始まった!
なぜ人類の文明は滅び、猿が支配者となったのか!?その真相に迫る新シリーズ第1章。
サンフランシスコを舞台に猿が地上の支配者となった、その発端となる事件が描かれる。
劇中の所々にちりばめられた、オリジナル『猿の惑星』とのオマージュも見所。
第2章『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
あれから10年後・・・天性のリーダーシップを備えた猿のシーザーは、より勢力を拡大し、森の奥に文明的な猿のコロニーを築いていた。
一方、致死的なウィルス感染により約90%が絶滅した人類のわずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角に身を潜め、希望なき日々を過ごしていた。
そんなある日、人間たちがエネルギー資源を求めて猿のテリトリーに足を踏み入れたことから、一触即発の事態が勃発!
シーザーと生存者グループの穏健派マルコムは和解の道を探るが、憎しみを抑えられない両陣営の対立は激化していく。
共存か、それとも闘いか・・・最終決戦へのカウントダウンが刻まれるなか、シーザーは生き残るための重大な決断を迫られていくのだった。
第2章は想像を絶する「新世紀」へ
前作のエンディングから10年後の世界…地球の支配者を賭け猿と人類の戦いが始まる!
更にスケールアップしたアクション!更に進化したCG映像で本物よりリアルな感情表現を可能にした新次元の映像と心揺さぶるストーリーが、空前絶後の興奮と感動を呼ぶ。
第2章は、前作のオープニング興収を大きく上回る全米初登場NO.1の大ヒットを記録!
猿たちの仲間や家族をめぐるドラマも更に充実し、劇中の言葉で ”戦争を始めれば全て失う 家も家族も そして未来もだ“ と言っている。
第3章・シリーズ完結編『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
大ヒット・新シリーズ最終章・・・『猿の惑星』誕生に隠された衝撃の真実が遂に明かされる。
名作SF「猿の惑星」をリブートした1章「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」、2章「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続くシリーズ第3弾にして最終章。
猿と人類が未来を切り開く希望の地を目指して 最後の死闘を繰り広げ、『聖戦記』の物語は、オリジナル版『猿の惑星』へと繋がっていく。
聖戦!グレート・ウォー
高度な知能を得た猿と人類が、全面戦争に突入してから2年後の世界。
猿のカリスマ的リーダー・シーザーの願いは人類との共存だったが、裏切り者のコバによってその願いは打ち砕かれ、猿のグループを率いて森の奥へ撤退した。
だが人間の軍隊は、猿を絶滅するために彼らを追う・・・そして強力な軍隊を統率している大佐がシーザーの抹殺を目論んでいた。
猿たちを率いるシーザーは森の奥深くの砦に身を潜めていたが、ある晩、大佐が率いる奇襲を受けて、妻と長男の命を奪われてしまう。
敵の冷酷非道なリーダー・大佐への復讐を誓ったシーザーは仲間たちを新しい隠れ場所へ向かわせ、自らは3匹の仲間を連れて大佐を倒す旅に出る。
道中で出会った口のきけない人間の少女ノバや動物園出身のチンパンジー、バッド・エイプも加わり、一行はついに大佐のいる人間たちの要塞にたどり着く。
要塞には囚われていた仲間もいたが、シーザーは大佐に捕獲されてしまう。
シーザーは脱出作戦を試みたが、そこに本軍も到着し要塞はあっという間に戦場と化した。
死闘の末シーザーは大佐室に乗り込んだが、そこにはウィルス感染した大佐の姿があった。
こうして戦いは終わったが、重傷を負ったシーザーは平和の光景を見守りながら・・・。
衝撃の真実!
最終章では予期せぬ「人類の退化」と、想像を超える衝撃のクライマックスに驚愕!
猿のリーダー・シーザーは生き残った人類との共存を望み続けていたにも関わらず、家族を人間に殺され、人間への“愛から憎しみ”と変わり、やがて復讐の旅に出る。
そして、変異した新種のウィルスは、人間から思考と言語を奪っていくのだ!
最終章「聖戦記」では、猿の惑星 誕生に隠された衝撃の真実が遂に明かされる・・・そして物語はここから20~30年後が舞台となる『猿の惑星』1作目へと続きます。
更なるサーガの開幕!『猿の惑星:キングダム』2024年初夏公開予定!
その後 高い知能と言語を得た多くの猿は、人間社会のように進化を遂げた・・・だが、その一方で言語を失った人類は かつての猿たちのような存在になっている。
『猿の惑星:創世記ジェネシス』から始まった、新シリーズ3部作後の黙示録的な世界を舞台に 新たな衝突が勃発!
2024年の夏映画『猿の惑星/キングダム』の予告編動画は、こちら
「猿の惑星」が描くリアルな恐怖
猿に支配された人類、猿に見下された人間たち・・・1968年の第1作目以来、「猿の惑星」シリーズが多くの人に愛されているのは、単に猿を題材にしたSFでありながらも人間の愚かさや、ごう慢さに鋭く切り込み、その世界が逆転した物語になっているからでしょう。
映画で描かれた核戦争で荒廃した世界や、新種ウィルスのパンデミックで絶滅の危機に陥った人間たちなど、あながち絵空事ではない人類の未来を暗示しているかの様でリアルな恐怖すら感じられる・・・いずれ地球は「猿の惑星」になるのか!?
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