2020年11月5日に劇場公開された『10万分の1』の予告編動画は、こちら
10万分の1の確率
ゴルフで例えるとホールインワンが起きた時が10万分の1の確率となります。
他には、四つ葉のクローバーを見つけることも10万分の1の確率だそうです。
つまり、通常ではありえないぐらい少ない確率なのです。
本作は、映画のタイトルでもある「10万分の1」の確率で発症すると言われるALS(筋萎縮性側索硬化症)の病気になる少女の物語です。
『10万分の1』の漫画
原作は、漫画家の宮坂香帆のコミック『10万分の1』を実写化されたもので、累計発行部数は、120万部を突破しており、非常に人気のあるマンガになります。
公開されない噂
映画化が決定したのが2018年ですが、その後、劇場公開される日程の発表がなく『公開されないのでは?』、『お蔵入りするのでは?』と一時的に噂がありましたが、無事に2020年11月に公開されました。
映画『10万分の1』のキャスト・登場人物
桐谷蓮(白濱亜嵐)
校内で人気のモテ男子。莉乃の彼氏。
桜木莉乃(平祐奈)
ずっと蓮に憧れていて晴れて恋人同士になるが難病ALSに侵されてしまう。
橘千紘(優希美青)
莉乃の親友。病気の莉乃を側で支える。
比名瀬祥(白洲迅)
蓮の親友で同じ剣道部。千紘の彼氏。
桜木春夫(奥田瑛二)
莉乃の祖父。莉乃と2人暮らしで洋菓子屋を営んでいる。
『10万分の1』の主題歌
主演の白濱 亜嵐が活動するGENERATIONSの「Star Traveling」になります。
『10万分の1』のストーリー・あらすじ
学校で人気の桐谷蓮に思いを寄せる桜木莉乃は、普段は明るく元気で剣道部のマネージャーもテキパキとこなすが蓮と話すときはぎこちなくなってしまうシャイな女子高生。
一方で蓮もずっと莉乃のことを気にかけています。ある時帰りの電車で一緒になりますが、先に降りた莉乃は電車内に手帳を落としたことに気づいていませんでした。
翌日蓮に話しがあると呼び出されドキドキで向かう莉乃に落とした手帳を渡す蓮。
中身も見られたと知って恥ずかしくてその場から逃げだす莉乃でしたが後日の蓮からの告白で2人は付き合うことになりました。
人気者の蓮と付き合い始めた莉乃にクラスメイトの女子がキツく当たってきますが、そんな事に莉乃はめげませんでした。
調理実習中わざとぶつかられてケーキがぐちゃぐちゃになっても、聞こえるようにブスと言われても動じません。
蓮と共に充実した日々を過ごしていました。
ある日、祖父の春夫と2人で暮らす莉乃の家に初めてお邪魔することになった蓮。
キッチンで突然足の力が抜け崩れ落ちる莉子。
春夫はすぐに病院に連れて行き、蓮も付き添いました。
いろいろと検査をしましたが正しい診断はおりず成長期特有のものかもしれないと言われます。
帰りはピンピンとして何事もなかったように歩く莉乃。
その後も剣道部のマネージャーとしての仕事をこなします。
しかしまた、柔道場で立ち上がれなくなってしまい病院に行くことに。
春夫の前で気丈に振る舞い大好きなケーキを1人で食べに行く莉乃。
ALSのことを調べると不安になることばかり書かれていて悲観的になります。
それでも、足を怪我していると周囲には伝え学校には変わらず元気に通います。
「蓮と旅行に行きたい」「体育祭でリレーを走りたい」「結婚式でドレスが着たい」前を向いて過ごそうとしていた莉乃でしたが体は思うように言う事を聞いてくれませんでした。
電車を降りようとしても体が動かせないのです。
なかなか家に帰らない莉乃を心配した春夫から連絡が来た蓮は駅のホームの椅子で打ちひしがれる莉乃を見つけました。
病院でALSの可能性があると言われた事を話します。
蓮はまだ可能性の段階だと励ましましたが、ノートに書かれていた莉乃の夢の他に「桐谷君と別れる」と書かれてあるのを見つけ1人で諦めないでと怒ります。
蓮はひとつずつ書かれていた夢を叶えたいと思いました。
蓮が学校に提案したリレーは二人三脚でした。
千紘と瀬祥からたすきを受け取った蓮と莉乃は息を合わせて懸命に走ります。
ですが途中で莉乃の足はもつれ転んでしまいます。ゴールを諦めかけた莉乃でしたが蓮が肩を貸し、ゆっくりと進んでゴールし、頑張ったで賞を貰いました。
それから数日後に病院で莉乃の病気はALSだという診断が伝えられます。
数日学校を休んだ莉乃を心配した蓮が莉乃の家を訪ねます。
窓の外から蓮の姿を見つけた莉乃は大雨の中転びながらも蓮の元へ行きます。
ALSの診断が下りたことを話すと蓮も泣きながらこれからももちろんずっと一緒だと伝えるのでした。
学校にも登校し、できる範囲で日常生活を続ける莉乃でしたがある日剣道の大会中に最寄りのトイレが準備中だったため少し離れた別のトイレに行くことになります。
そこで思うように体の身動きがとれなくなり体制を崩したまま失禁してしまいました。
戻るのが遅い莉乃を心配した千紘がそれに気づき助けますがその一件で莉乃は心を閉ざし蓮にも別れを告げます。
ある日莉乃は同じALS患者のブログで交流を始めた人に会いに行きます。
千紘に付き添ってもらいますがバスを降りると蓮が現れバトンタッチ。
驚く莉乃でしたが2人でお宅にお邪魔しました。
ご夫婦のご主人がALSを患っていているのですが、目線を文字にできる機械を利用しながら、喋れていたときの自分の声で楽しく会話をしていました。
冗談も言い合っていて明るい雰囲気です。
莉乃がご主人と会話している間に蓮は奥様と話していました。
莉乃ちゃんを一人で支えようだなんて思わないで。
家族はもちろん周りの人たちみんなや介護職員の人たちにも助けてもらいながらの日常があって当たり前、みんなで頑張ろう。と優しく力強く話してくれました。
莉乃と蓮も2人で話し合って周りの人達の理解を得ようと思いました。
ある日のホームルームで莉乃はクラスメイトと先生に病気のことを話しました。
学校を卒業するためにみんなの力を貸してくださいとお願いしたのです。
2人きりの旅行には反対していた春夫ですが、体がまだ動くうちにひとつずつ夢を叶えたい2人は初めての旅行で東京に行きます。
病気の事も忘れるくらい楽しい時間を過ごした莉乃は帰りたくないと旅行の延長を望みました。
長野に星を見に行きたかったのです。
1年後にまた来ようとタイムカプセルを埋めます。
その後の莉乃は少し病状が進み入院になってしまい卒業式当日に欠席をしてしまいます。
その数日後に退院した莉乃を連れて蓮、千紘、瀬祥は学校に行きます。
そこにはクラスメイト全員がいました。
当日にできなかった莉乃の卒業式が行われたのでした。
病気になってからの短い間に莉乃の夢はいくつか叶いました。
そしてその後も蓮と、皆んなと、生きてる限りいくつもり願いは叶うのでしょう。
『10万分の1』の感想
ALSという病気が題材だと知っていたので重そうで不安もありましたが見てみたい作品でした。
出演者が若くてキラキラしているので青春っぽさもあり引き込まれました。
病気が進行し始め思うように体が動かせないシーンは心苦しいですが、蓮や仲間たちの支えは莉乃自身を強くしていきました。
幅広い世代の方におすすめの映画です。
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